パリのメトロのプラットホームで撮った写真を中心に、パリの街かどで出会った人々の様子を作者独自の視点で捉えたカラー約50点で構成。
リコーイメージングスクエア東京
「幕あい=パリのメトロ=」大坂 忠 (おおさか ただし)
作者 | 大坂 忠 (おおさか ただし) |
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作品名 | 「幕あい=パリのメトロ=」 |
会期 | 2015年7月1日(水)~7月13日(月) |
時間 | 10:30~18:30(最終日16:00終了) |
定休日 | 火曜日 |
入場 | 無料 |
会場 | リコーイメージングスクエア東京(ペンタックスフォーラム) ギャラリーI |
連絡先 | 〒163-0690 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階)MAP 03-3348-2941 担当:松枝・江上 |
作品コメント
パリへ旅行をした時のことです。持参したフィルムを撮り終えてしまい、もっと写真を撮りたいと思いはしたものの貧乏な若者にはフィルムを買う資金はなく、あきらめたのは1967年、21歳のときでした。以来、写真を楽しむような状況にはありませんでした。58歳のときに大病を経験し、幸いにも回復したのを機に写真の再開を考えました。そして、若いころのパリが再び想い出されたのです。次第にパリへの気持ちが強くなりました。そして、2005年から少しづつ撮り始めました。
後年、「人間の生きざまを写真化することによって、人間の真実をとらえていこうとするのだ」というアンリ・カルティエ=ブレッソンの言葉に接したことは励みになりました。それは若いころに観た「人間とは何か1965年」という世界写真展の印象にもつながりました。
今回の写真展は地下鉄のプラットホームの写真が中心です。そこには人々の忙しい一日の余白のような時間が流れていると感じました。仕事から仕事へ移動する合間、会社から家族のもとへ帰るまでの束の間といった、ある意味では無防備な、気取りのない時間がプラットホームには漂っているのです。
あわせて、パリの街かどの写真も観て頂きたいと思います。プラットホームとは少し違った表情をした人々の様子を垣間見ることができると思います。
どこの国や地域でも、どのような文化の元でもそれぞれが、それぞれの人生を営んでいる様に僕は強い興味があります。パリ市内の人口は約220万人と言われています。そのうちのほんの何十人かの一瞬を捉えているだけですが「私たちはみな生きている」と共感をしていただければまことに幸いです。
大坂 忠
作者プロフィール
1945年 青森県青森市生まれ(札幌市在住)
1967年 渡欧、写真を断念
1971年 帰国
2005年 パリでの撮影を再開
写真展
2009年 「玉撞き屋の千代さん」キヤノンギャラリー梅田
2009年 「下北半島にて=1964-65年=」ペンタックスフォーラム(現リコーイメージングスクエア東京)
2011年 「自主夜間中学=札幌遠友塾=」 キヤノンギャラリー銀座など
2011年 「NY マンハッタンの主たち」ペンタックスフォーラム(現リコーイメージングスクエア東京)
【撮影年】 2006年・2008年・2013年・2015年
使用機材
PENTAX K-5、K20D、Q-7、MX-1、RICOH GR DIGITALII、ほか