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HD&smc
ふたつの FA35mmF2

皆さま、こんにちは。スクエア新宿のよしかーです。

先週末は、残念ながらCP+が中止になったにもかかわらず、全国から、RICOH/PENTAXへの思いが止められない大勢のみなさまにスクエア新宿、また営業最終日を迎えたスクエア銀座へお越しいただきました。普段なかなかお目に掛かれない皆さまとお会いし、交流を深めることができたこと、私ども一同、大変うれしく、感謝しております。ありがとうございました。

なお、リコーイメージングスクエア新宿/大阪は、「新型コロナウィルス感染症対策の基本方針」を踏まえ、感染拡大防止のため、3月3日(火)より3月17日(火)までの間、臨時休館とさせていただいております。お客様には大変ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解のほど、お願い申し上げます。
休館について詳しくはこちら

こんなときだからこそ、自社製品の優れた点をもう一度見直してみようと、考えたのが、HDコーティングの威力を再認識すること。そこで、HDコーティング版、smcコーティング版の双方をラインナップしている「FA 35mmF2」を手に、休館初日の火曜日(定休日)、その2本をお供に、地元・さいたま市の岩槻の街を訪れてみました。
もちろんマスク着用、人ごみはできるだけ避け、事後の手洗いうがいは忘れずに。

今回の旅のお供。
HD PENTAX-FA35mmF2 & smc PENTAX-FA 35mmF2AL。
カメラはPENTAX K-1 Mark II。

花を求めて。今回足を運んだのが、岩槻駅から徒歩10分の「芳林寺」。
岩槻城を築城した太田道灌ゆかりのお寺で、騎馬姿の道灌像と、境内のしだれ桜をからめてカメラに収めることができるスポットです。この日のしだれ桜はまだ、芽吹きはじめたばかりの状況。

境内には河津桜も、盛りこそ過ぎていますが、華やかに咲き乱れていました。
枝越しにほぼ太陽に向かってカメラを構えるような、ド逆光の条件。ですが、光が花びらを透過する様が美しい。そしてレンズコーティングの効果を試すには絶好のシチュエーション。まずはsmcコーティング版のFA35mmで撮ってみます。

太陽光が直接差し込むハイライト部で、わずかにフレアの影響が見られますが、それ以外はフレアもゴーストもかなり抑えされ、思った以上にクリアに写っていますね。タクマ―レンズの時代から連綿と続くsmcコーティングの技術の実力ほどがご理解いただけるかと思います。
では今度は、HDコーティング版の方だとどうでしょうか。

ハイライト部の軽微なフレアはもとより、シャドー部に至るまで締まった、コクのある描写になりました。フレアの影響が実は画面全体にまで及ぶシチュエーションだったことの証左でもあり、HDコーティングはその影響を極限まで抑え込む、現代最高の技術だということがおわかりいただけるのではないでしょうか。

HD PENTAX-FA35mmF2で、せっかくメリハリ効いた花写真が撮れたので、ここでちょっと遊んでみましょう。
PENTAXの一眼レフには、「デジタルフィルター」という、撮影画像を加工する機能があるのですが、みなさんはお使いになったことがあるでしょうか。
“写真”加工を施すなんて、ちょっと・・・ と思われる方も多いでしょうが、うまく活用することで、“写真”のテイストはそのままで、一味違った作品に仕上がることができます。
PENTAX K-1 Mark IIだと21種類あるデジタルフィルターの中で、今回は「ソフト」を試してみます。

どうでしょう。ソフトフィルターというと、単純に画像をぼかすようなイメージが持たれがちですが、PENTAXの「ソフト」は、ピントの芯は残しながら、ハイライトをにじませてゆく描写が特徴。数多くのソフトレンズをつくる歴史を持ち、そのノウハウを蓄積したPENTAXならではの効果と言えましょう。
ソフトにはもうひとつ、「シャドーぼかし」という設定項目があって、こちらは逆にシャドー部をにじませてゆく効果です。ソフトの設定画面で、「シャドーぼかし」をONにすることで効果が得られます。

シャドーぼかしON/OFFの違い。OFF(左)、ON(右)

シャドーぼかしは、モノトーンと組み合わせると、レトロ感が増して、より効果的です。

これからまたさらに、花の盛りを迎える季節。世の中の状況が落ち着いたら、みなさんも花咲く撮影地で、今まであまり意識していなかった、レンズの特徴や、設定項目を試してみてはいかがでしょうか。

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