花谷 タケシ Takeshi Hanatani

花谷 タケシ
Profile
京都市出身。独学で写真を学び、1998年カナダに渡航。西海岸から東海岸まで車で横断した後、カナディアンロッキーで過ごす。ここで次第に熊に魅せられさらなる北の大地アラスカや極北カナダに撮影フィールドを移していく。2007年にカナダへ移住し、2010年よりユーコン準州ホワイトホース市を終の棲家とし定住。
《人間》対《自然》ではなく、人間も自然の一部として他の生きものたちといかに《共生》していくかを模索しながら、極北の厳しい自然環境の中で生きる野生動物の姿を追い続けている。

オフィシャルサイト:
熊魂 yukon-bearspirit

smc PENTAX-FA 31mmF1.8AL Limited

世界中のPENTAXユーザーからFA77mm Limitedと並んで「PENTAX史上最高」と賞賛される本レンズ。私も試してみたくなりK-5IIsの頃から使い始めたが、スペックや数値からは決して読み取ることのできないその写りに魅了されてしまった。目が覚めるようなヌケの良さ。開ければまろやかなボケでありながらピントがきているところは繊細に表現。絞ればどこまでも緻密な遠景描写。
私はこのレンズで撮影する時、もはや「記録」ではなく大切な「記憶」を形にして残す行為のように感じている。

野生動物を撮る私はAPS-C機だけを使っていくつもりでいたが、このレンズをどうしても本来の画角で使ってみたくなりK-1を導入するに至った。そういう意味では「危険」なレンズかもしれない。
標準ズームを使用している時でもこのレンズは必ず携行している。ここぞという時にこのレンズが無いと後悔する事が目に見えているからだ。「PENTAXユーザーなら必携のレンズ」と謳われるのも十分に頷けるのである。

Sample Images

by Takeshi Hanatani