Expression フルサイズの力

同じ被写体でも、イメージセンサーのサイズが変われば、描写できる画像もまるで違ったものになります。35ミリフルサイズの特徴は、その優れた画質と表現力の豊かさ。PENTAX K-1シリーズでは、画素数、S/N比、ダイナミックレンジのバランスに優れたイメージセンサーを搭載し、Kマウントカメラ史上で最高峰となる画質を実現しています。

Image Quality Evaluation フルサイズの表現力

立体感

浅い被写界深度を活かした、自然で奥行きのある描写。

イメージセンサーサイズの異なるカメラで同じ画角、同じ絞り値で撮影した場合、イメージセンサーが大きくなるほど被写界深度は浅くなります。APS-Cサイズと35ミリフルサイズとの差は顕著で、ピント面からわずかに前後する領域で自然なぼけにより主体を浮き上がらせ、奥行き感や立体感をしっかり表現することが可能です。

写真にカーソルを乗せると、乗せた部分が拡大表示されます。

写真をクリックすると、拡大写真が開きます。

解像力

眼に見えないディテールまで描ききる解像力。

一般的にイメージセンサーが大きくなるほど、解像力の高い画像を得るのに有利です。35ミリフルサイズイメージセンサーでは1画素あたりの受光面積を小さくせずに画素数を増やし、解像力を高められます。ペンタックスの35ミリフルサイズは約3640万画素の有効画素数を誇り、しかもローパスフィルターレス。レンズは光学性能に優れた最新設計のD FA シリーズ。それらが相乗効果を発揮し、極めて高い解像力を実現します。

写真にカーソルを乗せると、乗せた部分が拡大表示されます。

写真をクリックすると、拡大写真が開きます。

好感度・低ノイズ

高感度で撮影してもナチュラルで解像感のある高画質。

いくら解像力が高くても、ノイズが多くては意味がありません。35ミリフルサイズの利点は、画素数を増やしつつも十分な画素ピッチが得られることです。一画素あたりの受光面積が大きくなることで、ノイズの少ない画像情報を得ることが可能です。低感度域の画質向上を図り、高感度で撮影してもシャドー部のコントラストや解像感を保てるのもメリットです。PENTAX K-1では数あるフルサイズのイメージセンサーの中でも、大きなプリントサイズにも対応できる高画素と、ノイズの少なさを併せ持つセンサーを搭載しています。PENTAX K-1 Mark IIでは、自社開発のアクセラレーターユニットを新たに追加して画質を一新。常用感度から超高感度域まで、全域で高い解像感とノイズを抑えた高画質画像を実現しました。高感度ノイズの低減処理性能を飛躍的に高めることで、最高ISO感度819200(標準出力感度)という超高感度撮影を達成、撮影可能領域を拡大しています。

PENTAX K-1 Mark IIで撮影

多階調

色と光の繊細な表情をしっかりと描き出す。

階調再現性は、写真の印象を大きく左右するポイントのひとつ。デジタルカメラでは、イメージセンサーのダイナミックレンジが広いほど、黒つぶれや白とびがしにくく、豊かな光の世界を階調豊かに美しく描写することができます。ダイナミックレンジを広げるいちばんの方法は、画素ピッチを大きくして1つの画素で十分な光を受け取ること。35ミリフルサイズは、画素数に対して画素ピッチを確保しやすく、階調の再現にも優れ、14bitの広階調で処理することにより、色と光が綾なす美を描ききります。