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PENTAXレンズテクノロジー

レンズの向こうに、創造の世界がある。

フランスのニエプスが世界初の写真を撮影してから180年以上。
レンズを通して、私たちはじつに多くの感動に出会ってきました。
デジタルの時代になって、その感動はさらに広がりと奥深さを増し、豊かになっています。
私たちは時代の求めるその先を見つめ、光学メーカーとしてつねに映像のクオリティを追求。
写真表現の原点はレンズにあるという理念を貫き、最新鋭のレンズ群を開発してきました。
理想のデジタル画像を求めた数値的な高性能はもちろん、人の感性に訴える創造力やレンズの味までを考慮。
写真表現という歓びを世界の人々にお届けしています。

カメラボディに内蔵した手ぶれ補正機構SR・SR II
その存在が自由なレンズ設計を可能にした

ペンタックスデジタル一眼カメラKシリーズは、カメラボディ内に手ぶれ補正機構SRを内蔵しています。ボディ内でぶれを補正するため、レンズは手ぶれ補正のための光学系やメカニズムの制約を受けることなく、描写性能を追求する自由なレンズ設計が可能。レンズをコンパクトにできることもメリットです。さらに、5軸手ぶれ補正機構SR II (PENTAX K-1に搭載)は、レンズ内手ぶれ補正では対応できない回転ぶれも補正可能です。

理想のレンズに限りなく近づきたい。進化するペンタックスのレンズテクノロジー。

クリアな画像を実現するために

エアロ・ブライト・コーティングエアロ・ブライト・コーティングエアロ・ブライト・コーティングII

エアロ・ブライト・コーティングは、ナノテクノロジーから生まれた最新のレンズコーティングです。通常のマルチコーティングの上に、均質な空隙を持つシリカエアロゲル層をコーティング。安定したシリカナノ粒子の間に屈折率の低い空気を取り込むことで、超低屈折率・高透明度のコーティングを実現。表面反射を大幅に低減しました。さらに、新たな超低屈折率膜形成プロセスにより、低反射特性を向上させたエアロ・ブライト・コーティングIIを開発しました。

HDコーティングHDコーティング

一般的にマルチコーティングは、真空蒸着によってレンズ表面に薄膜を形成しています。しかし、コーティング膜の密度を高めるのが難しく、膜厚と屈折率のバラツキが生じるという、製法上の課題がありました。これを独自の特殊製法で解決したのがHDコーティングです。高密度の膜を、ナノメートルのオーダーで高精度に形成。設計上の膜厚を精確に実現することで、可視光全域にわたり反射率を大幅に低減しました(従来比50%以下)。ゴーストやフレアの抑制に効果的。また、膜の硬度がきわめて高いため、耐久性にも優れています。

マルチコーティング/
ゴーストレスコート/内部反射防止

ペンタックス交換レンズには、表面反射を単層膜コーティングの約1/10に低減した独自のマルチコーティングが施されています。このコーティングにより、可視光線全域にわたって光の透過率を高めるとともに、有害な紫外線をほぼ全面的にカット。逆光などの悪条件でもゴーストやフレアの発生が少なく、透明感の高い画像を獲得しています。 さらにレンズによって、特定の光の反射を抑え、ゴーストの発生を極限まで低減する独自のゴーストレスコートを採用。レンズの構成やガラスの特性などに合わせて、1枚1枚のレンズのコーティングを最適にコントロールしています。
また、レンズ鏡筒内部の反射防止のために、植毛処理や塗装を適切に組み合わせて実施。レンズ群の中の1枚に光の拡散を防ぐ遮光溝を設けるなど、徹底したゴースト・フレア対策を施しています。


逆光によるゴーストの発生


ゴーストレスコートレンズで撮影

大型専用フード

ペンタックス交換レンズは、独自のマルチコ-ティングや鏡筒内の反射防止など十分な措置が施されていますが、逆光などの悪条件でもゴーストやフレアを可能な限り排除するため、ほとんどのレンズに大型の専用フードが付属、または組み込まれています。標準・望遠系は深さのある丸型、広角系は切り欠きのある花型で、最大の効果を追求した大型サイズとなっています。

美しい結像性能のために

AL=非球面レンズ非球面レンズ(AL)

