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電子化距離計でオールインワンの最小カメラを作る
リコーFF-3 AF (1982)

オートフォーカスの登場
 写真の失敗のビッグ3は、露出の過不足、ピンぼけ、カメラぶれです。カメラはこのエラーから逃れるようにくふうを凝らしてきました。
 AE(自動露出)は1960年代には解決していました。一方ピンぼけについては、米ハネウエル社が電子回路とメカの組み合わせを完成、コニカが1977年にオートフォーカスカメラとして発売して大評判になりました。
オートフォーカス機構の小型軽量化を実現
 リコーではオートフォーカスが複雑精密なメカニズムを伴うことから、これらのはたらきをレンズを前後する動作を残して全部半導体に置き換えることを考えました。幸い自社の半導体工場が稼働をはじめたので、この技術をフルに生かしてアナログとデジタル回路を一枚のシリコン板に混在させる Bi CMOS 技術を使って、カメラに最適な回路チップを完成しました。
 この結果オートフォーカス距離測定部には機構部品がまったくなくなり、著しい小型軽量化を実現。このためフラッシュ内蔵モーターによるフィルム巻上げなどの機能を入れながら最小のカメラを完成しました。
 このICチップはその他のカメラメーカーにも供給されました。
半導体化されたオートフォーカスモジュール
 それまでのオートフォーカスの一部(リコーAF2/写真上)と半導体によって機構部品が無くなり、ICとプリント板だけになったようす(写真下)。
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