冷たい風の中にもようやく春の日差しが感じられるようになりましたね。うきうきとした期待感に満ちたこの季節は、入学式などお子さんのイベントが続くシーズンでもあります。もちろんそんなイベントにはお気に入りのK-xを持ち出して、とっておきの晴れ姿を写してあげたいですよね。
そんな時、セットで付いてきた標準レンズでももちろんよく写るのですが、「レンズを交換できる」というのも一眼レフの魅力のひとつ。この機会にお気に入りのレンズを見つけてお子さんの写真をワンランク、レベルアップしてみませんか?今回は特徴的で分かりやすい3本のレンズを、その効果的な使いこなし方とともにご紹介します。
STEP1 望遠ズームレンズ DA 55-300mmF4-5.8 ED
やはりまず最初に欲しくなるのは望遠レンズでしょう。ここでご紹介しますのは、K-xを「ダブルズームキット」で購入するとセットになっている「DA L 55-300mmF4-5.8 ED」の兄弟レンズです。○○-○○mmという数字が大きいほどより遠くを引き寄せて写すことができます。
入学式や春の運動会など、「近寄れないけれど我が子をアップで撮りたい」という時には大活躍間違いなしです。普段の生活でもお子さんが遊んでいる姿を、近寄らずに望遠レンズで遠くからそっと写してあげるとカメラを意識しない自然な表情が捉えられることもあります。
でも「望遠レンズ」を「遠くをアップに撮る」だけに使っているのは実はとってももったいないです。下の3枚の写真をご覧下さい。
右の写真では、ズームをして3種類の異なる焦点距離(レンズの○○mmという数字)で撮影をしています。数字が大きくなるにつれて子供が大きく写っていることが分かります。でもそれだけではありません。55mmでは後ろの芝生や木までピントが合っているように見えますが、200mmや300mmでは背景が大きくボケて、主役である子供の顔が浮き上がって見えます。
望遠レンズにはこのように「背景をボカして主役を引き立てる」効果があることを覚えておきましょう。この効果を上手く生かすには200mmくらいの焦点距離で、なるべく近づいて写して上げることがポイントです。それからボケてしまうとは言ってもなるべく背景には汚いモノが写りこまないように気を使いましょう。