• 製品
  • ストア
  • コミュニティ
  • サポート

「3種類のマクロレンズを
使いこなそう(1.画角編)」

梅雨入りしましたが暑い日が続きますね。あちこちの庭先では紫陽花が色づき、カメラを片手に散歩するのが楽しい季節でもあります。せっかくの防塵防滴※1のPENTAX、雨にめげずに彩りを探してお出かけしてみましょう。雨が演出する素敵なシーンにきっと出会いますよ。

この季節の撮影にぜひお供に持っていって欲しいのが「マクロレンズ」。
PENTAXには3種類のマクロレンズがあります。

HD DA35mmF2.8 Macro Limited

HD DA35mmF2.8
Macro Limited

DFA MACRO50mmF2.8

DFA MACRO50mm
F2.8

DFA MACRO100mmF2.8WR

DFA MACRO100mm
F2.8WR

よくスクールやセミナーで「マクロレンズっていろいろな種類があるけれど、どのレンズを買ったらいいの」と聞かれます。何を撮りたいかによってこの質問にはさまざまな要素が関係してくるのですが、今回は「画角」にテーマを絞ってお話をしたいと思います。

PENTAXの3種類のマクロレンズは全て「等倍撮影」が可能です。「等倍」とは、そのレンズで目一杯対象に近づいた時に、対象がイメージセンサー上で実物と同じ大きさで写すことが可能という意味です。例えば直径2cmの1円玉をこの3本のレンズでそれぞれ一番近づいて撮影した場合、全てセンサー上で直径2cmの大きさで写ります。では何が違うのでしょか。今回は「画角」(写真に写る範囲)に注目してみたいと思います。3本のマクロレンズの「画角」を数値で見てみましょう。

レンズ 画角(APS-C装着時) 画角(フルサイズ装着時)
HD DA35mmF2.8
Macro Limited
44°
DFA MACRO50mmF2.8 31.5° 47
DFA
MACRO100mmF2.8WR
16° 24.5

焦点距離が長いほど画角が狭く、短いほど広くなることがお分かりいただけるかと思います。

梅雨の晴れ間、ちょうどいい薄曇りの日に神奈川県のカメラマン御用達「大船植物園」を訪れました。もう薔薇は終わりに近づいていましたが、それでもじっくり探せば綺麗な花を見つけることができます。
DFA MACRO100mmF2.8WRを装着したPENTAX KPのファインダーを覗きながら慎重に、一番いい顔に見えるアングルを探しながらフレーミングしていきます。まさにポートレートのように捉える撮り方ですね。画角が狭いので余分な背景を整理して主題の花をしっかりと表現することができます。もちろん画角が狭くて背景が整理されるからといって、背景をおろそかにしていいわけではありません。慎重に主題を引き立てる背景を探してアングルを決めましょう。

F5.6 1/500s ISO200 カスタムイメージ:鮮やか(詳細設定) ホワイトバランス:太陽光

F3.5 1/250s ISO200 露出補正+0.3 カスタムイメージ:鮮やか(詳細設定) ホワイトバランス:太陽光

F4 1/60s ISO320 カスタムイメージ:鮮やか(詳細設定) ホワイトバランス(詳細設定):太陽光

F8.0 1/160s ISO250 カスタムイメージ:鮮やか(詳細設定) ホワイトバランス:太陽光

F4 1/160s ISO160 露出補正+0.7 カスタムイメージ:鮮やか(詳細設定) ホワイトバランス:太陽光

マクロレンズの中でも100mmは特に被写界深度が浅く、ピントの合う範囲が狭いですのでピント合わせは慎重に行います。オートフォーカスの「AFエリア(測距点)」は「セレクト」。先に構図を決めて一番ピントを合わせたい部分に最も近い測距点を選択します。手持ちの場合にはカメラを構えている自分自身が少し動いただけでもピントがずれてしまうので気をつけましょう。DFA MACRO100mmF2.8WRは「クィックシフトフォーカスシステム」が可能なので、オートフォーカスで合焦した後にシャッターボタン半押しをキープしたままピントリングを手動で廻して微調整することもできます。また三脚で撮影する場合にはライブビューに切り替え、拡大して精密にピントを合わせることができます。※三脚の使用に際しては、その場所での使用が可能かどうかを確認しましょう。また長時間場所を占拠したり、三脚を伸ばしたまま持ち歩くなど周囲の方に迷惑をかけることのないように充分注意してください。

