フィルム時代の僕のメインのカメラはPENTAX 67と645だった。K-1 Mark IIはうれしいことにカメラの形がどこか昔のPENTAX 67を思いださせてくれて、とても親しみやすさを感じ撮影が楽しみになった。最初に感じたのは液晶モニターの文字が太く大きくはっきりしていてわかりやすく、自分くらいの年齢になるとありがたい、そして縦位置にしても液晶画面が縦使用に変わるところ、縦位置にした時にフレキシブル液晶モニターのおかげで横位置と同じように使用ができたことだった。
沖縄の海の風景をメインにしているので、常に潮風の中で撮影していて、時折想定外にスコールが降る。そんな時でもK-1 Mark IIのトップクラスに安心できる防塵防滴はありがたい。
宮古島は透明度が高く白砂が美しいビーチが多い。15-30mmレンズでワイドに切り取っても歪みの少ないのがよい。三脚も使用しているが、手持ちで撮影しても5段5軸の手ぶれ補正のおかげでシャープに写すことができた。竹富島では美しい南国の花々を青空とともに撮影したが、フィルターをつけなくても青空が綺麗にでたのが印象的だった。
また天然記念物のカンムリ鷲の幼鳥も450ミリで撮影することに成功したが、毛穴の一つ一つまではっきりと映っているのにも感動した。アストロトレーサーで夜の撮影も行ったが、とてもかゆいところに手が届くかのように作られている。各所についているアシストライトで暗いところでも操作がしやすく、アウトドアモニターや赤色表示で目に優しく、星のピント合わせもモニターの拡大ボタンで簡単に合わせやすく、水電子水準器のおかげで水平垂直が簡単に合わせられた。その一連の操作がスムーズにできることも慌てている時などにも助かるポイントだ。K-1でも撮影したが高感度で比較すると驚くほどK-1 Mark IIが良くなっている。
PENTAX K-1 Mark IIは、島々をめぐりながら撮影する私にとって最高のフィールドカメラになりそうだ。

PROFILE
北島 清隆(きたじま きよたか)
1966年生まれ 東京都出身。1986年にマリンスポーツのインストラクターとして八重山諸島の小浜島を訪れた際 その美しい自然に魅せられ東京から移住。石垣島在住30年。沖縄の島々を中心に南の島々、海と島と空の彩りをテーマに風景や水中、空撮などの写真や映像を撮影。沖縄のすべて48の有人島と多くの無人島の絶景写真集「秘密の沖縄スポットガイド」(エクスナレッジ刊/2016年)を発売した。APA日本広告写真家協会正会員。 
http://okinawa-island.photos