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リコーフォトアカデミー 2020年度ゼミナール 参加者作品 リコーフォトアカデミー 2020年度ゼミナール 参加者作品

講師総評
大和田良ゼミナール2020年度

一年間に渡るゼミの修了生のみなさま、お疲れ様でした。 
写真史に基づいた実験的制作からはじまり、後半はそれぞれのテーマに沿って制作頂きましたが、毎月課題をこなすのは中々大変だったのではないかと思います。
今回の経験を通して、写真というメディアが持つ新たな表現や、可能性を巡る探究心のようなものがみなさんに伝わっていれば幸いです。
このゼミでは、写真を撮るだけではなく、写真について考えるという時間も多かったのではないかと思います。ゼミを共にした他の方の作品を見て、写真表現やその考え方の多様性に触れられる良い機会でもあったでしょう。
写真を見る楽しみは、モチーフの美しさや階調表現の巧みさといった造形的な見方だけではありません。このゼミを通して行ったように、作品を通してその作家の意図や思考、視点といったものを読み解き、写真について話しながらその理解を互いに深めていくというのもそのひとつです。 
今後もそれぞれの視点を大事に、制作においても鑑賞においても、深く写真を楽しんで頂ければと思います。 

樹幹・コスモ・街・竜雲
柏木 晶子

視線の先は樹幹。それをどう表現していくか?が自分の長期の課題でした。ゼミナールでの一言一言のアドバイスが効きました。

GRで気になる樹幹の小さな一部を矩形にきり撮る。そこには大きな大きな面白い想像の世界が広がっている。それを絵のように、彫刻のように画面を創り上げ、想像の世界を表現しました。もう少し「気」を表現していきたい。

金井 みどり

GRで変わった表現ができないか?と実験を重ねて、建築を撮ることにしました。もともとディテールが印象的な建築が好みですが、そこにフォーカスするよりも、ディテールを際立たせる光と影を捉える方法をとりました。今回は現地で撮っている間の印象を収めるというよりも、想い出のような印象を写真に残すことができたのではないかと思います。

川越 貴恵

コロナ禍の中、オンライン中心で1年間ご指導いただきました。辿り着いたのは思考の整理。カメラを使って被写体と素直に向き合う。情報過多の社会で自分を取り戻す事が出来ました。

被写体は高速道路の高架下です。絞りを絞る事で捉えられた文字の数々。正確無比に建造する為に記述された、芸術とは真逆のところにある文字達を、私は美しく残そうと思いました。

still life
菊田 淳

大和田先生のゼミを受講して
ゼミを受講し作品作成へのアプローチ方法が広がりました。
いままではその瞬間、その人と向き合い切り出した写真の力強さに惹かれ、出会いを求め撮影をしていました。ゼミでは先生指導のもと、自ら考え創造し作り出す楽しみを学びました。思うように撮影が進まないこともあり苦しいこともありますが、創造する写真を今後も楽しんでいきたいと思います
大和田先生ご指導ありがとうございました。

2020
齋藤 嘉一

今回のゼミでは、コロナ禍の渦中にある東京を、モノクロで表現しました。モノクロで撮ることは初めてのこともあり、戸惑うことも多かったのですが、自分の中の引き出しを一つ増やすことができました。

坂口 知世

寄り道
迫田 肇

撮りたい写真を見つけるため、大和田先生のゼミナールに参加しました。前半はビル・ブラントの作品をお手本に表現手法を学び、後半は作品への講評をいただきながら、自分らしい写真を模索してきました。本作品は窓の反射に拘った一枚で、赤いオープンカーと窓に映る風景を重ねることで、多重露光で撮影したような幻想的な空間を表現しています。
最後に大和田先生、受講生のみなさん、フォトアカデミー担当Mさん1年間ありがとうございました。

東京×タワー
清水 収

コロナ禍でほぼオンライン開催でしたが、大和田先生・スタッフ皆様の努力により無事受講でき嬉しい限りです。ありがとうございました。
日頃はスナップ・風景が主ですが大和田先生の深い写真知識の中からレンガーパッチュやファイニンガーのヒントをいただき、日頃使わない望遠での試行錯誤をした1年でした。東京の街並みを望遠効果を活かし、表現できたのではと思います。展示作品は少しアジアな雰囲気のする感じに表現できた1枚ではないかと思います。

