北海道東部十勝海岸(広尾町~浦幌町約100km)には、戦争の落とし物のトーチカ陣地が27箇所に存在する。砂浜に埋没、断崖に落下した今日のトーチカの記録をデジタルプリントによるカラー作品50点で構成。
リコーイメージングスクエア東京
「風化する記憶『トーチカ』」山下 僚
開催期間 | 2013年9月11日(水)~9月23日(月) |
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開館時間 | 10:30〜18:30(最終日16:00終了) |
定休日 | 火曜日 |
入場 | 無料 |
会場 | リコーイメージングスクエア東京 ギャラリーI & II |
連絡先 | 〒163-0690 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階) ペンタックス スクエア内 ペンタックスフォーラムMAP 03-3348-2941 担当:松枝・江上 |
作者のコメント
山育ちの私にとって海岸線のトーチカを見たのは15~6歳の頃。戦争を知らない世代だが、頑丈で怪奇、重厚なコンクリートの塊が脳裏に残っていた。
自然豊かな海岸には原生花園も多く、四季の移ろいを撮影に訪れても、やっぱり不自然である「要塞」に足を止めた。
北方の防衛のために1944年にほぼ完成した十勝海岸のトーチカは、情報も乏しく資料も少ない。
年々、侵食する海岸に姿を消したのも多い。現状の記録のために一箇所ずつトーチカの顔である「銃眼」をみつめた。同じく「海を守る」赤い鳥居と祠が同居する光景が目に焼きついている。山下 僚
作者プロフィール
- 1948年
- 北海道上士幌生まれ
- 1975年
- 写真展「生への彷徨」(銀座)
- 1988年
- 北海道写真記者協会賞受賞
- 1994年
- 写真展「北私景」(銀座)
- 現 在
- 日本写真家協会会員