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「虚空の如くなる心」山野泰照

馴染みのある月をはじめ、望遠鏡を使っても肉眼では見ることが難しい天体の数々を、デジタル技術を駆使して撮影し仕上げたカラー作品約20点で構成。

作者 山野泰照   (作家在廊予定)
作品名 「虚空の如くなる心」
会期 2020年8月20日(木)~9月7日(月)
時間 10:30~18:30(最終日16:00終了)
定休日 火・水定休および弊社休業日
入場 無料
会場 リコーイメージングスクエア東京 ギャラリーA
連絡先 〒163-0690 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階)MAP
℡0570‐006371

内藤明氏推薦理由

私は天体写真の専門家ではありませんが、天体写真家もその根底にあるのは、私でも時々思う、美しい星空や月を見たときの感動を残したいということではないかと思っています。また未知と出会うことも天体写真の醍醐味でしょう。
山野さんは大変有名な天体写真の専門家ですが、私の記憶では本格的な写真展はなかったように記憶しています。今回の写真展は多くの山野ファン待望のことと思います。
山野さんの撮影環境、機材の考え方や最先端の処理技術などいつも驚くことばかりですが、同時に種々の出力デバイスに対する最適化やそこでの美的探究心が素晴らしいと思います。また、天体写真では自然科学的に肉眼では識別しにくいことを可視化するために、えてして描写が自然な状態から離れていくことが多いそうですが、今回の展示ではそうした極限状態での描写がより自然に美しくみえるようにという山野さんの美的なアプローチが楽しみです。

作品コメント

天体写真は、被写体が目に見えない暗い星雲、星団や500m先のテニスボールほどの大きさにしか見えない惑星であり、さらに空の透明度や大気の揺らぎの影響などにより、満足な結果を得るのが難しいという特徴があります。そのため、被写体の情報をできるだけ多く取得し、自然かつ美しく見せるための撮影や画像処理の技術が不可欠です。
一方、最先端の技術を駆使しその時点で最高の出来栄えと思っても、技術が進化すればつまらないものになったり、美的感覚が変われば違和感が生じるという性格を持っています。そのため、いつまで経ってもゴールには到達しない、そういう世界の中で日々修行を続けているとでも言えばよいでしょうか。すこし大げさに言えば、西行法師が明恵(みょうえ)上人に語ったといわれる「虚空の如くなる心の上にをいて種々の風情を色どると雖(いえど)も更に蹤跡(しょうせき)なし」という境地に近いのかもしれません。
それでは、なぜ続けるのか? レンズの向こうには必ず美しい世界があることを信じ、科学を学び技術を獲得しながら日々の修行を続けることで、少しでもその美しい実態に近い画像が得られると信じているからだと思います。さて今回は、私が一番好きな月をはじめ、その美しさに魅了されている天体の作品で構成しました。 山野泰照

作者プロフィール

1954年 香川県丸亀市生まれ
1969年 天文雑誌にて作品発表を始める
1977年 カメラメーカーに入社
2017年 カメラメーカーを退職しフリー

著書など

1997年 デジカメではじめるデジタルフォトライフ (インプレス)
2015年 驚異! デジカメだけで月面や土星の輪が撮れる (インプレスR&D)
2019年 驚異! デジカメだけで月のクレーターや木星の大赤斑が撮れる (インプレスR&D)
2019年 超簡単 フィルムのデジタイズ (インプレスR&D)

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