羅漢さん
清水 善規

その異様な姿に息をのんだ。表面がはがれ、ひび割れ、体の一部が欠けている。しかし喜び、悲しみ、怒り、諦め、驚き、嫌悪、恐怖など様々な表情に満ちている。彼らはそれぞれ、諸行無常の世にあって人として生きていくうえで大切な「何か」を説いている。
大和田良ゼミを通じて以前では絶対に撮らない写真を撮ることができ、より深く写真と対峙することが出来るようになった。

2020@SHINAGAWA
宿谷 貴之

ゼミでは、自分の写真傾向から参考にすべき写真家として“アンドレ・ケルテス”を大和田先生より紹介された。ケルテスの写真集では街の景色をデザインしたり、その瞬間をとらえる感覚に目を奪われた。この感覚をイメージしながら街でのスナップを活かしつつ、形、気配を撮影した3枚をセレクト。2020年度ゼミは、コロナ禍でオンライン開催となり運営に手探りの部分もあったかと思いますが、充実した時間を過ごせました。ありがとう!

non-standard
東 朝美

「美しさ」とは何でしょうか。
本来、販売までに至らない規格外の花が販売されており、破棄してしまうには勿体ないほど美しく個性的な彼らに惹かれました。

しかし、好まない人も居ることも事実で横で花を見ていた女性は不満そうでした。

規格外は美しくないのでしょうか。
枯れゆく様は美しくないのでしょうか。
https://tomomiazuma.com/
https://instagram.com/t_azuma_/

蒼氓
萩生田 美樹

撮影時には意識になかった歌の歌詞が、この写真を見て、突然頭の中で蘇りました。「凍りついた夜にはささやかな愛の歌を 吹き荒んだ風に怯え挫けそうな心へと 泣かないで この道は未来へと続いている」
ゼミナールを受講した1年間「何を撮りたいのか」わからない自分と向き合い続け、センスの無さに挫けそうになりましたが、やっと自分の方向性の光がぼんやりと見えたように思います。未来に続く道となりますように。

the Beyond
Clara Mochizuki

世界が一変した2020年。
それまでの当たり前がそうでなくなった。
シャッターを切る行為は、揺れ動く心を鎮めるためで あったかもしれない。
浮かび上がる影の形は、自らの内側の闇と光のせめぎ  あいを象徴するかに思えた。
この制作を通じて、これからどう生きるのかを自問する 一年となった。
時代の大きな節目をこえて、この先の向こうには、いったいどんな世界が広がっているのだろうか。

Instagram : sweett4u

講師総評
岡嶋和幸ゼミナール2020年

当初の予定より2カ月ほど遅れてスタートし、しかもオンラインという想定外の状況が続きました。テーブルにプリントを並べ、みんなでそれを取り囲んで言葉を交わすような進め方はできませんでしたが、受講いただいたみなさんの変化を感じながらのあっという間の1年でした。
写真を楽しむ人たちが集い、互いに刺激し合うことで各々が技術を高めたり、表現の幅を広げられています。このようなときだからこその仲間意識も生まれたことでしょう。 
複数の写真を組み合わせて1つの作品にまとめることが初めてという人もいましたが、これまで撮りためた写真を見返したり、興味あるテーマやモチーフを見つけ、撮り下ろしながら少しずつ形にしていくことでたくさんの学びがあったと思います。
今回このゼミナールで取り組んだ作品制作を継続し、より魅力的なものにまとめ上げてほしいと願います。 

時の定規
秋山 武利

“フィルターを使わずにハイコントラストな写真を撮る”。

そのことをゼミで教えて頂きました。私は新宿という街にある高層ビルが好きです。
混沌とした時代の中で普遍的に聳え立つ高層ビルからは強いエネルギーを感じます。それを写真で表現したいと思い撮影しました。

