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K-S1


プロダクトストーリー

荒井 孝 (商品戦略部企画推進グループ)

「PENTAX K-S1」(以下、K-S1)の開発コンセプトについて

K-S1は、これまでのKシリーズと全く違ったコンセプトのもとに企画した製品です。最近では、まずスマートフォンで写真の楽しさを覚え、もっと高画質な写真を本格的に楽しみたいというお客様が増えてきていることがマーケティング調査などで分かっていました。K-S1は、そのような写真を気軽に楽しまれてきた方が一眼レフカメラに関心を持たれたとき、最も選んでいただきやすい標準的なモデルにしようということで、そういう意味ではK-3やK-50といった既存の製品とは異なる新ラインアップという位置づけで開発しています。

今までの製品と異なるポイント

まず本体のデザインです。徹底的な小型化を図るとともに、普段使っているデジタル・IT系のガジェット(道具)とも親和性のある斬新な外観デザインを採用しています。さらに、LEDによる“ボディライト”などの直感的な操作を可能にする新しいインターフェースの採用と、何よりもカメラとしての高い基本性能にこだわることで、新しいユーザー層にも受け入れていただきやすいモデルとすることを目指しました。
具体的には、小型化を最優先しつつ、カメラ本体部は伝統的な一眼レフの要素と、新たなユーザーにも受け入れられやすい要素を取り込んだデザインを目指しました。光をファインダー、イメージセンサーへと導く光路部は一眼レフならではのオーソドックスなデザインを、一方、カメラ本体部は、グリップ部を含めてデジタル機器に慣れ親しんだ方が手に取りたくなるような先進的な造形を採用し、オリジナリティに溢れたデザインとしています。こうお話すると簡単に決まったように思われるかもしれませんが、実際のところは、決定までかなりの時間を要しました。これまでにないデザインということは、デザイン的な自由度が高いわけですから、それはもう、色々なアイデアが溢れかえってしまって(笑)。最終的にはデザインコンサルタントで定評のある(株)ziba tokyo の監修も受け、今回のデザインに落ち着きました。

ボディライトLEDによる新しいインターフェース

グリップ部のLEDにはいくつかの機能を持たせていて、例えばセルフタイマー撮影では、5秒前からLEDが一つずつ消えていくカウントダウン表示をおこないます。また、最近はやりのセルフ撮影用に、ライブビューで顔検出アシストをONにすると、画面内で検出した人の顔の数を最大5つまで表示して、フレーム内に収まっているかどうかを確認しながら撮影していただくことが可能です。また、背面のモードダイヤルも設定したモードが緑に光り、他のモードは白く光るようにしています。設定したモードが分かりやすいだけでなく、夜明け前の暗い場所でも、手元をライトで照らすことなく、素早いモード選択が可能です。
その他にも静止画だと緑に光っている電源レバー部は、動画を選んだ瞬間に赤に変わるので、直感的な判断が可能です。

K-3譲りの高機能

K-S1ではイメージセンサー、画像処理エンジンともに新規のものを採用しました。イメージセンサーはK-5IIsやK-3と同様のローパスフィルターレス仕様で、有効約2012万画素の高精細画像を非常に高い解像感で描写することが可能です。しかも、K-3で実現した最新の“ローパスセレクター”も入っているので、様々な被写体に最適な設定で撮影していただくことが可能です。この新センサーと新画像処理エンジン“PRIME MII”の組み合わせで、K-3と同等の最高ISO51200の超高感度撮影にも対応しています。また、デザインコンセプトでもお話ししましたが、K-S1では“光”にこだわりました。これは本体が光って情報を伝えてくれるということだけではありません。これまでモニターやEVFといった電子映像を通して被写体を見ていた方に、実像の被写体にしっかりと向き合い、本物の色や表情の変化をリアルタイムで確認するという、光学ファインダーでしか味わえない撮影の醍醐味を味わってほしいという意味も含んでいます。K-S1には、現行のKシリーズで最上位機となるK-3と同じガラスプリズムを使い、このサイズの一眼レフとしては驚異的ともいえる約100%の視野率を実現しました。また、写真は光の芸術とも言われていますが、K-S1で多くの方々が自分の意志で光をコントロールして、素敵な作品を残していただければという思いもあって、光学ファインダーの見え味には特にこだわりました。

モードダイヤルに新設された“EFFECT”モード

デジタルならではの写真表現を楽しまれている方に使っていただきたいモデルということで、高品質な画像とともに、クリエイティブで個性的な写真を撮れるモードとして採用しました。全部で10種類のエフェクトがあり、従来のデジタルフィルターとの組み合わせも可能です。今回のエフェクト機能ですが、PENTAX Qシリーズでご好評いただいているスマートエフェクトがベースになっていて、フェードカラーやさわやか、赤外調といった新エフェクトも追加しています。また、K-S1で採用するにあたり、Qとは異なる名称にしたものもあります。
エフェクトの中にビンテージカラーという設定がありますが、実はQシリーズではAuto110モードという名称がついています。Q自体がフィルム時代のAuto110という超小型一眼レフを彷彿させるモデルでしたので、初めての方には何十年も前に、Qと同じコンセプトの製品が存在したことを知ってほしい、当時を知る方にはクスッと、ほくそ笑んでいただければということで命名したのですが、さすがにK-S1では、得られる効果に沿ったネーミングにしようということで、ビンテージカラーに名称を変更しました。

高機能と小型化の両立

K-S1では、圧倒的な小型化を実現して携帯性をアップさせることが最優先でした。そのため防塵・防滴構造にはしていませんが、これは本当に辛い決断でした。それ以外にも、電池を入れる方向をK-30などで縦置き配置だったものを横置きに変更しています。縦を横にするだけなら簡単と思われるかもしれませんが、そのためには電源部の回路をほぼ新たに設計しなおすことになるので、実は大変な作業なのです。その他、カードスロットと電池蓋を一体化させるなど、細部まで部品配置の見直しをおこなって結果、ここまで小型化することができました。

企画担当者からのメッセージ

K-S1は、デザイン的な挑戦をする一方で、とてもコンパクトで性能にも妥協していない、ペンタックスらしいカメラになったと思います。上級者の方にも一目おいていただける製品ですので、ぜひ一度手に取って、ご自身の手で確かめてみてください。

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