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HDコーティングとは

“HDコーティング”は、デジタルカメラの進化に伴って高性能化が進むレンズ性能を支え、「より高品質な光学特性」を「より多くの製品」で提供するために開発された、新時代のマルチコーティングです。
[ マルチコーティングの反射率比較 ]
[ マルチコーティングの反射率比較 ]

従来のマルチコーティングの製法から一新することで、理論上の設計値により近いコート膜厚と反射防止性能が実現。この“HDコーティング”を採用したレンズ面は、従来のマルチコーティングと比較して約50%以下まで反射率の低減を実現しました。

[ 従来マルチコーティングの反射率ばらつき ]
[ 従来マルチコーティングの反射率ばらつき ] [ 従来マルチコーティングの反射率ばらつき ]
[ HDコーティングの反射率ばらつき ]
[ HDコーティングの反射率ばらつき ] [ HDコーティングの反射率ばらつき ]

上の図は10回の成膜工程からそれぞれのサンプル個体の性能をグラフ化したものですが、 “HDコーティング”では成膜の精度が非常に高く反射率の個体差が極めて少ないことがわかります。さらに、波長ごとの反射率の曲線が揃っていることから、理想的なカラーバランスが得られるという特長も示しています。

PENTAX コーティング
テクノロジーの歩み

マルチコーティング技術のパイオニア

1971年にPENTAXは、当時主流であった2層膜コートから最大7層膜におよぶマルチコーティングを実現させ、光学技術に革新的な進歩をもたらしました。
『smc PENTAX』の名を冠するレンズ群は多くの写真愛好家に親しまれ、生産技術の向上やカメラのデジタル化など、時流とともにPENTAXのマルチコーティングは進化を続けてきました。

マルチコーティング技術のパイオニア

最高峰の反射防止性能を備えた
“エアロ・ブライト・コーティング”を開発

その後、均質な空隙を持つシリカエアロゲル層を従来のマルチコーティング上に形成することで、より広い波長域で優れた透過率と反射防止性能を実現した“エアロ・ブライト・コーティング”を開発。
2009年に発売した「smc PENTAX-DA55mmF1.4 SDM」で初めて採用し、その後に発売された高性能レンズを中心に積極的に採用することでさらなる光学特性の向上を果たします。

最高峰の反射防止性能を備えたエアロ・ブライト・コーティング”を開発 最高峰の反射防止性能を備えたエアロ・ブライト・コーティング”を開発

高性能をより身近に進化させた”HDコーティング”の誕生

理想的な反射防止性能をもった“エアロ・ブライト・コーティング”ですが、ナノオーダーの空孔をもった非常にデリケートな膜構造により、耐擦傷性が弱く採用可能なレンズ面に制約がありました。加えて製造工程の制約から大量生産には向かず、比較的高価な製品に採用せざるを得ません。

この課題を解決するため、光学ガラスには必須となった存在”マルチコーティング”をさらに改良し、 “エアロ・ブライト・コーティング”にせまる性能を目指します。

従来のマルチコーティングに採用されていた真空蒸着での7層膜コートに対して、”HDコーティング”ではより高精度な膜形成が可能な”イオンアシスト蒸着”によって均質な膜厚での8層膜を形成。さらに最外層に真空蒸着を施した9層膜コートを採用するに至りました。

[ 膜厚ばらつき比較 ]
[ 膜厚ばらつき比較 ]

上の図は、製法の違いによるコート膜厚形成のばらつきを示しています。“HDコーティング”に採用されたイオンアシスト蒸着では、偏差0の個体が非常に多く、また、平均値からの膜厚の振れ幅も抑えられているのがわかります。

コート膜形成時の膜厚のばらつきが各層で最小限に抑えられ、9層にも及ぶマルチコーティングの総合性能の向上につながっています。

さらにこの製法は、コートの充填密度の向上により極めて強固なコート膜の形成を実現し、高品質化のみならず、多くの製品、レンズ面に採用することができる汎用性をも備えるに至りました。

[ 各コーティングの反射率比較 ]
[ 各コーティングの反射率比較 ]

従来のマルチコーティングに対する大幅な性能向上にとどまらず、PENTAX最高峰の性能を誇る“エアロ・ブライト・コーティング”に対しても可視光域(400~700nm)で肉薄する、優れた反射防止性能を発揮する”HDコーティング”。

PENTAXブランドは今後、優れた光学性能と汎用性を兼ね備えたこの”HD コーティング”を採用した『HD PENTAX』レンズのラインアップをさらに充実させてまいります。

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