それぞれの道
伊藤 幹

街ゆく人々の後ろ姿を追いかけた。すれ違う顔は無表情でも背中にはそれぞれ特徴があって面白い。
歩き方も人それぞれで、道のど真ん中を堂々と歩く人もいれば、片隅をひっそりと行く人もいる。
服装、歩幅、その日の天気や場所によってその表情は変化に富み、撮影者を飽きさせない。
その進む先にはどのような未来があるのだろうか。

旧万世橋駅
桐生 絵美

「旧万世橋駅」、「旧交通博物館」と言えば思い出す方も多いのではないでしょうか。
現在は「mAAch マーチ エキュート」という複合施設になっています。
秋葉原に縁がある私にとって、子供の頃から現在に至るまで身近な存在でもあります。
今回は思い出の建物の「過去と現在」をテーマに撮影しました。
ポートフォーリオ:https://ganref.jp/m/emi_kiryu/portfolios

そのむこうで鳴る
竹内 聡

楽器が呼応する。
音の距離、人の距離がめまぐるしく変化する。ドラムセットの足元を、血管のようにケーブルが這い回る。
照明が演者の動きと音に合わせて明滅する。ステージからフロアへと光と音が放たれる。
客が身を乗り出し、フロアは揺れる影で埋まっていく。

音が聞こえる作品をテーマに撮影。
講師の岡嶋和幸先生と撮影許可をくれたNONMALTに感謝します。

頭上の相貌
水口 直志

壮大な生命の歴史の中で人類の大先輩である植物を「頭上の相貌」というテーマで、自分なりの見方で写し撮れないかと試行錯誤した結果です。
様々な樹々が持つ個性、個々に刻み込まれた時間などを、空に向けて伸び拡がる幹・枝・葉の形、太陽の光・影などから表現できればと考えています。
ゼミに参加することで自己満足の深みに浸っている自分に気づくことができ、また組み写真の面白さ、深さを教えていただきました。

褪せていく記憶の中で
宮崎 奈々

撮影のテーマは「海外の雰囲気を持ちどこか切なく、希望の光もある写真」
岡嶋先生から「その色が好きなのであればその色になる時間帯と季節、構図になるように何度も同じ場所で撮影してみてください。」と学び最初は、とても難しく感じましたが、ゼミナールの回を重ねるごとに、自分の撮りたい色に段々と近づける事が出来ました。
そして、題名は記憶の中で見える色を表現したく「褪せていく記憶の中で」となりました。

三吉 由紀子

講師総評
鈴木光雄ゼミナール2020年

このゼミナールは、自分らしさを写真で表現するために、受講者各自で写真のテーマを探求したポートフォリオの完成を目標としました。
ゼミナールの参加者の方々は、撮影テクニックなど学ぶ講座の受講経験はあるが、写真の表現を学ぶ機会が今までなかった方が多く、テーマの決め方やステートメントを作成して作品を言語化することなど作品制作の課程で戸惑うことがありましたが、それぞれの個性があふれる素晴らしいポートフォリオが仕上がりました。
写真の提出と評議を重ねるごとに、写真を作品へ昇華させていくプロセスを習得していき、一人ひとりの表現に対する意識の変化が見えるゼミナールでした。

都市の写像
大西 周

街中の建造物と光を題材としたシリーズです。都市空間が光を遮蔽あるいは反射し、作り出す写像。
建造物の壁面がスクリーンとなって偶然投影されるフォルムには抽象絵画のような美しさがあります。
モノのもつ有用性やストーリー性を排し写像としての面白さを強調するためモノクロで表現しました。

撮影時期 2020年8月から2021年 3月
撮影場所:東京、神奈川
カメラ:RICOH GR III

尾上 義房

単写真を講評、指導して頂きながらレベルアップしたいと思いゼミに参加しました。
単写真のタイトルを付けるのも苦労しているのにステートメントで数十枚の連作写真で何を表現したいか、伝えたいかを言語化するのは難しく初めての経験でした。
テーマを意識しすぎるとどう撮れば良いか迷い分からなくなり、その上に文才も必要で「表現すること」は難しいと感じました。

作品について
今回の作品「木漏れ日」については、色彩からくるイメージも大切にしたかったのでGR IIのEffectの白黒(TE)のグリーンにしました。
木漏れ日の空気感、穏やかな様を少しでも感じて頂ければ幸いです。

