K-5ⅡsとDA18-270mmで「長崎さるく」 すっかりこのコラムもご無沙汰してしまいました。 先日長崎へ旅をしてきました。坂道と海の見える街が好きで、訪崎は(長崎を訪れることをこう言います、なんとなく素敵な響きですよね。)かれこれ6回目くらいになるでしょうか。 機材はローパスフィルターレスのK-5Ⅱs。レンズは欲張らずに「DA18-270mmF3.5-6.3ED SDM」をメインに、「DA35mmF2.8 Macro Limited」と「DA15mmF4 ED AL Limited」の3本のみ。日中は他の荷物は全て部屋に置いて、小さなデイパックにこれらを詰め込んで身軽に歩き回ります。コートのポケットには市電の乗り放題チケットが一枚。まさに「長崎さるく」です。 地図にはなるべく頼らず、記憶や直感を頼りに歩き回ります。「長崎は今日も雨だった」のフレーズ通り初日は冷たい雨が降りましたが、カメラは防塵防滴なので気にせず歩き回ります。時々レンズだけは水滴をぬぐいながらでしたが。 南山手を中心に歩き回ります。長い歴史を刻んだ石畳やレンガが雨に濡れてその魅力を増します。こんな人工物の細やかな質感を、K-5Ⅱsは丁寧に拾ってくれます。背面の液晶で少し拡大するだけでも「おっ」と声を上げるくらいの実感です。DA18-270mmの描写もとてもマッチしているようです。背景のボケも自然で好印象でした。 二日目は打って変わって素晴らしい天気。西坂町界隈を中心に長崎港や長崎駅を見下ろしながら歩きはじめました。 個人的にはズームでも望遠側はあまり使わない方なのですが、「270mm」という安心感なのか今回は結構望遠側を多用しました。実際の撮影データを見ると200mm前後を使っていることが多いのですが、「270mmまである」という安心感の中でフレーミングやズーミングを出来ることが快適な撮影を支えてくれるような気がします。安定した手ぶれ補正「SR」も付いているので、手持ちでサクサクと撮影が進みます。 そして夕暮れ。今回の訪崎の最大の目的はこれでした。 春節を祝うお祭り「ランタンフェスティバル」。新地中華街や眼鏡橋を中心にたくさんの「ランタン」(赤い提灯のようなもの)が灯され、幻想的な雰囲気が広がります。何年も前に一度この「ランタンフェスティバル」を撮影したのですが、その時のカメラにはまだ手ぶれ補正も今のような高感度もなく、とても苦労して一枚一枚を撮影した記憶があります。でもそこはK-5Ⅱs、手持ちで気持ち良く撮影できます。こういった場所での撮影は、人通りも多く、また本当にキレイに撮影ができるトワイライトタイムは時間が短いので、手持ち撮影が快適です。さらに進化したK-5ⅡsのAF「SAFOX Ⅹ」がギリギリの暗さでのフォーカスも迷わず快適にこなしてくれます。こういった目に見えない部分が撮影のリズムをどんどんと乗せてくれるのです。 そうそう、ちゃんぽんに皿うどん、トルコライスにトンポーロ―と長崎グルメ三昧も忘れません。やはり食べ物は35mmF2.8 Macro Limitedが感触いいですね。 今回は3日間の滞在で700枚くらいのシャッターを切りました。呼吸するように気持ちよく撮影が出来たのは進化したK-5Ⅱsの画質とAF、そしてK-5を引き継ぐ基本性能でした。長年使い慣れたK-5の操作をほぼそのまま使えるというのもとてもうれしかったです。参考までに、今回使ったカスタマイズをいくつかご紹介します。
なお「ペンタックスリコーフォトスクール」の中で「K-5Ⅱ使い方」の講座を東京・大阪・名古屋の会場で定期開講しています。基本的な使い方が中心になりますが、ちょくちょくと使いこなしまで含めてお話するように努めていますので、これから購入をご検討の方も、もう既にお持ちの方も一度ぜひ参加してみてください。詳しくはこちら⇒https://school.ricoh-imaging.co.jp/rim_academy/ |