初期作品から近作までを含む、カラー作品約30点で構成。
リコーイメージングスクエア東京
「さがしもの」吉川 然 (よしかわ ぜん)
作者 | 吉川 然 (よしかわ ぜん) |
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作品名 | 「さがしもの」 |
会期 | 2021年8月19日(木)~9月13日(月) |
時間 | 当面の間、10:30~17:30までの短縮営業(最終日16:00終了) |
定休日 | 火曜日・水曜日 |
入場 | 無料 |
会場 | リコーイメージングスクエア東京 ギャラリーA |
連絡先 | 〒163-0690 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階)MAP ℡0570‐006371 |
姫野希美氏推薦理由
19歳の写真家“吉川 然”の出発点は、小学生の頃に父親が渡した水中カメラでした。
今回の展示には初期作品から近作までが含まれ、ときに身近なものをフィルターとして用いながら、光を生み、幾つもの界面を創出しています。
然さんの写真において光は、それそのものが動きと速度をもち、色や紋様を帯び、被写体である風景や人に重なり、接続します。それは独自の、カメラを通した対象との関わりの痕跡となり、そこに生じた未知の反応が一枚に刻まれるようです。
写真によって初めて重なり合う存在や時間。
終わりのない希求を残す「さがしもの」。
姫野希美
作品コメント
さがしもの
コンパスが狂い始めた。
これらの写真を撮ったときにはたよりなくも差し示されていた方角へ、どうやって進めばいいのかわからない。
探さないと。
また見つけなくては。
あった方が日々の励みになるだろう、充実するだろう、ずっと楽しいだろう。
でも実はそんなものなくていいのかもしれない。
大人になるにつれ、ほとんどの人がいつの間にか忘れるものだと聞く。
なくてもホラ、たった18年かそこらでもこのとおり。人生は劇的だ!
でも、やっぱりあったほうがもっとずっと面白いのかも・・・。
嗚呼、ダメだ。
考えれば考えるほど、探せば探すほど訳がわからなくなってくる。言葉にならない言の葉が狂い舞う。これを表すには18年かそこらじゃ足りない。
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「ふりだしにもどる」
吉川然
作者プロフィール
2002年生まれ。京都市在住。写真家の父親からの影響を受け、小学生の頃から写真を撮りはじめる。写真集に『Water.』(bookshop M, 2021)。吉田省念『空前のサミット』や奇妙礼太郎『more music』など、ミュージシャンのアルバムジャケットにもアートワークを提供。