太陽礼賛
雑賀 節子

撮りためた写真をポートフォリオにまとめる。その達成感を味わえました。
今回選んだテーマと手法については、これから1年かけて取り組もうと思っています。
ゼミを受講して、じっくり考える時間が持てたことに感謝しています。

作品について
秋から冬にかけて、「海(え)老(び)川(がわ)調節池」と名付けられた場所に、何度も足を運んだ。ここは広大な空地であり、湿地であり、混沌とした場所だ。この場所の放つエネルギー、生命の根源的な衝動を、デジタルピンホールで写しとめた。

WEBサイト:https://saika94.wixsite.com/website

鷹野 裕

自室に差し込む朝日をテーマに撮影しました。本ゼミナールを通して、日常的に撮影している中に「なんとなく」存在しているテーマを改めて明確化するというプロセスを体験できました。簡単にはいかないところもありましたが、実に愉快な、創作活動の根幹に繋がる経験ができたと感じています。

たかはしよしこ

「気配」そこにはだれかがいて、確かに何かをしていたなんだなと感じるシーンに心惹かれます。
例えば、都会の地下道を足早に歩く女性を見かけたとき。
どうしてそんなに急いでいるのかな?
どんな女性なのかな?
私の中で物語がスタートします。
そんな物語を感じる気配を切り取りました。

インスタグラム:https://www.instagram.com/1yoshiko1/

tomomi yamauchi

2020年の秋、雲の流れや水面の僅かな「ゆらぎ」が気になり撮った中の一枚です。

春から抱えた不安な気持ちが少しだけ落ち着いてきたものの、まだまだ平常を取り戻せず心がざわついている、そんな気持ちの象徴が「ゆらぎ」なのかもしれません。

今回、ポートフォリオを作成するにあたり、改めて自分自身と向き合うことで新しい自分に出会えました。そこに言葉を添え、見せることを意識してまとめることを学ぶことができ、大変有意義な一年となりました。

講師総評
ハービー・山口ゼミナール2020年

この度はゼミナールにご参加頂きまして、大変ありがとうございました。

一人一人がテーマを掲げゴールを目指す中で、自分の立ち位置が明確になり、今後の指針となればという思いで進めてきました。
表現者にとって大切なのは「自分にしか撮れない写真、自分なりの写真」を目指すことです。
常に自分の写真のテーマ、自分の個性、得意なこと、こだわりを自覚し、深掘りし発展させることが大切です。そこから作風が作られてきます。 
お互いの作品を見せ合い、言葉を述べ刺激を受けることで、良い結果につながるでしょう。 

最終回はリコーイメージングスクエア東京で、顔を合わせ開催することが出来ました。 
とても感動したのは一人一人がこだわってきたテーマに対する心の内を、正直に発言して下さったことです。私の想像以上でした。全員の前で発言することで、自分を確信し、共感を呼び、今後への大きな弾みになったのではないでしょうか。 

私自身を振り返ると、① 生きて行く力を自他共に写真から感じたい。②優しい目線、③スナップ・ポートレイトのスタイル、④モノクローム。これらのことが起点となって作風が出来上がってきました。

自分の作風が肯定出来たら、あとは自身と誇りを持って続けることです。

一年後、2年後にまた皆様と再会し、新作を見せ合おうではありませんか。その日を今から楽しみにしております。 

一年間お疲れ様、そしてありがとうございました。

鮎川由佳

吐息の跡は、いつまでも消せないきみが生きた証
2020年の自粛生活で、息が詰まりそうな日々を過ごす中で、愛犬「まめ」が癒してくれました。犬の一生は短く、ほんの10年ほどしか共に暮らせませんが、愛らしい姿がいつまでも誰かの心の中で生き続けるようにと願いを込めて、撮っています。

Website:http://www.ayukaworks.com/
Instagram: https://www.instagram.com/frenchbulldog_mame/

大西 俊正

1年を通じて、各講義での話題に富んだ先生のお話を伺い、ゼミに参加された皆さんの作品を見ることで、自分の作品への制作意欲を1年間保つことができました。このゼミで学んだことを、今後の活動においても生かしていきたいと思います。