さて、別の日に今度はHD DA35mmF2.8Macro LimitedとPENTAX KPの組み合わせで鎌倉の街を歩いてみました。ぼちぼち紫陽花が見頃になり始めていました。有名なお寺の紫陽花も素敵ですが、あちこちの路地に咲く紫陽花も見事です。花に注目して街歩きをすると「チロリアンランプ」の愛称がかわいいアブチロンやホットリップス、力強く咲くどくだみも路地を彩っています。

F6.3 1/80s ISO200 カスタムイメージ:ナチュラル(詳細設定) ホワイトバランス:AUTO

F11 1/80s ISO400 露出補正+0.3 カスタムイメージ:鮮やか(詳細設定) ホワイトバランス:太陽光

F11 1/80s ISO800 露出補正+0.3 カスタムイメージ:鮮やか(詳細設定) ホワイトバランス:AUTO

F8 1/80s ISO160 カスタムイメージ:鮮やか(詳細設定) ホワイトバランス:AUTO

F5.6 1/80s ISO200 露出補正+0.7 カスタムイメージ:鮮やか(詳細設定) ホワイトバランス:AUTO(詳細設定)

先に書いたようにHD DA35mmF2.8Macro Limitedの画角は44°。DFA MACRO100mmF2.8WR(16°)よりもだいぶ広い画角を持っています。また開放F値がF2.8でも焦点距離が短い分被写界深度が深いですから、背景も雰囲気が分かるような自然なボケ方をします。花だけを撮るのではなく「鎌倉の名もない路地を彩る紫陽花」といった雰囲気を表現するには最適なレンズなのです。ちなみに個人的には背景の雰囲気がより分かる写り方が好みなので、マクロレンズでもF8やF11まで絞ることが多いです。

いかがでしたか。今回は「3種類の」と言いながらDFA MACRO100mmF2.8WRとHD DA35mmF2.8Macro Limitedの2本のマクロレンズしかご紹介できませんでしたが、ご自分にあったマクロレンズはどの焦点距離なのか、少し見えてきたのではないでしょうか。お気に入りのマクロレンズをカメラバッグに忍ばせて梅雨時の撮影を楽しんでください。

ところで「もう少し悩みたい、できればいろいろ試してみたい」という方におススメしたいのが<有料トライアル>です。新宿・銀座・大阪の各リコーイメージングスクエアではカメラやレンズを営業時間内に有料で借りることができます。しかもファミリークラブ会員は無料。お近くにリコーイメージングスクエアがある方はぜひ一度ご活用ください。(詳しくは各リコーイメージングスクエアにお尋ねください)
http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/community/
またこういったレンズを充分に活かすにはカメラ本体の設定や取り扱いも重要です。一度「ペンタックスリコーフォトスクール」の機種ごとの講座に参加して、自分のカメラの扱いについておさらいをしてみましょう。
ペンタックスリコーフォトスクール
http://school.ricoh-imaging.co.jp/rim_school/

それではまたお会いしましょう。

※1.機種によります。ご自分の機材についてはご確認の上ご使用ください。

プロフィール

安藤 智仁
(あんどう ともひと)

日本大学藝術学部写真学科卒業。カメラ片手の旅を愛する。東京の懐かしい風景を集めた「東京レトロ」と旅のシリーズ「Andy's Photo Journey」をライフワークとして活動中。愛機はPENTAX 645D。リコーイメージング(株)カスタマーコミュニケーション部 販売サポートグループ所属。 現在全国で開催されるフォトセミナーの講師として活躍。フォトマスターEX。夜景鑑賞士2級。2016年5月、写真展「Andy's Photo Journey VI」を開催。

過去の記事

ページトップへ