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「PENTAX KPで
富山の路面電車を撮る」

ご存知の方も多いかもしれませんが、当社には開発から企画、営業に渡って鉄道ファンがたくさんおります。筋金入りの撮り鉄から青春18きっぷで全国を乗りまわる乗り鉄までさまざまな社員がいます。そして私もその末席に加えてもらえる程度には鉄道好きで、かつては青春18きっぷとポケット時刻表をお供にあちこち廻りました。最近は「路面電車」の走る町が好きで、北は札幌、函館から、広島、松山、西は長崎とあちこちの路面電車に乗りに行きました。その中でもずっと気になりながら訪れる機会が無かったのが「富山」。もともと充実した路線ではありましたが、最近では路面電車を活かした新しい街づくりで話題になっています。今回初めてじっくりと訪れることができました。

お供はだいぶ馴染んできたTENBA「MESSENGER DNA15」の中にPENTAX KP。レンズはHD DA16-85mmF3.5-5.6ED DC WR、そして高速AFが話題の新望遠レンズHD DA55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR RE。歩き廻る旅はとにかく荷物をコンパクトにするに限ります。身軽なバッグひとつで東京駅を経つ高速バスのシートに身をゆだねました。(本当は夜行列車が最高なのですが、今はもう選択肢がないので今回は時間と交通費の節約を兼ねて往復とも夜行バスで・・・)

早速富山市内へ、と行きたいところなのですが少々用事があって初日に高岡に立ち寄ったところで土砂降りに祟られました。誰も街中を歩いていない状態でしたが、雨に濡れるガラス張りの歩道橋から見下ろす駅前の交差点が面白かったので、ガラスの水滴にピントを合わせたまま万葉線が入ってくるのを待って撮影しました。あらかじめ「ボタンカスタマイズ」で「AF/AE-Lボタン」を「AFキャンセル」にしておくとこんなとき便利です。事前にシャッターボタン半押しでガラスの水滴にピントを合わせてから、電車が交差点に入るタイミングを待ちます。いざ撮影をするときには「AF/AF-Lボタン」を押しながらシャッターボタンを押し込みます。こうするとあらかじめ合わせておいたピント位置のまま、シャッターチャンスを逃すことなく撮影することができます。

前日の夜、夜行バスに乗る前に観にいった「ソール・ライター展」の影響を受けたのは言うまでもありません。

ちなみに万葉線は何回か前にご紹介した、射水市「新湊」へ向かう路線です。
これを見ると新湊に行きたい気持ちに駆られますが今回はぐっとこらえます。

初日はいろいろと用事があり、お楽しみの富山市内での撮影は翌日から。
前日とは打って変わって素晴らしい天気で迎えてくれました。
昔乗った懐かしい記憶の富山地鉄の駅にちょっと立ち寄ります。

この駅に身を置くと地鉄に乗って立山まで登りたくなる誘惑に駆られますが、それはまたいずれのお楽しみに。

富山地鉄の窓口で市内電車の一日乗車券を購入して、まずはぐるぐると全ての路線に乗ります。駅の南方面に展開する富山地鉄市内電車ですが、あと何年かの工事を経て北側を走る「富山ライトレール」(旧「富山港線」)と繋がる予定で、市内の移動がもっと便利になります。
さて車内では少年のようにワクワクしながら窓の外を眺めて、どこが面白いかなとチェックをします。
一通り乗りまわったら、また同じ路線に乗ったり、歩き廻ったりして気になるスポットを回ります。

富山城をバックに臨む丸の内交差点で待機。

HD DA55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR REを目一杯望遠(300mm)で県庁前駅を出る新型の車両を狙います。この頃でも昼間はかなり暑く、遠くの道路に逃げ水が走っているのが分かります。

交差点を横切る電車の向こうに臨むのは立山連峰でしょうか。

どこを切り取っても絵になります。

実は「アーケードから覗く路面電車」の光景が好きで、今回も探し回りました。

さて、陽も落ちて町に夜の帳がおりてきます。こんな時間からも思い切り撮影を楽しめるがPENTAX KP。
夜も手持ちで軽快に撮影を続けます。

商店街や車の明かりが古びた電車のボディを魅力的に演出します。

北陸新幹線お開業と共にすっかり綺麗になった駅前広場をピカピカの新車が走ります。電車がほどよくぶれる1/15秒のシャッタースピードですが最大5段の効果の手ぶれ補正の効果で手持ちでも安心して撮影できます。

北陸新幹線ホームの真下に位置する「富山駅」。ここがなかなか魅力的なのです。この駅が数年後には北側の富山ライトレールと繋がります。富山観光を楽しんだ観光客や一日の仕事を終えたサラリーマン、学生を乗せて夜の路面電車は駅を出発します。

歩き廻ってくたくたの足を近くの温泉で温め、美味しいお魚をいただいたら23:09発の夜行バスに乗り込みます。消灯までの短い時間、PENTAX KPのボディ内RAW現像でお気に入りの画像を仕上げ・リサイズしたらImageSync(Wi-Fiアプリ)でスマートフォンへ、そしてその日のうちにSNSへ。こんなことも新しい旅の楽しみ方です。また訪れる日を夢に見ながらバスに揺られて東京へと戻ってきました。

さて、PENTAX KPを携えて富山で路面電車を撮る旅のお話はこれにておしまい。ぼちぼち梅雨も明けるのでしょうか。皆さんの旅の話をこんどは聞かせてください。

こんな楽しい旅を演出してくれるPENTAX KPを一度じっくり試してみたい、という方はぜひ「ペンタックスフォトスクール」の「KP使い方」へ。お貸出もご用意していますので購入検討の方もご参加いただけます。ちょっとした裏技も教えてもらえるかもしれませんよ。銀座・新宿・大阪の各リコーイメージングスクエアで好評開催中です。皆さんのご参加をお待ちしております。

ペンタックスリコーフォトスクール
https://school.ricoh-imaging.co.jp/rim_academy/

プロフィール

安藤 智仁
(あんどう ともひと)

日本大学藝術学部写真学科卒業。カメラ片手の旅を愛する。東京の懐かしい風景を集めた「東京レトロ」と旅のシリーズ「Andy's Photo Journey」をライフワークとして活動中。愛機はPENTAX 645D。リコーイメージング(株)カスタマーコミュニケーション部 販売サポートグループ所属。 現在全国で開催されるフォトセミナーの講師として活躍。フォトマスターEX。夜景鑑賞士2級。2016年5月、写真展「Andy's Photo Journey VI」を開催。

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