作品について
2020年、私たちの生活は大きく変わらざるを得なくなりました。これまでに経験したことのない沢山の混乱が生じるなか、私たちが新しい生活に移行できたのは、生活の基本となる部分を、昨年と変わることなく1年を通して守ってくれた人達がいてくれたからです。我々の新しい生活を支えてくれた、全ての人達への感謝の心を忘れないようにしたいと思い、作品を制作しました。

それぞれのディスタンス
岡本 由香

ハービー先生のゼミナールを受講したこの1年は、新型コロナウィルスの影響により、自分達の暮らしが大きく変化した年でもありました。
それは色々な「ディスタンス」を大きく意識せざるを得ない生活となっています。でも少しずつ希望を探して、前を向いていきたいと考えます。
Instagram
https://www.instagram.com/okunera3/

作品について
悩んだり、迷ったりすることもあるけど、少しずつ距離を縮めながら同じ方向を向いていけるように。

オケタニ

自分の娘を撮影しております。うまく撮れるようになりたくて、受講することにしたものの、他の皆さんのレベルが高く、くじけそうになりました。が、「今しか撮れないもの」「自分しか撮れないもの」が大切だと教えていただき、1年間がんばることができました。娘を父として撮れるのは自分しかいないはず。下手な写真ばかりで恥ずかしいですが、ハービーさんのおっしゃる「被写体の幸せを願って撮る」ということはできたかな、と思います。

北川 衛

日々の暮らしにて、ふとしたときに、お互いの現在とこれらからの幸せを思う瞬間があります。その瞬間を写真に残していきたいと考えています。
それらを積み重ねていき、いくつかを思い出すとき、実はとても満たされた人生であるのだと感じることができると信じています。

また、大切な家族のひとりに猫(雌)がいて、毎日様々な表情や仕草で笑いと潤いを与えてくれています。それらをWebサイトに公開しています。ご覧いただけると幸いです。

https://mamoruk.myportfolio.com

酒井 研

ハービー・山口先生には『写真とは』ということにおいて、今後写真に取り組む上で役立つ話を拝聴したり参考になる開催中の個展紹介・写真集紹介、また種々の課題をいただき、その課題に対して講評を頂き、大変参考になりました。
その課題の中で、私の撮影スタイルあった『窓越しの風景』というテーマで今回展示させて頂きます。

運転席
田口 浩昭

ミニカーで旅をする子供だった。思う存分レースもした。大人になって自分でハンドルを握るようになって道路に出てみたらスイスイ走れる訳じゃ無く赤信号ばかり。

こんなもんかと思いつつ、周りに目を向けてみれば信号待ちの退屈も忘れる様な景色が溢れていて、皆さん何処行くの?と思いつつ、ちょっと良いなを記録しながら毎日を楽しんで過ごしてます。

助手席にカメラを置いて。

塚本 龍太

今までの私は足の向くまま気の向くまま、ただそこにある面白いものを撮るというスタイルでした。
今回のゼミでは一つのテーマに基づいて表現を探求しポートフォリオを作成することが目的で、それは私にとっては初めての試みでした。
そして制作を進めていくと写真1枚1枚に今までにはない意思(意志)が乗っていることに気づきました。
先生の的確なアドバイスにより表現の方向性をより明確に出来たことは、今後の活動への大きなステップになりました。

今回のテーマは地元の海の風景、スナップです。銀塩党なのでネガカラーで表現しています。
田舎のレトロな風景に良くマッチしたフォーマットだと思います。
ネガカラー特有の粒子のザラザラ感も、変な色の偏りも、レコードの針の音を聴くかの如く妙な暖かみを感じてしまうのは私だけかな?

