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第1回
Prologue - プロローグ

  • PENTAX K-5 + smc PENTAX-DA18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF]DC WR
    8月末のツンドラの紅葉。この景色に心を奪われ極北への移住を決意した。美しくも厳しい極北の環境の中で生きる野生動物の姿を追うために。

  • PENTAX K-1 + smc PENTAX-FA 31mm F1.8AL Limited
    国立公園の奥に潜む大氷河。この景色を拝むためには遊覧飛行をする以外、2泊3日のトレッキングで歩いて分け入るしかない。テントや食料などのバックカントリー装備を考えると、小型軽量にシステムを組める恩恵は計り知れない。

  • PENTAX K-5IIS + smc PENTAX-DA FISH-EYE 10-17mmF3.5-4.5ED[IF]
    8月中旬ごろから4月末ごろまでオーロラが観測できる。高感度耐性に優れたPENTAX K-5以降のペンタックス機はオーロラ撮影にも好適。PENTAX K-1を手にした今、これから迎えるオーロラ・シーズンが待ちきれない。

  • PENTAX K-5IIS + smc PENTAX-DA☆ 60-250mmF4ED [IF] SDM
    グリズリーベアを求めて。それこそ私がこの地へ移り住んだ最大の理由。極北の夜は長く、この個体に遭遇したのは夜11時半。さすがに薄暗くフィルムなら諦めていた状況だが、高感度に強いデジタルカメラは撮影の領域を広げてくれた。

撮りたい被写体を追い求めて極北カナダ・ユーコン準州に

アラスカの東に隣接する極北カナダ・ユーコン準州ホワイトホース市。私は北緯60度のこの街に移り住んで6年半になります。カヌーをする方には川下りのメッカとして、オーロラに興味のある方には観測地としてご存知の方もおられるかもしれません。私の場合は「撮りたい被写体を追い求めて」この地に辿り着きました。

私は1998年から北米にて野生動物の撮影を始めました。当時はフィルムで撮影しており、2010年ころまではフィルムにこだわって撮り続けていました。しかし時代は変わり、移り住んだユーコンの田舎町でポジフィルムを現像できるところは既になく、デジタル化を決意しました。デジタルへ移行するに際しては、一眼カメラを販売している全社の機材を比較し直しました。原野に籠もり、動物を探して歩き回りながら撮影するスタイルの私が機材に最も求めるのは、小型軽量にシステムを組めることと、信頼できる堅牢性。悩み抜いた末に長期的視野で選んだのはPENTAXでした。

こうしてPENTAX K-5とsmc PENTAX-DA☆ 60-250mmF4ED [IF] SDMを軸に、極北で野生動物を追う日々が始まりました。PENTAX K-5は私にとって初めてのPENTAXだったので、極北の厳しい撮影環境に本当に耐え得るのか、様子を見ながら使い始めましたが、私の酷使にも根を上げることなく頼もしい相棒となりました。以来、全幅の信頼のもと、PENTAXで撮り続けています。本連載では、極北という過酷な環境下でPENTAXによって撮影した作品を紹介していきます。

極寒下では時に機材よりも先に肉体が根を上げる。指先は痺れて感覚を失い、機材をバッグにしまうことも出来ず屋内に逃げ込む。カメラは当然結露するが、それで不具合を起こしたことはない。時に-40度になることもあるが、防寒カバーもレインカバーも使ったことが無い。絶対的な信頼あればこそ。

プロフィール

花谷 タケシ

京都市出身。独学で写真を学び、1998年カナダに渡航。西海岸から東海岸まで車で横断した後、カナディアンロッキーで過ごす。ここで次第に熊に魅せられさらなる北の大地アラスカや極北カナダに撮影フィールドを移していく。2007年にカナダへ移住し、2010年よりユーコン準州ホワイトホース市を終の棲家とし定住。《人間》対《自然》ではなく、人間も自然の一部として他の生きものたちといかに《共生》していくかを模索しながら、極北の厳しい自然環境の中で生きる野生動物の姿を追い続けている。

オフィシャル・ウェブサイト:熊魂 yukon-bearspirit:
www.yukon-bearspirit.com
フェイスブックページ:
www.facebook.com/yukon.bearspirit

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