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星空観望で心を癒そう!

スクエア大阪の伊藤です。リコーイメージングスクエア東京・大阪は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため3月28日(土)から当分の間、臨時休館させていただいております。日頃よりリコーイメージングスクエアをご愛顧いただいております皆さまには、大変ご迷惑とご不便をお掛けいたしますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。

さて、今回のスクエア通信、正直どんなテーマにするか悩みました。本来なら造幣局の桜の通り抜けなど、大阪の春の便りをお届けしたいところなのですが、大阪府知事からの外出自粛要請のみならず、政府より「緊急事態宣言」が発令されるなど、人が集まる可能性がある桜の名所や撮影スポットなどへ出かけることはできません(皆さんも極力外出は控えてくださいね)。おそらくこのスクエア通信を読んでくださっている皆さまの多くが、悔しい思いをしていらっしゃると思います。とは言え、家にこもりっきりではストレスもたまります。そこで手軽なストレス解消法として星空観望を提案いたします。星空なら人の集まる場所まで出掛ける必要はありません。散歩がてらに近所の公園や広場、場合によっては自宅のバルコニーや窓からでも大丈夫。誰にも迷惑をかけることなく楽しむことができます。

オススメグッズで星空観望をより楽しく!

最小限なら手ぶらでぼーっと眺めるのもいいのですが、せっかくですからこれがあるとより楽しくなるというオススメグッズを紹介します。

  1. 星座早見盤or 星空アプリ
    その時に見えている星や星座の位置・名前・形などを知るのに必要です。星座早見盤は1,000円前後、星空アプリは無料のものがたくさんあります。意外かもしれませんが、空の明るい街中でもある程度星座の形をたどることはできます。自分の星座(星占い)がどんな姿か知るのも楽しいですよ。
  2. 双眼鏡
    以前ご紹介した星空観望にオススメの双眼鏡(スクエア通信2019年8月9日号 参照)があればベストですが、もし普段使っているスポーツ観戦・観劇用などの小型のものでもあれば、楽しさがぐんと広がります。どんなシーンで活躍するかは後ほどご紹介します。

春の星空と天体ショー

「春の星空」
東西南北開けたところならともかく、自宅のバルコニーや窓からだと見える方角は限られます。そこで、夜19~20時頃の方角別オススメ星座などをご紹介します。
※以下の紹介記事についての詳しい情報は、国立天文台の「ほしぞら情報(リンクはこちら)」をご覧ください。

●西の空
何よりも目立つのは、やや北よりの空でひときわ明るく輝く「宵の明星/一番星」金星でしょう。これを目印に左へ視線を移すと、まだ冬の星座が頑張っています。おおいぬ座の「シリウス」、こいぬ座の「プロキオン」、オリオン座の「ベテルギウス」が形作る「冬の大三角」が見所です。ちなみにこの冬、いつも以上に暗くなって超新星爆発が起こるのでは?と一部ファンの間で話題になったベテルギウスですが、今は徐々に明るさを取り戻しつつあります。

●北の空<双眼鏡を用意しましょう!>
一年中位置を変えずに輝く北極星。2等星なので目立ちませんが、都心部でも北の方角さえ分かれば周囲にほかの明るい星がないので簡単に見つかります。スマートフォンがなくても、都市部では集合住宅のバルコニーの方向でわかります。東西南方向にはありますが、北向きのバルコニーはまずありません。北極星が見つかったら、そのまま視線を頭上に移しましょう。有名な「北斗七星」が見えるはずです。ここで双眼鏡の出番。ひしゃくの柄の端から2番目を拡大してみると、少し暗い星が寄り添っているのが見えるはずです。某有名漫画で不吉な星とされたのがこれ。明るいほうが「ミザール」、暗いほうが「アルコル」。視力の高い人は肉眼でも分離して見えるので、古代~中世では視力検査にも使われました。

●南の空
残念ながら、この季節は明るく目立つ星座や星はありません。全天で一番大きな「うみへび座」がありますが、暗い星が多く、都市部でたどるのは難しい。

●東の空
「春の大曲線」を探してみましょう。北の空で紹介した「北斗七星」の曲がったひしゃくの柄を、円弧を描くようにそのまま伸ばしていくイメージで視線を左(東)に移していくと、うしかい座の「アークトゥルス」、おとめ座の「スピカ」と弧を描くように明るい1等星が見つかります。これが「春の大曲線」です。この2つの1等星に、しし座の2等星「デネボラ」を加えて「春の大三角」と呼びます。

●星占いの星座
今の時期は西から「おうし座」「ふたご座」「かに座」「しし座」「おとめ座」が見えます。自分の星座がある方は探してみてはいかがでしょうか。

4月の星空(参照元 国立天文台

北斗七星・ミザールとアルコル(国立天文台の画像を元に作成)

「4月の天体ショー」
●4月26日:金星と細い月が接近(※図3参照)<双眼鏡を用意しましょう!>
この頃、金星は最大光度(マイナス4.7等:4月28日)となり、まさに「一番星」にふさわしい明るさになります。4月26日夕方は、この金星の左下に細長い月(月齢3)が接近します。肉眼で見ていても美しい光景ですが、ここは月に双眼鏡を向けてみましょう。よく晴れていれば、空が暗くなるにつれて月の暗い部分が薄っすらと見えてくるかもしれません。これは「地球照」という現象で、地球で反射した太陽の光が月の暗い部分を照らしているのです。また現在のGRやPENTAXデジタル一眼レフなら、比較的簡単に地球照が写ります。夜景と一緒に撮影すると素晴らしい光景になることでしょう。色々撮影設定を変えて撮影してみましょう。ただし、人の多いところでの撮影はくれぐれも避けてくださいね。

4月26日 月と金星が接近(参照元 国立天文台

今回は政府による非常事態宣言が発令された後に執筆しました。この記事をお読みの皆さまも、仕事に日常生活に大変なご苦労をされていると思います。そんな厳しい生活のなか、この記事が少しでも皆さまの心の癒しの一助になれば幸いです。最後に皆さまのご健康と、いつか元気にリコーイメージングスクエアで再会できることを祈っております。

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