光学レンズには、理想的な結像性能を妨げるさまざまな収差があります。そのひとつが、光が1点で像を結ばず、点像のにじみとなって現れる球面収差です。非球面レンズ(AL=Aspherical Lens)は、この収差を良好に補正できるとともに、レンズの構成枚数を減らし、コンパクトで高性能のレンズ設計ができるというメリットがあります。このガラスモールド非球面レンズに加え、光学ガラスに特殊透明樹脂を接合させたハイブリッド非球面レンズ、樹脂モールド非球面レンズも開発。レンズ構成や口径、用途などによって最適な非球面レンズを採用しています。

特殊光学ガラス特殊低分散(ED)ガラス

ガラスの屈折率は、光の波長によって異なるため、さまざまな波長の光を含む自然光は、1点に焦点を結ばない性質があります。パソコンで画像を拡大したとき、たとえば赤色の点像のまわりに紫色のにじみが見えることがあります。それが色収差。一般の光学ガラスを用いたレンズでは、焦点距離が長くなるほど、その補正が困難になります。この補正のために、光のスペクトル分散の小さい特殊低分散(ED=Extra-low Dispersion)ガラス、異常低分散ガラス、高屈折低分散ガラスを最適に用いることにより、望遠レンズだけでなく広角レンズにいたるまで、すぐれた結像性能を達成しています。

フローティングシステム

一般のレンズでは、よく使われる撮影距離を基準にして収差補正のバランスをとっているため、他の撮影距離で収差が発生する場合があります。これを補正するのが、撮影距離に連動して一部のレンズ系の間隔を変化させるフローティングシステム。一般のレンズでは、近接撮影時の描写性能を向上させるとともに、最短撮影距離を短縮。特に大口径広角レンズでは、近距離で発生しやすい像面湾曲を補正し、すぐれた描写性能を実現しています。また、近接撮影に主眼を置いたマクロレンズでは、遠距離での結像性能を向上させます。このフローティング効果は、インナーフォーカスのレンズにも組み込まれています。

FREEシステム

後群分離型フォーカシング=Fixed Rear Element Extensionの略。ピント合わせの際にレンズ系の後群を動かさず、前群だけを移動させるフローティングシステムの一種。開放F値での撮影でおこりがちな撮影距離による性能変化が少なく、近距離から遠距離まですぐれた描写性能を発揮します。

円形絞り円形絞り

絞った場合の形状が多角形のレンズでは、点光源を撮影すると回折による光芒が発生します。それに対し、やわらかな円形の光が点光源を包むように写るのが円形絞り。通常の撮影でも、光の粒のボケも多角形にならず、美しいボケ味となります。


円形絞り


smc PENTAX-DA55mmF1.4 SDM

電磁絞り電磁絞り

絞りの駆動制御をボディからの電気信号で行い、レンズ内のモーターで絞り羽根を動かす絞り駆動機構です。絞りの作動音が静かであり、特に動画中の絞り音が録音されにくいため、動画中に静かで滑らかな絞り制御をすることができます。また、高い精度で絞りを駆動でき、露出精度が安定します。特にAFリアコンバーター使用時には安定した露出制御が可能です。

※HD PENTAX-DA 55-300mmED PLM WR REは、リアコンバーターA 1.4x-SおよびリアコンバーターA 2x-Sはご使用になれません。


電磁絞りユニット

快適な操作感のために

SDM・DC・PLM=レンズ内モーターAFSDMDCPLM

レンズ名称にSDM(超音波モーター)・DC(直流モーター)・PLM (パルスモーター)を持つレンズは、レンズ鏡筒内のモーター駆動によりAFを行います。カメラボディ内のモーターでフォーカシング機構を駆動するボディAFと比べ、静粛でスムーズなAF作動を実現。ピント合わせが快適に行えます。SDMの超音波モーターは、ブレーキ機構をそなえているため、高精度な速度制御や位置制御が可能です。またPLMとリードスクリューを直結した駆動機構を採用したレンズは静かなだけでなく、高速で高精度なAF動作を行います。

SDM

IF=インナーフォーカスシステムインナーフォーカス(IF)

