大型APS-Cサイズ新CMOSセンサー、新画像処理エンジンPRIME Mの高画質
撮像素子には、23.7mm×15.7mm（APS-Cサイズ）の大きな撮像面積を持つ、画像信号の高速読み出しが可能な新型のCMOSイメージセンサーを採用し、有効約1628万画素の高精細画像を実現しています。さらに、画像処理エンジンには新開発の“PRIME M”を搭載し、デジタル一眼ではトップクラスとなる優れた動画性能を実現しています。APS-Cサイズの大型センサーならではの被写体の前後をぼかした写真の撮影も容易です。
大型APS-C新CMOSセンサー
画像処理エンジン
ボディ内蔵手ぶれ補正機構 SR（Shake Reduction）
撮像素子シフト方式のボディ内手ぶれ補正機構で、装着したすべてのレンズで手ぶれを低減。どんなレンズでもぶれを抑えたシャープな写真が撮れます。レンズ交換をして表現を楽しむ一眼で、暗いシーンや望遠レンズ使用時でも手持ちのまま軽快な撮影をサポートします。
シェイクリダクションOFF
シェイクリダクションON
ISO感度25600
新画像処理エンジンPRIME Mが高感度ノイズを大幅に低減させ、標準設定でISO12800まで、拡張設定で最高ISO25600までの超高感度撮影が可能。わずかな光でも被写体をとらえ、暗い室内や夜景シーンでも三脚やストロボの使用なしで撮影できます。さらに高感度ノイズリダクション機能によりISO感度に応じて最適なノイズ除去をおこないます。
ISO12800、HDR撮影
階調の幅を広げるD-Range設定
逆光の影の部分などで生じる黒つぶれを防ぐシャドー補正。白い服、白い雲などに生じやすい白とびを防ぐハイライト補正が可能です。
再現できる階調の幅（ダイナミックレンジ）を広げて、明暗差のあるシーンでも立体感のある作品が得られます。
充実のホワイトバランスモード
「オート」のほか、「太陽光」「日陰」「曇天」「蛍光灯（4色）」「白熱灯」「ストロボ」「CTE」「マニュアル」の8種類のモードをプリセット。異なる光源下でも白が色転びしないよう調整する「AWB（オートホワイトバランス）」。AWBの逆で光源の色温度を強調する「CTE」は、木々の緑や夕焼けの赤を印象的な仕上げにできるペンタックス独自のモードです。
AWB
CTE
HDR（ハイダイナミックレンジ）撮影
白とびしやすい明るい領域も黒くつぶれがちな暗部も階調をしっかりと残し、ダイナミックレンジの広い表現をするHDR機能が、モードダイヤルから直接選べる専用モードになりました。電子ダイヤルで露出を変化させる幅を3段階（±１・±２・±３）で即座に変更することも可能。視覚に近い階調表現や、誇張したアーティスティックなイメージがカメラだけで得られます。また自動位置調整機能で、手持ちでもHDR撮影ができます。
「HDR」とは、標準／アンダー／オーバーの３枚の異なる露出の画像を合成して暗部から明部までを1枚の画像で表現する手法です。
仕上がりイメージを設定して撮影、写真表現がさらに広がる11種類のカスタムイメージ
艶やかさを強調し、華やかに仕上げる「ポップチューン」、彩度を落としてコントラストを高めた映画のような味わいを生む「銀残し」など、11種類のカスタムイメージの中から好みの仕上がりイメージを選んで撮影ができます。さらにそれぞれのカスタムイメージで、彩度や色相、キー、コントラスト、シャープネスを調整してきめ細かいカスタマイズができるので“自分だけ”の仕上がりイメージを作り上げることも可能です。シャープネスはより繊細な「ファインシャープネス」を選択することもできます。
【ポップチューン】 彩度を高く、華やかな印象に仕上げます
【銀残し】 彩度を低く、コントラストを高く、フィルム映画のような印象に仕上げます
写真表現が大きく変わる19種類のデジタルフィルター
トイカメラで撮影したような画像が撮影できる「トイカメラ」、コントラストを強調して印象的な写真に仕上げる「ハイコントラスト」、画像を反転して撮影する「ネガポジ反転」、特定の1色または2色だけを抽出し、他の部分を白黒で撮影する「色抽出」などのフィルター効果を選んで撮影できます。それぞれのデジタルフィルターごとにパラメーターを調整して好みのイメージを作ることも可能。さらにカスタムイメージと組み合わせれば膨大な種類のアートな写真も思いのままです。
ドラマチックアート
トイカメラ
高精細、フルHD動画撮影
レッドボタン（動画記録ボタン）ひと押しで即座にムービー撮影に移れます。デジタル一眼カメラのAPS-C大型センサーと高性能レンズが生み出す美しい映像をフルハイビジョン（30fps、MPEG-4 AVC／H.264形式）で記録できます。レンズを交換して画角やぼけ味を変えたり、カスタムイメージやデジタルフィルターなどのエフェクト効果で多彩な映像表現を楽しめます。露出モードもプログラム、絞り優先、マニュアルから選択でき、絞り、シャッター速度、ISO感度が自由に設定できます。動画撮影中のオートフォーカスは、背面のAFボタンでAF作動が可能です。内蔵ステレオマイクによる録音のほか、外部マイク端子を装備していますのでステレオマイク（市販品）を接続すればさらに高品位な録音ができます。
