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「ソフト描写の巨匠たち -秋山庄太郎×植田正治×杵島 隆-」

作 家:秋山庄太郎、植田正治、杵島 隆

2018年2月21日(水)~4月1日(日)

展示期間中作品を販売いたします(一部非売品あり)

リコーイメージングスクエア銀座 ギャラリー A.W.P

作品内容

レンズが高解像度を追求する一方、ストレートに写すだけでなく、ソフト描写による表現に多くの写真家が取り組んできました。古くはソフトフィルターやフィルターにオイルを塗布してソフト描写の作品がつくられてきました。そのような中、ベス単のフード外しによるソフト描写が考案されました。植田正治がその手法で「白い風」を発表し、多くの写真家に影響を与えました。写真展では「白い風」のヴィンテージプリントを展示します(非売品)。その後、ソフト描写のためのソフトレンズが登場します。秋山庄太郎はソフトレンズによる「花」の作品を発表し、写真界にソフトブームを巻き起こします。その代表的な作品を展示します。杵島隆は古くよりソフト描写に取り組んできた作家のひとりです。今回の作品は中判カメラのソフトレンズによる作品で、そのほとんどが初公開となる作品です。写真展では「心象風景」を和紙によるプリントで展示します。ソフト描写は非現実的な世界を作家独自の視点で創造していく点で大変に興味深いテーマといえます。それぞれの作家のソフト描写の世界を37点で構成いたします。

作家プロフィール

©Shotaro Akiyama

秋山庄太郎(あきやましょうたろう)
1920年6月8日、東京・神田に生まれる。早稲田大学卒業。戦後、近代映画社勤務、女優・原節子番カメラマンとして活躍。1951年フリーランスとなり、女優ポートレートを数多く手がけ「讃婦人科」「女性専科」の異名をとる。雑誌の表紙、グラビアの連載は、一時、十数誌を同時担当。1960年の欧州外遊後は写真芸術としての花をライフワークとし、写真愛好家育成に携わるとともに、アサヒペンタックスの撮影機器技術開発に協力。2002年、写真芸術振興と福祉支援を目的に「秋山庄太郎『花』写真コンテスト」を自ら創設、現在も継続している。1986年に紫綬褒章、1993年に旭日小綬章受章。日本写真家協会名誉会員、日本広告写真家協会名誉会長、二科会写真部創立会員、日本写真協会副会長、全日本写真連盟総本部顧問、日本写真芸術専門学校校長など歴任。2003年1月16日、写真賞選考会場で急逝。2007年、本人の遺志により東京・南青山のアトリエを改装、「秋山庄太郎写真芸術館」設立。

©Shoji Ueda

植田正治(うえだしょうじ)
1913年3月27日、鳥取県西伯郡境町(現・堺港市)に生まれる。1932年上京し、オリエンタル写真学校で学ぶ。郷帰後、19歳で営業写真館を開業しながら写真雑誌の月例コンテストで頭角を現す。1937年 中国写真家集団創立同人、1947年 銀龍社に参加。1954年 第2回二科賞受賞。1971年 写真集「童暦」刊行。1975年 第25回日本写真家協会賞年度賞受賞。九州産業大学教授(待遇)に就任(~1994年)。1978年と1987年にフランスのアルル・フォト・フェスティバルに招待される。1981年 写真集「植田正治ベス単写真帖 白い風」刊行。1993年 東京で大規模回顧展を開催。生涯アマチュア写真家と称して山陰の地で作家活動をおこなう。なかでも砂浜や砂丘を舞台にした演出写真は「植田調」と呼ばれて国際的に高い評価を得る。1995年 鳥取県西伯郡岸本町(現:伯耆町)に植田正治写真美術館開館。1996年 フランス共和国芸術文化勲章シュヴァリエ受章。1998年 第1回鳥取県県民功績賞受賞。2000年 7月4日永眠。2013年に生誕100年を記念して大規模な写真展が開催される。

©Takashi Kijima

杵島 隆(きじま たかし)
1920年12月24日、米国カルフォルニアに生まれる。1924年に帰国(米子市)、日本大学芸術学部映画科卒業。1943年日本国籍取得、第13期飛行専修予備学生に志願し、除隊後帰郷。1947年米子市で開催の個展で植田正治氏に認められる。写真雑誌の月例に投稿し入賞を重ね1950年アルスカメラ誌上で特選となった「老婆像」にて土門拳氏に認められる。1953年上京しライト・パブリシティに入社。1955年フリーランスとなり、翌年キジマスタジオを設立。広告写真家として活躍するなか、秋山庄太郎、稲村隆正らが結成した「キネグルッペ」などの活動に参加。1958年個展「裸」(富士フォトサロン)を発表し話題となる。広告写真やファッション写真で活躍する一方、歌舞伎や文楽などの伝統芸能を撮影。1975年写真集「欄」(講談社)により1976年「日本写真協会年度賞」受賞。1985年国展で「野島賞」受賞、1991年勲四等瑞宝章受章。1998年東京写真文化館館長就任、2001年「日本写真協会功労賞」受賞。2011年2月20日永眠。

入場料金

利用料: 一回入場・・・510円(税込)   年間パスポート・・・3,600円(税込)
ペンタックスリコーファミリークラブ会員の方・・・無料

※ただし初回入場時にA.W.P入場カード(1年間有効)発行手数料として324円(税込)を申し受けます。

リコーイメージングスクエア銀座 ギャラリー A.W.P

場所:東京都中央区銀座5-7-2 三愛ドリームセンター8F
開館: 11:00~19:00(最終日16:00まで)※入館は閉館時間30分前まで
定休日:火曜日

ペンタックスリコーファミリークラブについて

写真文化の高揚を目的とし、各種スクール、ワークショップの受講割引をはじめ、さまざまな会員特典や楽しいイベント等で、お客様のフォトライフをバックアップする会員制のメーカーフォトクラブです。会員特典、入会方法については下記HPをご参照ください。なお、Webでのお申し込みやお振込のほか、リコーイメージングスクエアの各窓口でもお申し込みいただけます。どうぞお気軽にスタッフまでお問い合わせください。

ペンタックスリコーファミリークラブ

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