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双眼鏡の世界へようこそ!
双眼鏡って、どんなもの?
双眼鏡は、遠くの対象物が大きく見えるだけではありません。大きなレンズで光を集めるので、夜空をのぞけば肉眼で見るよりも多くの星々や淡い星雲まで、野鳥や草花に向ければ細かなディテールまで観察できます。
双眼鏡のもう一つの大きな特徴は、立体感です。両眼で見ることによる「浮き上がり」効果で、ステージの出演者など、遠くのものを立体的に、臨場感たっぷりに見ることができます。コラム
◯×△って何?双眼鏡を知るための3つの数字
双眼鏡のボディを見ると、「6.5×21 7.5°」といった数字が書かれています。これは、双眼鏡の基本性能を表す大事な数字です。最初の数字は「倍率」で、見るものをどれだけ拡大できるかを示します。次が「口径」で、光を集める対物レンズの大きさです。最後が角度を示す数字で、双眼鏡をのぞいたときに見える範囲(「実視界」)の広さを示しています。この3つの数字の意味を覚えておきましょう。
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双眼鏡で見える大きさと「倍率」
どのくらいの倍率がいい?
双眼鏡は、倍率が高いほどものが大きく見え、細かいところを見分けられる能力も上がります。肉眼でものを見たときの大きさと、双眼鏡で覗いたときの大きさの比率が「倍率」です。
実際に、双眼鏡では、どのくらい大きく見えるのでしょう。例えば8倍の双眼鏡なら、コンサートで80m先にあるステージを、10mの近さから眺めることと同じです。
10倍の双眼鏡ではどうでしょう?こんどは8mの近さとなって、ひとまわり大きく見え、迫力も増しますが、手ぶれも大きくなります。
倍率の違う双眼鏡を、手にとって見比べてみましょう。コラム
近くのものも精細に見える「マクロ観察」
双眼鏡は、遠くだけではなく、近くのものを見るのにも役立つ場合があります。例えば、小さな昆虫、美術品など。多くの双眼鏡は2〜3m先のものにピントが合わせられますが、50cmまで近づける「マクロ観察」を備えた双眼鏡で道ばたの昆虫や美術館の展示品などを眺めれば、ディテールやタッチがはっきり分かり、思いがけない新鮮な発見ができるかもしれません。
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明るさと「口径」
双眼鏡の明るさとは?
双眼鏡の「眼」である対物レンズ。このレンズが大きいほど、たくさんの光が集められ、明るさと解像力が向上します。
目を当てる接眼レンズを、30cmぐらい離して見てください。中心に光の円が見えるはずです。これを双眼鏡の「ひとみ」といい、その大きさ(「ひとみ径」)は双眼鏡の明るさを知る目安になります。明るく、きれいな真円の「ひとみ」は、双眼鏡の高性能のしるしです。
夜や早朝、夕暮れ時の観察には、「ひとみ径」の大きな、明るい双眼鏡がおすすめです。コラム
光の透過率を高める「フルマルチコーティング」
光は、双眼鏡のレンズやプリズムの表面を通るたびに少しずつ失われてしまいます。これを防ぐのが「マルチコーティング」であり、すべてのレンズやプリズムの表面にこのマルチコーティングを施すことを「フルマルチコーティング」といいます。このフルマルチコーティング搭載の双眼鏡であれば光の損失が少なく、明るい視野が得られます。同じ倍率・口径の双眼鏡を手にとって、「明るさ」を見比べてみましょう。
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「実視界」と見やすさ
見やすい「視界」って?
双眼鏡の見やすさを大きく左右するのが、視界の広さです。素早く動く鳥やスポーツ選手の動きを、双眼鏡から眼を離さずに追える視界の広さがあるかどうかで、のぞいた時の快適さは大きく違います。
広い視界の双眼鏡は見たいものを画面に捉えやすく、追い続けやすいというメリットがあり、臨場感もアップします。ただし、広視界になればなるほど、視野の隅の見え味は甘くなってしまう傾向があります。どの程度の広視界が自分に合うか、実物で確かめてみるとよいでしょう。コラム
「ロングアイレリーフ」
見やすさを左右するもう一つの要素が、目当てから目を離しても全視野が見わたせる距離(「アイレリーフ」)です。アイレリーフを長くすると視界は狭くなりますが、この距離を15mm以上とった「ロングアイレリーフ」の双眼鏡なら、メガネをかけたままでも全視野が見わたせるので、長時間のぞいていても疲れにくくなります。
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「ポロ」と「ダハ」
双眼鏡のタイプを知ろう
双眼鏡の立体感を示す「浮き上がり度」は、対物レンズの間隔が接眼レンズより広く、倍率が高いほど大きくなるので、遠くのものの遠近が区別しやすくなります。
双眼鏡は、接眼レンズへ光を導くプリズムの設計によって「ポロプリズム式」と「ダハプリズム式」の2種類に大別されますが、伝統的なフォルムの「ポロ式」は、優れた光学性能を実現しやすく、また対物レンズの間隔も広く取れるので双眼鏡ならではの立体感を気軽に楽しめます。
一方、対物レンズと接眼レンズが直線上に配置されているのが「ダハ式」です。高い精度が必要なため比較的高価になりますが、ボディをコンパクトにできます。
「ダハ式」は設計上、両目の間隔(眼幅)を越える大きさの対物レンズを配置できないため、60mm以上の大口径はすべて「ポロ式」です。同じ「ポロ式」でも、眼幅より狭く対物レンズを配置し、コンパクト性を実現したモデルもあります。コラム
「使い心地」を体感しよう
長時間持ち歩いたり、のぞき続けることもある双眼鏡。使いやすさや手触りも大切なポイントです。ボディ全体がラバーコートで覆われていれば、手に馴染みやすく、耐衝撃性にもすぐれています。
また、屋外で使うときに忘れてならないのが、天候や気温の変化。雨が降ることも多いバードウオッチングなどには、防塵・防滴性能を備えた双眼鏡が安心です。日没後に急に冷え込むこともある天体観察でも、窒素ガスを封入した双眼鏡ならレンズ内部のくもりを防いでくれます。
PENTAX6つの双眼鏡シリーズ

PENTAX双眼鏡は、全シリーズ・全機種に、明るい視野が得られる「マルチコーティング」を実施。メガネをかけていても全視野が得られる「ロングアイレリーフ」も、多くの機種で採用しています。
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遠くから驚くほど近くまでクリアに見えるコンパクトで高性能なモデル。最短ピント合わせが約50cmなので、美術品の展示などディテールまで観察することができます。
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大口径の対物レンズにより、明るく見やすいポロプリズムタイプの双眼鏡。初心者でも手軽に野鳥観察や天体観察を楽しめます。
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どこへでも持ち歩ける小型・軽量タイプの双眼鏡。屋外での自然観察からコンサートや観劇、スポーツ観戦など幅広いシーンで活躍。
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コンサートやスポーツ観戦、アウトドアにも気軽に持ち運べる堅牢&軽量ボディ。コンパクトでありながら最新コーティング技術を取り入れ、すぐれた見え味を実現。
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野鳥観察や天体観察にも適した、口径40mm以上の明るくクリアな視界。過酷な使用環境下でも鮮明で高コントラストな像を実現。
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ヘビーユーザーも満足させる、視界の隅々まで澄み渡る見え味。PENTAXの光学技術の粋を集めた、フラッグシップシリーズ。
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