Nostalgic & Sentimental
中村 正雄

過ぎ去った遠い昔へ
出来ることなら戻りたい
しかし、そこへはもう戻れない....。

旅する抜け殻
松川 良子

長年背負ってきた「自分」というジャケットを脱ぎ捨てる。
そしてちょっと身軽になったら 足の向くまま進んでみる そこに見える世界はあるべきものがなくなった今、なくてもいいものもある。
きっと大丈夫。

作品について
今回ハービー山口先生のレッスンを受けて、「自分は写真で何を伝えたいのか」を考えました。
レッスン提出用の写真を撮りに行ったある日、一枚のジャケットが無造作にフェンスに掛かっていました。
「このジャケットの持ち主は、ジャケットを置いてどこに行ったのかと想像すると面白いよ」と先生にアドバイスをいただきました。
その時から私の「何かを探す」という旅が始まりました。
常に何かを「旅」してシャッターを切る。

昼下がりの連鎖
山口 耕人

取り組んだテーマ:「心の原風景」
写真を撮り始めてからこれまで、これだ!という被写体や確固たるジャンルを持たずに来た。プロファイルという表現ツールに自分らしさを詰め込んで見てもらうために、今まで撮った写真を振り返って自分の原点を探った。撮り溜めた写真群は幾つかの塊に分類された。自分の撮りたい核心が見えて来た。写真に対する自分のコアを意識して撮り続ける自信が出てきた。さあ再スタートを切ろう‼︎

作品について
無機質なコンクリートに落ちるジェットコースターの影が、偶然居合わせた人を緩やかに繋ぐ昼下がりを撮りました。
Instagram: https://www.instagram.com/mono_taka/

講師総評
林和美ゼミナール2020年

今までモニターだけで見ていた写真を、額装して展示すること、テーマに添ってセレクトして写真集としてまとめること等を通じて、自分の作品に向き合ってもらいました。
コロナ禍で、プリントを囲んでの講評は最終回のみ、あとはオンライン講座となりました。オンラインでの講評にあたっては、受講生のみなさんは、事前準備が大変だったと思います。しかしながら、ひとりでじっくりと写真を見返し、セレクトする時間が増えたのだと思います。
それに加えて、他の受講生からの刺激も糧になったと思います。それぞれが自分のテーマを深く掘り進んでくれました。
これからも、撮ることだけで終わらない写真の楽しみを続けてもらえれば嬉しいです。


佐野 功次

この人(猿)は、こう話します。
「おい、そこの猿(人)、横に来てみろ、面白い猿(人)がみれるど」
「俺が少し飛び跳ねると、両手でパチパチ音を立て、少し体を揺さぶるぞ」
「面白いだろ」

撮影者 猿(佐野功次)

通り雨
末弘 和夫

この写真は、家の近所の踏切で、特急「しまかぜ」を撮ろうとしていたところ、その1本前の「区間準急」が通り雨を引き連れてやってきたところで、ヘッドライトで光る雨粒や、車体側面から飛び散るしぶきが気に入っている一枚です。
ゼミナールについては、当初は草花の写真の選定で進めていましたが、なかなか思ったように選定できないので、結局STEP3では鉄道写真に頼ってしまうことになりました。

憐れ見
堀 圭

林ゼミは良い経験になりました。「梅田」をテーマに写真を撮ろうとしたのですが、何枚撮っても満足がいかない。ろくなもんじゃない。これまで撮影データは全部保存してましたが、腹が立ってすべて抹消しました。こんなことは初めてです。俺って写真が下手だなと、しみじみ思いました。なぜ下手なのかはおいおい考えるとします。
で、この作品はタイトル「猫狭間」にしようと思っていたのですが、今の自分を憐れんだ視線に見えてきたのです。

ここまで書いてちょっと気持ちが楽になった気がします。
そうだ梅田撮りに行こう。

最後になりましたが、林先生、西村さん及び受講生の方々にお礼申し上げます。

嗜好
若月 保宏

車が好きなので、海外に行った時に撮影した写真の中から、車が写っていてインパクトのある写真をセレクト。
ゼミナールの撮影会では、ちょっと変わったテーマの課題を頂き、普段の様に何気なく撮るのではなく、テーマを考えながら撮影する難しさと、ゲーム感覚で被写体を見つける楽しさを改めて実感しました。
また課題も多かったので、撮影した写真のセレクトや作品作りの工程も鍛えられ、大変有意義なゼミナールでした。

