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K-3 Mark IIIで撮る
公園の野鳥

皆さま、こんにちは。スクエア東京のモ~リ~です。
暦の上では2/4に立春となっているのでそろそろ春、と言ってもまだまだ寒さが厳しいですが、野鳥たちの活動は意外と活発です。先日、リコーフォトアカデミー主催の撮影会で行われた、野鳥の撮影はおかげさまで好天のなか、無事に終了いたしました。

自然環境の変化や気候の変動は野生動物たちの暮らしへの影響は大きいようで、見かける野鳥にも変化があります。写真を趣味としながら、そうした事にも関心を寄せて生物多様性のある自然環境への負荷の優しい生活を目指したいものですね。

というわけで、今回は野鳥をテーマにご案内しましょう。ちょうど1年前、前回は2021年2月5日(金)にお届けしたスクエア通信が野鳥テーマでした。

今回も、身近な野鳥からご案内していきましょう。使用機材は、PENTAX K-3 Mark III+HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AW+リアコンバータのHD PENTAX-DA AF REAR CONVERTER 1.4X AWという組み合わせです。撮影場所は、都立公園の葛西臨海公園です。

まずはこちら!

【写真1】スズメ

スズメですね。身近な野鳥ですが皆さまはスズメのことをどれくらい知っていますでしょうか?

色々調べると、まず、鳥の大きさを比較するときの基準となる「ものさし鳥」となっています。ほかにも、キジバトやハシブトガラスなどが「ものさし鳥」ですね。

食べ物は、雑食性で何でも食べますが、イネ科の種や小さな虫を食べます。

春から夏にかけて繁殖の時期を迎えるのでその時期うまくすれば巣立ったばかりの若いスズメを見ることができますね。くちばしの黄色が目印です。

今回は撮れませんでしたが、スズメが砂浴びする様子などはとってもかわいいですよ。

さて次は、キジバトです。

【写真2】キジバト

昔、おいしいお魚をいただいているときに、マグロって言っていたら詳しい方に「マグロという魚はいないんだよ」と教えられたことが思い出されます。
野鳥の世界でも「ハト」や「カラス」という名前の鳥は存在しないんですよね。
「ドバト」、「キジバト」、「アオバト」と必ず〇〇ハトという名前になっています。
カラスも「ハシブトガラス」、「ハシボソカラス」と、正しい名前があります。

キジバトは、植物性の食べ物、木の実などを食べて生活しています。
鳴き声は、「デデー、ポッポー」と聞こえます。このパターンを繰り返すのですが、我が家の近所のキジバトは、この「デデー、ポッポー」のパターンの、最後を途中でやめてしまうことが多く、聞いているとついつい、吹き出してしまいます。
みなさんの近所のキジバトはどうですか?

【写真3】ドバト

【写真4】アオバト(神奈川県大磯町にて)

ハトの仲間では、ドバトが最もポピュラーですが、希少な種としてアオバトも有名です。
参考に写真を表示しております。
ドバトは、身近によく見かけますよね。神社やお寺に行くとたくさんいます。昔は伝書鳩として通信手段に使われたことがありますし、ハトレースなどもあったようです。
アオバトは、私が住む神奈川県では丹沢山系など山地に暮らしながら、大磯町という港町まで飛んできて海水を飲む姿が見られます。
ハトの仲間の暮らしも興味深いですね。

野鳥を観察するとき、池や湖、河川など水のあるところで見られる鳥たちもたくさんいますね。

【写真5】オオバン

例年ですと、マガモ、カルガモ、キンクロハジロ、カイツブリなど多く見られると思うのですが今回はオオバンです。くちばしを「カポカポ」鳴らしながら泳いでいる姿をよく見かけましたが、今回は岸を歩いている姿に遭遇!
ひょっこりひょっこり歩く姿がなんだか、資料映像で見た「ヤンバルクイナ」に似ているなと思ったら、公園の観察ガイドの方に伺うと、「オオバンはクイナ科に属するので、ヤンバルクイナに似ていますよ」とのことでした。とてもかわいい歩き姿ですが、その反面泳ぎは他の水鳥よりちょっと下手な印象です。観察すると面白いですね。

