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連載コラム 写真三昧 SHASHIN ZANMAI
プロフィール

 

池永 一夫
いけなが かずお

 

東京写真大学卒(現・東京工芸大学)、写真大好き人間。一日一写、写真俳句を日々の楽しみにしている。リコーイメージング株式会社リコーイメージングスクエア銀座所長。武蔵野美術大学の非常勤講師を勤めるなど、カメラ、写真の講師としても活躍中。一滴会同人。

リンク ペンタックスファミリー 光と色の反射率 by Dr.M

K-7試作機で撮影をしました

ただいま、ペンタックスではK-7の発表会を全国で開催中(大阪会場の中止につきましては何卒ご理解、ご協力賜りますようお願い申し上げます)でして、すでにご覧になった方も多いことと思います。今回の写真三昧では、話題のK-7の試作機で開港150周年記念に湧く横浜で撮影をしてきましたのでレポートいたします。

視野率約100%ファインダーと自動水平補正

まずは、視野率約100%ファインダーの実力を試してみました。豪華客船をぎりぎりにフレーミング。ファインダーで確認したとおりがそのままに写っていました。視野率約100%でフレーミングする確かさは撮影に集中でき、うれしいかぎりです。そして、この写真は世界初の機能である自動水平補正をONにしていたため、水平がしっかりと取れています。皆さんも経験があるのではと思いますが、案外、手持ち撮影で水平を取るのは難しいもので、どちらかに傾く癖があったりします。この自動水平補正は、手持ち撮影をより確かなものにします。補正量は手ぶれ補正(シェイクリダクション)OFFで±2°、手ぶれ補正ONで±1°です(もちろん自動水平補正はOFFにすることも可能)。また、電子水準器により傾きを知らせるバーグラフがファインダー表示され、それを見ながら確実に水平を取ることができます。

K-7(試作機) +smc PENTAX-DA 18-55mmF3.5-5.6AL WR使用。
絞り優先、絞り:F13、シャッタースピード:1/160秒、感度:ISO200、ホワイトバランス:オート、カスタムイメージ:風景、ダイナミックレンジ拡大:ON、手ぶれ補正機構:ON、自動水平補正:ON

ブルーインパルスを撮影

K-7は4チャンネル読み出しを採用し、ミラーやシャッターの駆動系のメカを新規に設計したため、連続コマ数が約5.2コマ/秒の高速連写が可能です。ちょうど開港150周年記念イベントでブルーインパルスを撮影することができました。露出モードは高速で飛行するためにシャッター速度優先にして1/1000秒を選択。絞りはカメラ側で自動調整するためF7.1からF10の間でした。感度はダイナミックレンジ拡大機能をONしたためISO200。フォーカスエリアはオートで連続撮影モードは最高コマ数が出るHiに設定しました。当日の空は、水蒸気が多く遠景が霞んでしまうためカスタムイメージを「風景」に設定。レンズはDA 55-300mmを使用しました。

秒間約5.2コマの連写体感

シャッターを押すと軽快なシャッター音が続きます。音質は低音で静かです。フォーカスエリアをオートにしましたが、しっかりとAFが働き、いとも簡単に撮影ができました。ドライブモードは連続撮影でHiとLoの選択ができます。Hiは約5.2コマ/秒でJPEGですと40枚の連続撮影が可能です。Loは約3.3コマ/秒で、JPEGではメディアいっぱいになるまでの連写が可能です。高速連写機能によって高速で飛行するブルーインパルスを快適に撮影することができました。特にフレーミングはレリーズタイムラグが少ないことから画面いっぱいを使うことができ、動きの速い被写体に大変に有効であることを確認いたしました。

ブルーインパルスの写真(画像データは上画像に共通)
K-7(試作機) +smc PENTAX-DA 55-300mmF4-5.8 ED使用。シャッター速度優先、絞り:F7.1からF10、シャッタースピード:1/1000秒、感度:ISO200、ホワイトバランス:オート、カスタムイメージ:風景、ダイナミックレンジ拡大:ON、手ぶれ補正機構:ON、自動水平補正:OFF