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交換レンズを不要にしたコンパクトカメラ
リコー GR21 (2001)

超広角、超コンパクトなレンズ
 スクリユーマウント交換レンズでは性能上の余裕を保持しながら、実用性の高いコンパクトな交換レンズとすることにつとめました。

設計方針として
  • GR28mmと同等以上の画像品質を得る。
  • 従来の超広角レンズよりコンパクトな形態をめざす。

この目標を達成することができましたので、交換レンズから脱皮してコンパクトカメラGR1のボディに内挿することが可能な大きさと薄さが確保できました。 こうして35mmコンパクトカメラとしてはじめての超広角カメラが完成しました。
常識を覆す超薄型ファインダー
 コンパクトカメラに超広角ファインダーの組み込みは非常に困難です。 21mm の広角ファインダーで採光式は最高の設計技術を要求されます。 特にGRシリーズではボディの厚さが約26.5mmしかないため、広角ファインダーの泣きどころである、前後レンズの間隔が採りにくい問題を解決しなければなりません。 画角が大きいため通常の手法では前側のレンズが大きくなりすぎ、コンパクトカメラのボディからファインダーだけが突出してしまいます。前レンズを小さくすると接眼レンズも小さくなり倍率が大きくなり(被写体が小さく見える)たいへん見難くなります。GR21ではファインダー構成レンズへの非球面レンズの最適な組合せとGRシリーズの特徴である採光式フレームを組み合わせることで在来のカメラにはない、超広角で見やすいファインダーになりました。

交換レンズを不要にするコンパクトカメラ
 リコーGR21は現代カメラ技術を凝縮して、コンパクトカメラの域を脱しました。一眼レフあるいはスクリユーマウントの交換レンズを不要とするくらい軽量で体積も小さくなっています。
21mmクラスの交換レンズはもう不要になりました。

リコーGR21は 日本カメラ財団日本カメラ博物館の「2001年における日本の歴史的カメラ」の一つとして選定されました。 35mmコンパクトカメラとしてはじめて21mm広角レンズの搭載が選定理由になりました。日本だけでなく21mm超広角レンズつきのコンパクトカメラは世界ではじめてです。

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