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連載コラム 写真三昧 SHASHIN ZANMAI
プロフィール

 

池永 一夫
いけなが かずお

 

東京写真大学卒(現・東京工芸大学)、写真大好き人間。一日一写、写真俳句を日々の楽しみにしている。リコーイメージング株式会社リコーイメージングスクエア銀座所長。武蔵野美術大学の非常勤講師を勤めるなど、カメラ、写真の講師としても活躍中。一滴会同人。

リンク ペンタックスファミリー 光と色の反射率 by Dr.M

K-7で雨の森を写す

今回のレポートはK-7で撮影したRAWデータを、K-7に同梱のソフト「PENTAX Digital Camera Utility 4」で仕上げていく過程をレポートします。この撮影はペンタックスファミリー群馬支部に同行して、ブナの大木を写す幸運に恵まれたものです。しかもこの日は朝から雨模様。願ってもないチャンスでした。

K-7の防塵・防滴構造が威力を発揮

撮影機材のK-7は防塵・防滴構造ですからこのような撮影でも安心して使用できます。使用レンズは、DA☆50-135mm F2.8ED [IF]SDMとDA35mmF2.8 Macro Limited。前者は防塵・防滴構造ですが、後者はその機能がありません。レンズを濡らさないように注意します。

防水
リモートコントロール
O-RC1
※リンク先はRICOH IMAGING Online Store

特に注意すべきは、レンズに雨粒が付かないようにすることです。撮影する前まではタオルを機材にかけておきます。レンズに雨粒が付くと撮影できなくなることがあります。しかも雨粒を拭き取るのが厄介です。万が一、雨粒が付いたらブロアーを使って雨粒をレンズ周辺に吹き飛ばすようにします。拭き取るよりはるかに処理が簡単で確実です。

撮影はすべて三脚を使用し、ミラーアップを併用しました。レリーズはK-7本体の防塵・防滴構造を維持するために、リモートコントロールFを用いました。なお、新発売の「防水リモートコントロールO-RC1」は防水タイプなので雨も気にせずに使えてお勧めです。なお、撮影に夢中になっていたところ、ポケットに入れていた携帯電話内部には水が浸水してしまっていました。そんな気候でもK-7はなんともありません。K-7の防塵・防滴構造の威力を改めて思い知った次第です。

K-7+smc PENTAX-DA☆50-135mm F2.8ED[IF]SDM(50mm)を使用
絞り優先、絞り:F11、シャッタースピード:2秒、感度:ISO200、露出補正:-0.7EV、ホワイトバランス「マニュアル」、カスタムイメージ「ナチュラル」、偏光フィルター使用
1.撮影はややアンダー露出にしています
 
2.明るく調整してみます

さて、このカットではややアンダー目の露出で撮影した後、PENTAX Digital Camera Utility 4を使って、露出/トーンの展開、調節を解説いたします。

全体的に明るくするために「増減感」を+0.3EVに設定。次に「トーンカーブ」の両端を詰めてメリハリ感をつけました。設定値は暗部を15、明部を245に設定しております。

さらに「覆い焼き」を使って10%に設定してシャドウ部を明るくしました。この覆い焼き機能はシャドウ部から中間調側を焼きだして明るくする機能で、範囲を指定することなく使えて色味が変わることがありません。大変に有効な手段で、最大100%までの設定できます。作品づくりに大変に有効な機能で、PENTAX Digital Camera Utility 4の特長のひとつです。

スターレンズのDA☆50-135mmを使って根元をアップ

ブナは雨を葉で受け止めて枝から幹へと雨を根元へと導きます。その幹にできる雨水の流れを樹幹流と言います。根元ではその雨垂れが跳ねています。焦点距離を90mmにして撮影をしました。画像仕上げのカスタムイメージは「雅(MIYABI)」に設定。

K-7+smc PENTAX-DA☆50-135mm F2.8ED [IF]SDM(90mm)使用
絞り優先、絞り:F8、シャッタースピード:1/10秒、感度:ISO800、露出補正:-1EV、カスタムイメージ「雅(MIYABI)」、偏光フィルター使用
3.こちらはかなりアンダーに出ています
 
4.さらに大きく調整してみました

このカットでは、露出がかなりアンダーになったので、PENTAX Digital Camera Utility 4では思い切って「増減感」を+1EVに設定しました。RAWデータであれば、増減感±1.5EV程度なら画質の低下もありません。このようにRAWデータは展開時に露出を調整できることが大きなメリットです。

次に「トーンカーブ」の両端を詰めてメリハリ感をつけました。設定値は暗部を10、明部を240です。「覆い焼き」は20%にしてシャドウ部を明るくしました。

霧を写す

霧が湧き森を包み背景の景色が一変します。背景の木々がシルエットとなり、その濃淡がフォトジェニックな描写となります。手前のブナの存在感を明確に描写することができます。願ってもないチャンスがやってきました。このときに注意しなくてはならないのが霧を写す露出です。露出補正は必ずプラスにすることです。

K-7+smc PENTAX-DA35mmF2.8 Macro Limited
絞り優先、絞り:F8、シャッタースピード:1/13秒、感度:ISO200、露出補正:+0.7EV、ホワイトバランス 「マニュアル」、カスタムイメージ「風景」
5.撮影時に+0.7EVの露出補正をしました
 
6.さらに増減感の値を+0.5EVに調整するなどして全体を明るくしました

まずは、撮影時に+0.7EVの露出補正をしました。その後、PENTAX Digital Camera Utility 4の「増減感」の調整値を+0.5EVにして全体を明るくしました。さらに「トーンカーブ」の両端を詰める調整をしました。今回のカットでは設定値は暗部を25、明部を240です。さらに「覆い焼き」を10%にして手前のブナを明るくしました。