ペンタックス一眼カメラ用交換レンズの新マルチコーティング技術
2012年9月11日
ペンタックス一眼カメラ用交換レンズの新マルチコーティング技術
ペンタックスリコーイメージング株式会社(代表取締役社長:赤羽昇)は、レンズの新たなマルチコーティング技術として「HDコーティング注1」を開発いたしました。
本技術は、従来のマルチコーティングに比べ超低屈折率を実現し、光の透過率を大幅に高めた独自のマルチコーティング技術です。より反射が少なく逆光など光線状態の厳しい撮影条件下でゴーストやフレアーの発生を抑え、クリアな描写を可能にしました。上位機種で採用しているナノテクノロジーから生まれた当社独自の特殊レンズコーティング技術“Aero Bright Coating(エアロ・ブライト・コーティング)”に近い光学特性をマルチコーティングで実現しています。
今後、弊社が発売する当コーティングを採用したデジタル一眼カメラ用レンズには、これまで使用してきた「smc PENTAX」に代わり、レンズ名称に「HD PENTAX」を冠して展開していきます。
注1:「HD」はHigh Definitionの略。
可視域の反射率を半減
「HDコーティング」は、従来のマルチコーティング比で可視域全域にわたり反射率を半分以下に抑え、ゴーストやフレアーの抑制効果を大幅に高めることに成功しました。硬度の高いコーティング膜
「HDコーティング」は、従来のマルチコーティングに比べて膜材料の結合が強く充填密度が高いため、コーティング膜の硬度が極めて高く耐久性に優れています。設計意図をコーティング膜に精確に反映
従来のマルチコーティングでは、膜材料を真空中で溶かして蒸着させる真空蒸着法でコーティング膜を生成していましたが、この製法ではコーティング膜の密度を十分高めることができないので、膜厚と屈折率のばらつきを生じていました。従来のマルチコーティング と HDコーティングの反射率比較
可視光域全体にわたり、従来のマルチコーティングの反射率を半減。
波長による反射率のばらつきが少ないので、理想的なカラーバランスの制御が可能。
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