
国内外を問わず、各地の街頭をスナップしたモノクロ作品約50点で構成。
国内外を問わず、各地の街頭をスナップしたモノクロ作品約50点で構成。
作者 | 中山 克 |
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作品名 | 「Because of the Sun」 |
会期 | 2019年7月17日(水)~7月29日(月) |
時間 | 10:30~18:30(最終日16:00終了) |
定休日 | 火曜日 |
入場 | 無料 |
会場 | リコーイメージングスクエア東京ギャラリーII |
連絡先 | 〒163-0690 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階)MAP ℡0570‐006371 担当:和田 |
「太陽が眩しかったから」
そんな曖昧な理由をこじつけて、身辺を撮り続けてきた。
撮影する条件に制約はなく、そこに光と影があればどこでもよかった。都市でも郊外でも、昼でも夜でも、情報の密度に違いはあれ、世を照らす光源に大きな差はない。時や場所に関係なく、この世界の明暗はぼくの意識をいたずらに高揚させ、また異常な興奮を与えた。
視界の端を掠める残像、身辺を取り囲むノイズ、雑踏のなかに漂う匂い、肌を舐める風の感触など、あらゆる情報に神経が反応し無作為にシャッターを切ってゆく。対象を視覚に捉えずとも瞬発的に身体が動き、ほとんど無意識のまま見知らぬ路を歩き撮る。特別狙っている対象も事象もない。そこに何かが写っていようと、何も写ってなかろうと問題とはしないし、ハナから自身の感覚に期待などしていない。ただ、立体物で構築された空間を一枚の平面に集約したという手応えと、それに感応したフィルムが残ればそれでよかった。
そこに特別なモノが写っているのか? そこに貴重な時間が記録されているのか? いや、いたって凡常の光と影が定着しているだけだ。そんな主張もメッセージもない無意味な図形を前に、ぼくはまた、太陽が眩しかったから……と言いわけをする。
中山 克
1973 年 静岡県生まれ
1994 年 日本デザイン専門学校卒業
2005 年 富士フォトサロン新人賞(奨励賞)
2008 年 K*MoPA ヤングポートフォリオ展(コレクション)
2004 年「Confession」Gallery Niepce
2005 年「Deep Mascara」2005 FPS 新人賞展 富士フォトサロン
2006 年「One Dozen Shadows」富士フォトサロン
2007 年「Made In Hong Kong」Gallery Niepce
2008 年「Time Limits 23:59:59」Hikawa-Bld
2008 年「Random Fractale」Totem Pole Photo Gallery
2009 年「2008 ヤングポートフォリオ展」清里フォトアートミュージアム
2014 年「Phototoguis」Gallery S-Space
2017 年 写真集「Drifting Stranger」
使用機材:Ricoh GR1、Ricoh Auto Half