©中村邦夫
昭和の終わり、津軽の人々の強い繋がりと逞しく生きる姿をまとめたモノクロ作品37点で構成。
©中村邦夫
昭和の終わり、津軽の人々の強い繋がりと逞しく生きる姿をまとめたモノクロ作品37点で構成。
作者 | 中村邦夫 (なかむらくにお) |
---|---|
作品名 | 「津軽1984-1988」 |
会期 | 2017年3月1日(水)~3月13日(月) |
時間 | 10:30~18:30(最終日16:00終了) |
定休日 | 火曜日 |
入場 | 無料 |
会場 | リコーイメージングスクエア東京(ペンタックスフォーラム) ギャラリーI |
連絡先 | 〒163-0690 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階)MAP ℡03(3348)2941 担当:江上・大塚 |
昭和の終わり、私は仕事の関係で津軽に住んでいた。そこでの5年間、津軽の人々との暮らしは私の人生で最も印象深い日々となった。大人も子供も動物も、強い繋がりの中で、逞しく生きていた。
当時日本社会はバブル景気で沸いていた。その流れに取り残されたかのような津軽。鼻たれ小僧、髭親父、婆チャン達の顔とともに、地吹雪の冷たさ、海の匂い、津軽弁の響きまでもが、私の五感に鮮明に蘇がえってくる。
馬力大会や凧あげ大会では、我々カメラマンも一緒に楽しみ、お酒・弁当を振る舞われたことを思い出す。荒天のため交通手段がなくなり、近くの民家に泊まらせて頂いたこともあった。厳しい自然環境で暮らす人々の強さ、温かさ、そんなことを感じたものだ。
私の心の眼を釘付けにした、津軽の人々の記録は、古き良き日本の姿であると同時に、後世へ伝えたい宝物だと思う。
(PENTAX LXで撮影したフイルムをPENTAX FILM DUPLICATORにより画像デジタル変換した。なお、複写撮影はPENTAX K-3による)
中村邦夫
1949年 北海道室蘭市出身
1995年 第2回酒田市土門拳文化賞奨励賞受賞「三春に生きる」
写真集「三春に生きる」出版
1998年 写真集「続三春に生きる」出版
2003年 写真集「JRに生きる」出版
2012年 富士フイルムフォトサロン仙台にて、個展「鉄道工事の男達」
ペンタックスリコーフォトコンテスト・グランプリ受賞「土壁」
2014年 写真集「三春・櫻川」出版
2016年 福島県写真連盟・招待作家
公益財団法人土門拳記念館、酒田市土門拳文化賞友の会
使用機材:PENTAX LX、PENTAX FILM DUPLICATOR、PENTAX K-3