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通称ゴロゴロと150-450mmで試す野鳥撮影

皆さまいかがお過ごしですか?スクエア東京のモ~リ~です。

コロナ禍で、またまた出掛けにくい状況ですね!
と言うわけで、やはり遠出は控えて近所で撮影しようということで、今回はHD PENTAX-DA 560mmF5.6ED AWを使って野鳥撮影に挑戦してみました。比較のために、最近登場の多いHD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AWとリアコンバータのHD PENTAX-DA AF REAR CONVERTER 1.4X AWも一緒に持ち出しています。

さて、野鳥を探さなきゃ!ということで皆さまは野鳥をどこに出掛けたら見つけられると思いますか?河川敷、田んぼ、里山、干潟、そんな場所が想像できますね。知っている方は「○○公園の▲▲池にカワセミがいるよ」とか、「○○湖に行けば渡り鳥がたくさん来ているよ。」とか、情報は持っていらっしゃると思います。

わからないな~って方は野鳥公園や大きな公園に出掛けてみると良いですね。

今回、私もいつも行く東京湾野鳥公園が一番に思いついたのですが、調べてみるとなんと!コロナ禍で休館。
そこで次の候補地、舞岡公園そして、長浜公園を撮影地として回ってみました。どちらも横浜の大きな公園で豊かな自然を体験できる良い場所です。

早速、HD PENTAX-DA 560mmF5.6ED AW(通称ゴロゴロ)を担いで舞岡公園の中へ繰り出します。この場所は谷戸になっており、山と山の間に田んぼが作られている、日本の原風景ともいえる景観を持った地形があります。

山地から一旦谷戸におります。ちょうど田んぼは刈り取られて一部が春のために土起こしされている状態でした。さらに反対側の山地に上りそちらから順光で田んぼ方向を狙ってみようと移動します。ちょうど遊歩道に入ったところでコツコツと単調な音で出迎えてくれて鳥がいました。

【写真1】:枝にぶら下がるコゲラ
(560mm(35ミリ判換算859mm)、
SS:1/500、F5.6、トリミング)

【写真2】:木の陰から顔をのぞかせるコゲラ
(560mm(35ミリ判換算859mm)、
SS:1/500、F5.6、トリミング)

PENTAX K-1 Mark IIにゴロゴロを付けて早速構えて撮ったのがこの2枚。とりあえずとっさの事でもあったので手持ちで撮影してみました。ボディと合わせると4kgを超える重量級。息を殺しながらシャッターを切りますがなかなか大変。それから、このゴロゴロの最短撮影距離が5.6mということで、意外と目の前の木にとまった野鳥に向けると近過ぎることもあるようです。実際にコゲラの次に見つけたメジロはむしろ最短撮影距離が2mの150-450mmが撮影距離としてはマッチしました。歩き回るうちに高い木の枝にメジロを見つけましたが、そこではゴロゴロの威力が発揮できました。

【写真3】:ツバキの中からこんにちは!
(450㎜、SS:1/500、F5.6)

【写真4】:【写真3】をトリミング
(450㎜、SS:1/500、F5.6、トリミング)

【写真5】:高枝のメジロ(ゴロゴロ+リアコンバータx1.4
(784mm(35ミリ判換算1176mm)、SS:1/800、F8)

頭上高くにとまったメジロをこれだけの大きさで撮影できるレンズはなかなかないですね。全くトリミングなどすることなく、撮影したのが【写真5】のメジロです。

ゴロゴロを使ったときに、一番に感じることが撮影した画像の繊細さ!野鳥の細やかな羽の様子や、くちばしの周りの髭まで細かく写っている事には驚きを感じました。
小道を進むうちに田んぼのそばの木に、ヒヨドリを見つけました。赤い実をつつきながらくつろいでいるところを見下ろすような位置から撮影してみました。

【写真6】:ヒヨドリと赤い実
(784㎜(35ミリ判換算1176mm)、SS:1/800、F9)

【写真7】:【写真6】のトリミング
(784㎜(35ミリ判換算1176mm)、
SS:1/800、F9、トリミング)

【写真8】:小首をかしげたヒヨドリ
(784㎜(35ミリ判換算1176mm)、
SS:1/800、F9、トリミング)

ゴロゴロ+1.4倍リアコンを組み合わせると、35mm判換算で1176mmの超望遠になります。これは被写体をとても大きくとらえることができますね。そしてこのレンズの特徴でしょうか、細かい毛が良く見えるんですね。【写真6】をトリミングした【写真7】や、【写真8】を見ていただければ、ヒヨドリのくちばし付近の繊細な毛がきちんと描写されていることがわかります。これはすごいですね。