河川敷などではよく見られる風景に葦の群生がありますが、そんな場所に来る野鳥も多くいますね。

【写真6】シジュウカラ

【写真7】ホオジロ(トリミング)

【写真8】オオジュリンとアオジ(トリミング)

シジュウカラを撮った時の葦は距離にして4~5mと近い距離での撮影でした。一方、ホオジロやオオジュリンなどは数十メートルの距離のなか、探しながら撮影しました。撮っているときは同じ鳥かなと思っていても、撮影後に拡大して見ると異なる種類の鳥が撮れていて葦原での野鳥探しも楽しいですね。
彼らは、葦の茎を突っついて餌を探しています。つまり、これらの写真は野鳥たちの食事風景ということになりますね。

人間の生活になぞらえると、食事が終わったら、次はお風呂に入ってリラックスタイムを過ごしたいですね。野鳥たちも、体をきれいにすることにはとても熱心です。

【写真9】メジロの水浴び

【写真10】メジロの入浴順番待ち

【写真11】湯上りのヒヨドリ

大きな岩の上がV字に切れていて、そこに水が溜まっている場所がありました。ああ、こんな水たまりがあれば鳥たちが水浴びしそうだなと思っているとやっぱり来ました。
メジロは群れで動く鳥なので、餌を求める時も、水浴びするときも、みんないっせいに来ます。この水場では2羽入るといっぱいです。ですから次の鳥は近くの枝の上で順番待ちをしているんですよ。かわいいですね。
そこに大きなヒヨドリが来ると一時占有されてしまいますが、鳥たちの水浴びはとっても短いので、すぐに次の順番が回ってきます。「カラスの行水」とはよく言ったものですね。
写真11では、水浴びを終えて、一息つくヒヨドリの姿が見られました。
私だと、ここでビールを一杯いただきたいところですね。

さて、ここまで都立葛西臨海公園の野鳥たちを紹介してきました。
この公園では、ほかにも様々な野鳥たちが飛び交っています。
運が良ければ、猛禽類も観察できます。お近くの方はぜひ出掛けてみてください。

野鳥の観察をするには様々な場所が見つかります。皆さまがお住いのご近所でもきっとたくさんの野鳥を見つけられるはずです。

最後にオマケです。
私は横浜に住んでいますが近所の川でも意外と野鳥を見ることができます。
定番の、スズメやキジバト、ヒヨドリやムクドリはもちろん、なんだか南の島の鳥みたいな外来種のハッカチョウなども見かけます。
近所の散歩のときにちょっと見かけた野鳥たちをご紹介します。

【写真12】カワセミ(トリミング)

【写真13】イソヒヨドリ(トリミング)

カワセミは、野鳥ファンの中でもアイドル扱いですよね、人気も高く観察を続けている方も多い鳥だと思います。海辺、海岸エリアで見ることの多いイソヒヨドリですが最近では内陸部や都市部でも見かけることが増えているようです。
この2種類の野鳥に共通するのは、この数十年で生活の場を大きく拡大していることでしょうか?環境の問題や気候の問題など様々な事が絡んでのことだと思いますが、特にカワセミの事情は切実ですね。
もともと、川の土手の土の部分に穴をあけてそこに巣を作り繁殖する生活だったのですが日本の経済発展や災害対策などで河川の護岸工事などが進み川の土の土手がどんどん失われました。住む場所を追われたカワセミは、池のある大きな公園に生活の場を移してきたんですね。ですから住宅街などの人間の生活の場の中の水辺で土の土手のある公園などに生活の場を広げてきたという背景があるのです。
あちこちでみられてうれしいことですが、カワセミにとっては大変厳しい事情があるのですね。イソヒヨドリの生活圏の拡大も、もしかしたら同様の事情があるのかもしれません。

さて、今回は野鳥の写真から、彼らの生活や習慣などについて少し解説じみた内容を書いてみました。ただ野鳥を追いかけて撮るだけでなく、ぜひ彼らの習慣や生活を理解して同じ地上の生き物としてどんな暮らしをしているのか興味を持っていただけたらと思いました。

それでは今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。

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