佐々木 啓太 Keita Sasaki

佐々木 啓太
Profile
1969年兵庫県生まれ。写真専門学校を卒業後、貸スタジオ勤務、写真家のアシスタント生活を経て独立。自らに『街角写真家』という肩書きをつけ、最近は写真ではなく、自分の心と向き合う写心を提唱している。それを具体的な形にした Keita's Book というミニ写真集のようなプライベートブックをほぼ毎月作りSNSを通じて発売中。

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HD PENTAX-FA 31mmF1.8 Limited

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HD PENTAX-FA 77mmF1.8 Limited

レビューしたのは HD PENTAX-FA31mmF1.8 Limited と HD PENTAX-FA77mmF1.8 Limited
(以下 それぞれ 31mm と 77mm)の2本でした。共に個性がありこれまでもその魅力に私を含め多くの皆さんが魅了されていると思います。今回は初めての皆さんにもわかりやすい内容でお届けします。

HDコーティングになったことで、一番恩恵を受けるのはヌケの良さだと私は感じました。ヌケの良さはもともとこの2本の特徴でもあります。それがさらに良くなり、暗いところ(影の中)の再現力が増した印象です。これはカラー(ナチュラル)で色の濁りを確認するのがわかりやすいポイントです。ヌケがよくなれば、レンズの反射も減るので、フレアーやゴーストも低減されて基本性能はさらに向上しています。

31mmの魅力は繊細さと切れ味、滑らかさです。ちょっと相反する切れ味と滑らかさのバランスが良いのが特徴です。ヌケがよくなり、フレアーやゴーストへの耐性もさらに高くなり、街だけでなくその繊細さや広がりが表現しやすい近場の森や低山での風景スナップにもっと出掛けたくなりました。

77mmの魅力は優しさと繊細さです。ヌケが良くなり繊細さはさらに一皮向けたような印象になりました。個人的にはこのレンズは旅レンズなので、また一緒に旅に行きたくなりました。

31mmは、広さやダイナミックさを表現するのにあっています。77mmは、切りとりにあっています。2本揃っていれば、こんなそれぞれの狙い方を楽しむことができます。今回のレビューで使った写真のようにそれぞれのレンズの狙い方に慣れたら、31mmで切りとりの感覚を使うにはどうしたらよいだろう?77mmで広さをだすにはどうしたらよいだろう?そんなそれぞれの特徴を入れ替えるような使い方をして改めてその奥深い魅力を感じてください。この懐の深さこそこの2本の最大の魅力です。

初めての皆さんにはもちろんオススメです。すでにお持ちのユーザーの皆様も新しくなったレンズを一度のぞいて、使っていただければさらに磨きのかかった官能評価の世界に魅了されるはずです。

Sample Images

HD PENTAX-FA 31mmF1.8 Limited
by Keita Sasaki

Sample Images

HD PENTAX-FA 77mmF1.8 Limited
by Keita Sasaki