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ペンタと私と東京の隙間

空の鏡
空の鏡
PENTAX K-x+DA L 18-55mmF3.5-5.6ALで撮影

「空の鏡」 空は たまに泣きます。そうすると、畑が喜んで動物が喉を潤し森はぐんと手を広げて受け止めてくれるから。 でも人間は嫌がったり喜んだりわがままを言って傘を差して避けていきます。 空は たまに泣きます。本当は自分の鏡がほしいから。 今日はどんな姿だろうと、気になるから。 今日の私は怒っていないでしょうか今日の私はキラキラしているでしょうか今日の私は青いかしらと。 空はひとつしかなくて友達がいないからひとり遊びをしたいのです。 だから空は雷を落とします。だから空は雪を降らせます。だから空は泣きます。 気がついて私に、と地上に話しかけます。 空はずっと昔から 泣いてきました。そして、この先も たぶん。 人間が空がむせちゃう物をたくさんつくったりわがままばかりを言わなければ、空はきれいな涙を流します。 そして、地上に落ちた涙で草木はぐんと背伸びをして動物は喉を潤し人間は傘をさし空はおめかしをします。