さて、谷戸と言う地形は谷のような地形に田んぼや畑が作られており、山から山の間が結構あります。田んぼで見つかる鳥や向こう側の林で見つかる鳥たちを狙うにはゴロゴロ+1.4倍リアコン+三脚の組み合わせで安定した撮影が可能でした。

【写真9】:田んぼでエサを探すキジバト
(784㎜(35ミリ判換算1176mm)、SS:1/800、F9)

【写真10】:枝にとまるモズ(784㎜(35ミリ判換算1176mm)、SS:1/800、F9)

【写真11】:藪から出てきたタイワンリス
(784㎜(35ミリ判換算1176mm)、SS:1/800、F9、トリミング)

さて里山の鳥ばかりでなく水鳥も撮りたいなと思いつつ、長浜公園に移動してみました時間がお昼を回ってしまっていたため光の回り方もかなり夕日に近いニュアンスを持ち始めた時間帯でしたが何枚か撮ることができました。

【写真12】:オオバンという鳥です。
くちばしで「カポッ!」と鳴らします。
(784㎜(35ミリ判換算1176mm)、SS:1/800、F8)

【写真13】:アオサギとウ
(784㎜(35ミリ判換算1176mm)、SS:1/800、F8)

【写真14】:接近するドバト
(784㎜(35ミリ判換算1176mm)、SS:1/800、F8)

【写真15】:カゲにうずくまるキジバト
(784㎜(35ミリ判換算1176mm)、SS:1/320、F8)

水鳥をもっと撮りたいと思いましたが観察小屋の位置と光にまわり方がどうも今一つな感じがしましたので、一旦公園での撮影を終了し自宅へと戻りました。
今度は、自宅近くの川沿いを少し歩いてみることにしました。ここでは機材を軽くするために150-450mmをK-1 Mark IIに付けて出掛けます。
身近な河川にも意外と野鳥はいるものですね。

【写真16】:オオホシハジロ(450mm、SS:1/800、F5.6)

【写真17】:キンクロハジロ
(150-450mm+リアコンバータ1.4。630mm、SS:1/640、F8)

【写真18】:コガモ
(150-450mm+リアコンバータ1.4。630mm、SS:1/640、F8)

川の水面を泳いでいる鳥ばかりじゃありませんね、時には岸や木の枝にじっとしている鳥を見つけることもできます。

【写真19】:羽にもぐって眠るゴイサギ幼鳥
(308mm、SS:1/400、F6.7)

【写真20】:ふと目覚めたゴイサギ幼鳥
(308mm、SS:1/400、F6.7)

【写真21】:伸びをするゴイサギ幼鳥
(308mm、SS:1/400、F6.7)

【写真22】:木の上で休むゴイサギ成鳥
(150-450mm+リアコンバータ1.4。630mm、SS:1/400、F8)

これらのゴイサギの一連の写真は150-450mmのレンズに1.4倍のリアコンを付けた状態で歩いているときに見付けました。川岸の桜の枝に休んでいる姿でした。比較的距離が近くレンズの焦点距離は短めに調整して撮影しました。この距離感と焦点距離だとリアコンは不要でしたね。なかなか、野鳥を目の前にしてレンズの交換や付けはずしは、とっさにできないものですね。ちなみにゴイサギの幼鳥は若いだけあり警戒心も薄くこれだけシャッター切ってもまったく気にしていない様子でした。ゴイサギの成鳥は向こう岸の木にとまっていますが、レンズを向けた途端、目を開けちょっと警戒の様子を見せていました。

身近な場所でもいろんな野鳥が見つかるものです。

さて、今回は、大きな望遠レンズで野鳥を撮って楽しみました。
身軽に撮り歩くなら55-300㎜の手軽なレンズも良いでしょう。
重くなりますが、より高画質に大きく写したいと言うことでは、150-450mmのレンズはとても使いやすく画質も素晴らしいです。
そして、今回利用した通称ゴロゴロ。HD PENTAX-DA 560mmF5.6ED AWはお値段もかなりの金額となりますが、さすがはかつて天体望遠鏡を作っていたPENTAXのレンズというだけありその描写や質感表現に別格の素晴らしさを感じました。


それでは今回は、野鳥をテーマにここまでご案内してまいりました。レンズの事をもっと聞きたい、ちょっと試しに、これらのレンズを手に取ってみたい。そう思ってくださった方はぜひスクエア東京にお出掛けください。
また、野鳥撮影についてもっと聞きたいという方は、スクエア東京のモ~リ~にお尋ねください。
コロナ禍で緊急事態宣言も続いております。どうぞ皆さんお体大事に、お過ごしください。

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