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連載コラム 写真三昧 SHASHIN ZANMAI
プロフィール

 

安藤 智仁
あんどう ともひと

 

日本大学藝術学部写真学科卒業。カメラ片手の旅を愛する。東京の懐かしい風景を集めた「東京レトロ」をライフワークとして活動中。愛機はPENTAX 645D。リコーイメージング(株)カスタマーコミュニケーション部 販売サポートグループ所属。 現在全国で開催されるフォトセミナーの講師として活躍。フォトマスターEX。夜景鑑賞士2級。2014年3月、写真展「Andy's Photo Journey V」を開催。

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『電子ダイヤル』をカスタマイズする

電子ダイヤルをカスタマイズすることはPENTAXの一眼レフカメラを自分好みの仕様にする上での第一歩です。気に入った設定ができると何倍も自分のカメラが使いやすくなります。特に前後に電子ダイヤルが装備されている機種では一度設定を見直してみましょう。

ここでは電子ダイヤルを前後に2つ装備する機種の代表例としてK-3 IIで見てみたいと思います。まずはMENUボタンを押してMENU画面を表示します。十字キーを使ってカメラのマークの4番目の列に移動し、「電子ダイヤル」の項目を選択します。

「電子ダイヤル」の項目を選択

一覧が表示されました。ここで何が設定できるのかというと、使用する露出モード毎に「前後の電子ダイヤル」の用途を変更することができるのです。たとえば「Avモード(絞り優先自動露出)」の項目を選択してみましょう。通常の設定では「後電子ダイヤル=絞り」で、前電子ダイヤルを操作しても何も変化しません。しかしここで項目を見るとたくさんのオプションが用意されています。左側が「前電子ダイヤル」、右側が「後電子ダイヤル」を示しています。

「Avモード(絞り優先自動露出)」の項目を選択

たとえば「前電子ダイヤル=露出補正」「後電子ダイヤル=絞り」を選択してみましょう。MENUボタンを押して設定を終了します。モードダイヤルを「Av」にセットしてみましょう。試しに「後電子ダイヤル」を操作してみます。通常通りF値が変化をします。それでは「前電子ダイヤル」を操作してみましょう。通常の設定ではAvモード時、「前電子ダイヤル」を操作しても何も変化しません。しかし、「露出バー」の目盛が移動していることが確認できます。「露出補正ボタン」を押すことなく「露出補正」の操作が出来ているのです。スナップ撮影など一瞬の判断や操作が求められるシーンにおいて、これはもう元には戻れないくらい快適です。

前電子ダイヤル=露出補正」「後電子ダイヤル=絞り」を選択 「前電子ダイヤル」のみで露出補正が操作できます

私個人の話をすると、上記の「Avモード時:前電子ダイヤル=露出補正 後電子ダイヤル=絞り」の設定をすると同時に「Tvモード時:前電子ダイヤル=露出補正 後電子ダイヤル=シャッター速度」という設定を合わせてやっておきます。8~9割でAvモードを使用するのですが残りの1~2割のTvモードを使用するときに急に不便にならないようにするための対策です。この設定だとPENTAXの一眼レフカメラの基本である「前電子ダイヤル=シャッター速度」の原則から離れてしまうことになりますが、それよりは「いつでも露出補正は前電子ダイヤルになる」ようにすることを優先しました。

いつでも露出補正は前電子ダイヤルに

上記のパターン(前後いずれかのダイヤルに露出補正を割り当てる)で1点気をつけていただきたいことがあります。通常「露出補正」は「露出補正ボタン」を押して初めて操作が始まりますが、この設定では「電子ダイヤル」を操作しただけでいきなり「露出補正」が変化します。グリップをホールドしてカメラを持ち歩くような撮影をしているときに、人によっては無意識に「電子ダイヤル」を動かしてしまい、気がついたら「露出補正」がとんでもない値になっていた、ということもありえます。ご自分の責任において注意していただくのが一番なのですが、場合によっては以前にFacebook上の記事でご紹介した「モードメモリ」を活用し、電源オフ(もしくはオートパワーオフ)の度に「露出補正」がゼロに戻るようにする設定を併用する、というのもアリだと思います。

電源オフ(もしくはオートパワーオフ)の度に「露出補正」をゼロに

ここでご紹介した設定は全体のごく一部です。ISO感度をAUTOに頼らず、なおかつ頻繁に調整したいという方はどちらかにISO感度を割り当てるのも便利(「ISOボタン」の操作が必要なくなります。)ですし、同時に併用する他のカメラとの整合性を図るために、前後の機能を入れ替えてしまう考え方もあります。いずれにしてもご自身の使い方と相談をしながらご自分のカメラの設定を作りこんでいくことをお勧めします。熟考の上で設定をし、自分のカメラがどうなっているのかよく理解した上で撮影に臨まないと、実際の撮影で慌てることになります。

今回ご紹介した機能は、PENTAXのデジタル一眼レフカメラで前後に2つの電子ダイヤルが装備されているカメラであればすべての機種で設定が可能です。設定する際のMENUの位置もほぼ一緒ですが、少し前の機種になると「カスタムMENU(Cのマークの列)」に入っているものもありますので、ご自分のカメラで確認をしてください。

今回のお話、お役に立ちましたでしょうか。ペンタックスリコーフォトスクールでは機種ごと(現行機種)の使い方講座を実施しています。2時間半の授業でお伝えできることは限られていますが、ちょっとしたコツも含めた情報満載のガイドブックも差し上げています。一度「ペンタックスリコーフォトスクール」にも足をお運びください。ご参加をお待ちしております。

ペンタックスリコーフォトスクール
http://school.ricoh-imaging.co.jp/rim_school/

ペンタックスリコー写真塾
http://school.ricoh-imaging.co.jp/rim_school/academy/