講師総評
三浦誠ゼミナール2020年

コロナ禍の中で始まったゼミナールでした。
リモートでの開催を含め皆様とのコミニケーションで不備が無かったか不安の残る1クールでした。
ハードウエアであるカメラとレンズをいかにソフトウエアである作者の思考と感性を優先に持っていくか、それぞれの個性ある自己表現を追求する目的で色々な角度から作品の創作を行って来ました。
デジタル化が進み写真表現の幅が広がっています、表現芸術の中の写真表現の為に自由な発想から生まれる皆様の何かを期待してゼミを進めて来ました。
他の分野では、俳句・詩歌・絵画など作者の感性を表現したものが普通です、ぜひ写真作品も従来の呪縛から解放され、自由奔放に作者の個性が発揮された表現を鑑賞者に伝える事ができればと思います。

魂の宿る肉体の感性は常に進化し続けてきた。
時を保存しようとして一瞬の光を定着させる
写真映像は、無限の広がりを持って見る人の
心をゆらす。
私事、独自の写真を独自のテーマで。

みちしるべ
大坪 弘武

コロナ禍で気持ちが内向きになる中、たまたま出会ったゼミ募集の案内。写真のことを学ぶには、むしろいい機会だと思い申し込んだ。受講期間中はいつも何か撮ろう、何か探そうとGR3、GR2(ワイコン)を携えて行動した。
「みちしるべ」はそんなコロナ禍の自分の心情を表現したものです。
三浦先生、オンライン開催でお世話になった事務局様、そして一緒に学んだ皆様ありがとうございました。写真に、自分に向き合ういい機会となりました。

もうすぐ・・
川島 勇

これは、少し雪が降った日に近所で撮ったものです。
新型コロナの影響で、遠くには撮影に行けませんが、近所で被写体を見つける機会になったと思います。

1年間ゼミナールに参加しましたが、単発的な講座と違って、いろんな話を聞けて、経験ができたと思います。
当初の予定とは変わってしまったようですが、習った事を少しでも意識して、今後の作品作りに生かせたらと思います。
Facebook:https://www.facebook.com/isamu.kawashima.5

ある日の往来
高辻 葉子

何気なく参加した街歩きの講座が楽しく、さらに学んでみたくなり、こちらのゼミナールを受講しました。
残念ながら現地撮影は叶いませんでしたが、オンラインにて受講者さんの力作に触れることができ、三浦先生から、まさに目からうろこと思えるアドバイスをいただけて、多くの刺激を受けました。
1枚の写真から創り出す世界をこれからも楽しんでいきたいと思います。
次回こそは、先生と皆さんとリアルに街歩きを実現できますように。

冬の終わり
田上 浩二

水の流れが細くなった川から海上の橋を眺めた風景

ゼミでの制作課題は8つ、その中でも「お題の音楽のイメージ」で作品50点は驚きましたが、イヤホンで聞きながらのスナップ撮影で何とか提出することが出来ました。
受講する前までは、シャッターを漫然と切っていましたが、目的と意識を持ってシャッターを切ることが大事であることを経験しました。
また、自分の感性の無さも思い知らされ、もっと磨かなければと教わりました。
三浦先生ありがとうございました。

ひとり旅はターミナルから
堀内 朱美

振り返れば、三浦先生には一貫して表現として写真を撮ることを意識するように促されていたような気がします。
普段は撮りたいという衝動にまかせてシャッターを切ってしまっているので、頭から湯気が出そうなくらい考えてシャッターを切るのは新鮮な驚きでした。
展示写真は、先生の指導を念頭に自分の好きなものからたどり着きました。
一人旅が好きな私は、旅先で乗物から降りた瞬間の期待と不安の入り混じったような気持ちに病みつきで、それを表現してみようと挑戦してみました。
不安感は写真から感じていただけますか。
この最初の不安感から、旅先の地でのいろんな交流を経て、どんどん不安が消えその場所が大好きになる過程が楽しくてたまりません。
ゼミは終わりますが、このテーマは続けて撮っていきたいです。
ありがとうございました。

浮沈
益山 徹子

三浦先生には、写真で自分の気持ちを表現するためのポイントをご指導いただきました。
静かに水面を滑りゆく白鳥に出会った時、安らかでありながらどこか不穏な感じを覚えました。
このように相反する不安定な気持ちを、皆さんにも感じていただけたら嬉しいです。

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