原久路と林ナツミによる写真家ユニットが、移住先の九州で知己となった少女たちを6年間にわたって撮り続けてきたシリーズ。猫の眼のように変化する少女たちのメタモルフォーセスを、スナップショットとステージド・フォトグラフィの手法を織り交ぜて活写する。アーカイバル・ピグメント・プリント約40点を展示。
展示期間中、オリジナルプリントを販売いたします。
プリント制作:アトリエマツダイラ
リコーイメージングスクエア東京
「セカイヲミツメル」原久路 & 林ナツミ
作者 | 原久路 & 林ナツミ |
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作品名 | 「セカイヲミツメル」 |
会期 | 2022年1月6日(木)~2月7日(月) ※2月6日(日)ビル点検日のため臨時休館 |
時間 | 10:30~18:00(最終日16:00終了) |
定休日 | 火曜日・水曜日 |
入場 | 無料 |
会場 | リコーイメージングスクエア東京 ギャラリーA&R |
連絡先 | 〒163-0690 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階)MAP ℡0570‐006371 |
作品コメント
2014年、東京から九州の別府へ移住しました。無縁の地でわたしたちを力づけてくれたのは、そこで暮らす少女たちでした。小ぢんまりとした商店街を溜まり場にしていた少女たちは、通りすがりの異邦人をためらわず遊びの輪に引き入れました。そのとき、少女たちのまなざしが――芝居がかった華やぎから、物憂い真面目さへと一瞬ごとに移ろうきらめきが――すばらしい被写体となりうることに気づかされたのです。
それから7年、4歳だった少女は小学5年生に、10歳だった少女は高校2年生になりました。そのまなざしは一貫して瑞々しくありつづけています。少女とは何か――。永遠の問いの答えは、彼女たちの瞳の奥に秘められているにちがいありません。
原久路 & 林ナツミ
作者プロフィール
原久路 & 林ナツミ(Hisaji Hara & Natsumi Hayashi)
原久路(1964年 東京都生まれ)と林ナツミ(1982年 埼玉県生まれ)による写真家ユニット。2013年結成。ユニットとして共同制作を開始する以前は個々に写真シリーズを制作。原久路「バルテュス絵画の考察」(2009) https://hisajihara.com 、林ナツミ『本日の浮遊』(2011~継続中) https://yowayowacamera.comなどがある。
2011年の福島第一原発事故を経て、2014年に東京から大分県別府市に活動の拠点を移す。「世界を見つめる」は2015年にスタート。
原久路 (Hisaji Hara)
- 1964年
- 東京都生まれ
- 1986年
- 武蔵野美術大学 造形学部卒業
- 1993年
- 渡米。ニューヨークの映像制作プロダクションにて撮影監督・アートディレクション、NHKニューヨーク総局にてヒラリー・クリントン専属カメラマン、ダライ・ラマ14世ドキュメンタリーなど撮影
- 2001年
- 帰国後、独立
- 2009年
- バルテュスの絵画作品を写真で再現した作品シリーズ「バルテュス絵画の考察」を発表
- 2013年
- 林ナツミと写真家ユニットを結成
- 2014年
- 東京から大分県別府市へ移住
林ナツミ (Natsumi Hayashi)
- 1982年
- 埼玉県生まれ
- 2005年
- 立教大学 文学部卒業
- 2007年
- 立教大学大学院 コミュニティ福祉学研究科博士課程前期課程修了
- 2011年
- ウェブサイト「よわよわカメラウーマン日記」にてセルフポートレート日記プロジェクト『本日の浮遊』をスタート、現在も更新を続ける
- 2013年
- 原久路と写真家ユニットを結成
- 2014年
- 東京から大分県別府市へ移住
写真展
[個展]
- 2016年
- 〈世界を見つめる〉 ニコン フォト・プロムナード(東京)
- 2017年
- 〈世界を見つめる〉 ニコン フォト・プロムナード(名古屋)
〈世界を見つめる〉 ニコン フォト・プロムナード(大阪)
- 2018年
- 「平井家の入れ子の記憶」(写真インスタレーション) 平井家(大分県別府市)
- 2022年
- 「セカイヲミツメル」 リコーイメージングスクエア東京(東京)
[グループ展]
- 2015年
- 「Scripts of The Bodies: From the Collection of Three Shadows Photography Art Centre」
三影堂厦門撮影芸術中心 (中国・厦門)
- 2019年
- 「美少女の美術史」展 北師美術館(台湾・台北)
「Michael Kenna + Hisaji Hara + Natsumi Hayashi」 ギャラリー・アルブレヒト(ドイツ・ベルリン)
- 2020年
- 「あしたのひかり 日本の新進作家 vol.17」 東京都写真美術館(東京)