フィルターを使って多彩な映像表現
レンズ交換で画角やぼけ味を楽しむ
カメラまかせで美しく撮影できるオートピクチャーとシーンモード撮影
オートピクチャーモード（AUTO）は、夜景人物、動体、風景など、撮影場面に応じた9種類の設定から最適な撮影モードをカメラが自動的に選択するので、カメラ任せで撮影に集中できます。また、19種類のシーンモード（SCN）は、ナイトスナップ、サーフ＆スノー、ペット、フォレスト、料理など、さらに細かく撮影シーンに合わせて設定可能です。ストロボ発光も自動で行います。
AUTO MODE 人物
SCN MODE 料理
正確なオートフォーカス
人物の顔を検出し追尾する「顔検出」、シャッター半押しでピントが合った被写体を追尾し続ける「追尾」、81点のAF領域から任意の範囲に設定・任意の領域にピントを合わる「セレクト」、中央の限られた範囲にピントを合わせる「スポット」と、撮影に応じてオートフォーカスを設定可能。さらにAFアルゴリズムの進化で、合焦速度・精度も向上しています。
スムーズなマニュアルフォーカス
マニュアルフォーカス時に2×、4×、6×に拡大できるのでピント合わせが容易です。またフォーカスアシスト機能により、ピントのあった部分の輪郭が強調されるので見やすくスムーズなMF操作が可能です。
インターバル撮影・インターバル動画撮影
設定した時刻から一定間隔で最大999枚まで撮影できる「インターバル撮影」機能。設定した時刻から一定間隔で静止画を撮影し、1つの動画ファイルとして記録する「インターバル動画撮影」機能を搭載しています。花の開花や街角の人の流れなど、被写体の長時間の変化や現象をとらえる定点観測に便利です。HDRでの撮影にも対応しています。
手軽に楽しい合成写真ができる多重露出
2〜9枚の写真を撮影して、1枚の画像に重ね合わせて、アートのような合成写真ができます。シャッターボタンを押すたびに、合成された画像を液晶モニターのクイックビューで確認。合成後の露出を自動で適正に補正する事もできます。
グリッド表示も可能な液晶モニター（3：2/VGA）
広視野角3.0型で見やすい視野率約100％の液晶モニターを搭載。構図を決めるのに便利な黄金分割などのグリッド表示、画像の明るさ分布が見られるヒストグラム、白とび黒つぶれ警告も表示でき正確な撮影をアシストします。
- 緑と赤のカスタムボタン
- グリーンボタンとレッドボタン（動画記録ボタン）は、カスタマイズして使用することができます。
フォーカスアシストやワンタッチRAW＋、プレビューなどの機能の割り当てができるので、ワンプッシュで目的の操作にアクセスすることができます。
- 4種類のアスペクト比
- 基本の3：2をはじめ、迫力のあるワイドな写真にできるハイビジョンサイズの16:9、整然とした印象の写真になる正方形の1:1、645判フィルムと同じ4：3。
撮影したいイメージに合わせて選べます。
- 1/4000秒高速シャッター
- 高速6コマ/秒連写
- 最高約6コマ/秒の高速連続撮影が可能です。ミラーのない本体構造により、静粛性に優れています。
- レンズ収差補正（DA・DA L・D FA・FA Limitedレンズに対応）
- 広角レンズやズームレンズで発生しやすい樽型や糸巻き型の歪みを補正する歪曲収差（ディストーション）補正と、色のにじみを補正する倍率色収差補正を搭載。
シャープな輪郭の高品位な画像が得られます。
- CMOSセンサーのゴミをふるい落とすDR（Dust Removal）
- CMOSセンサーに付着したホコリの写り込みを防ぐため、ホコリの付きにくいSPコーティングとセンサー振動によりゴミやホコリを落とすことができます。
任意での作動、または電源ON/OFF時に作動する設定も可能です。
- 高精度1024分割測光/中央重点測光/スポット測光
- カメラ内RAW展開/JPEGをRAWで保存できる「バッファRAW保存」
- 約500枚撮影可能な省電力設計、大容量バッテリー
- フル充電で約500枚（ストロボ50％発光/CIPA規格準拠）の撮影が可能です。
RAWファイルの現像、調整ができる付属ソフトウェア
SILKYPIX Developer Studio 3.0 for PENTAX
画像の管理・閲覧と、さまざまな機能を駆使した仕上げが、ひとつのソフトウェアでシームレスに楽しめます。定評ある「SILKYPIX」の現像処理エンジンをベースに、高速のRAW展開を実現。また、コントロールパネルをタブページごとにまとめ、よく使う機能をいちばん使いやすい場所に表示させられるなど、カスタマイズも自在です。