一般の交換レンズは、レンズ系全体を動かしてピントを合わせる全体繰り出し方式をとっています。これに対してIFは、ピント合わせの際にレンズ系の一部だけを動かす方式。AF時にモーターが駆動するレンズの重量が軽くなり、AFを高速化できるとともに、最短撮影距離が短縮でき、近接撮影時の描写性能が向上します。またフォーカシングによる全長の変化がなく、重量バランスが崩れないため、特に超望遠レンズで大きなメリットがあります。


smc PENTAX-DA200mmF2.8 ED[IF]SDM

多群移動ズーミングシステム

正確なピントを保ちながら焦点距離をコントロールするズームレンズでは、一部のレンズ系を動かして焦点距離を変化させると同時に、別のレンズ系でピントの補正をしなければなりません。したがってズームレンズでは少なくとも2群以上のレンズ群を移動させることになります。ペンタックスのズームレンズは、全域での描写、操作性向上、高倍率化、小型化のために、さらに多くのレンズ群を動かす3群~5群移動タイプをほとんどのモデルに採用。レンズ全長が変わらず内部のレンズ系だけを動かすインナーズームや、それぞれのレンズ系が複雑な動きをする非線形移動ズームなど、高度な技術を注いでいます。


smc PENTAX-DA60-250mmF4ED[IF] SDM

クイックシフト・フォーカス・システムクイックシフト・フォーカス

オートフォーカスで合焦後、ピントリングを回せば直ちにマニュアルフォーカスでピント調節ができる機構。AF/MF切り替え操作の手間をなくしたスムーズな操作性が魅力。クローズアップ撮影などで、ピントを微妙に調節して撮影したいときなどに便利です。
一部のレンズにはオートフォーカス完了後にMFが働くAF優先モードとオートフォーカス途中にMFが利くMF優先のモードが切り替えられる機構が搭載されています。

フォーカスプリセットモード

フォーカス位置を記憶させ、必要なときにその位置に戻すことができます。スポーツなど被写体との距離が変化するシーンでシャッターチャンスを逃しません。

フォーカスレンジリミッター

フォーカス範囲を制限することで、AF時間の短縮が可能になります。

円偏光フィルター操作窓

ほとんどのレンズは、円偏光フィルターの使用に便利なよう、ズーミングやフォーカシングの際にレンズ先端が回転しない設計。さらに、大型のフードには、下部に窓を設け、フードを装着したまま円偏光フィルターを操作できるよう配慮しています。

信頼性の向上のために

防塵・防滴構造防塵・防滴構造防滴構造

アウトドア撮影に強く、苛酷な条件でも使われるペンタックス一眼カメラ。レンズにも、すぐれた防塵・防滴機能が求められます。そのため、小雨や埃の侵入を防ぐシーリングを施した防塵・防滴レンズを開発。また一部レンズには、雨しぶきを防ぐ防滴構造を採用。レンズの伸長によって空気抜きの必要なレンズ構造や、操作感の軽快さなどの問題点を克服し、高性能レンズだけでなく、ペンタックス交換レンズの基本仕様として採用を拡大していく予定です。


smc PENTAX-DA55mm
F1.4 SDM


smc PENTAX-DA18-55mm
F3.5-5.6AL WR

SP(Super Protect)コーティングSPコーティング

撥水性、撥油性にすぐれたペンタックス独自の特殊コーティング。高性能レンズの第1面に採用し、レンズ面の保護に効果を発揮しています。このコーティングはホコリや水滴、油などがつきにくいだけでなく、万一汚れが付着した場合にも、簡単に落としやすいという特長をそなえています。

ペンタックスKマウント

ペンタックス交換レンズのレンズマウントは、1975年以来不変のバヨネットKマウントがベース。大口径で着脱操作性、精度、堅牢性にすぐれたペンタックス独自のマウントです。この特長を生かして、絞り制御機構、オートフォーカス機構などを無理なく組み込むことができ、従来レンズとのほとんど完全な互換性を実現。カメラやレンズの機能の相違にかかわらず高度な汎用性を保っています。

均一なカラーバランス

すべてのペンタックス交換レンズは、レンズを交換しても同等の鮮やかな色調となるよう、カラーバランスが均一に保たれています。これは、フィルムカメラの時代から不変。お手持ちの愛用レンズでも、新レンズでも同じように美しい映像を撮影していただくための配慮です。

品質管理

ペンタックス交換レンズは、設計段階だけでなく、製造段階でも厳しい品質管理が行われます。完成したレンズはすべて、独自に開発した測定器で解像力、コントラスト、色調、諸収差などを多岐にわたって計測し、客観的な数値評価を実施。厳格な基準を少しでも外れたレンズは再調整するなど、品質の安定に努力しています。

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