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連載コラム 写真三昧 SHASHIN ZANMAI
プロフィール

 

池永 一夫
いけなが かずお

 

東京写真大学卒(現・東京工芸大学)、写真大好き人間。一日一写、写真俳句を日々の楽しみにしている。リコーイメージング株式会社リコーイメージングスクエア銀座所長。武蔵野美術大学の非常勤講師を勤めるなど、カメラ、写真の講師としても活躍中。一滴会同人。

リンク ペンタックスファミリー 光と色の反射率 by Dr.M

夜景を写す

設定画面:ホワイトバランスを昼光色蛍光灯に

今回は函館の夜景を撮影してきました。日没1時間前に現地に入りましたが、すでに展望台には大勢の観光客が詰め掛けていました。

やっとのことで場所を確保したものの、前の方にはとても入れず、一段高いところでの撮影でしたが、手前の人影を入れて撮影する方が臨場感を出せますので、それはそれで良しとします。また、ちょっとしたテクニックで夜景を魅力的に演出してみました。

ホワイトバランスを昼光色蛍光灯モードにセット

まず、感度の設定は画質にこだわるため最低感度です。感度設定の基準として三脚使用の場合は最低感度を心がけます。ただし、三脚を使用とはいえ大勢でごったがえしているため、カメラブレにも配慮しなくてはいけません。そのため絞りは開放F値から1段絞り込むことにしました。もちろん手ぶれ補正は三脚使用ですのでOFFにします。

そしてホワイトバランスは夕景を演出するため、昼光色蛍光灯に設定します。ここがポイントです。オートホワイトバランスに設定すると青っぽい色味になりますが、蛍光灯モードに設定するとマゼンタ系の色が強調され、より夕景らしさがプラスされます。ホワイトバランスのプリセットモードはその環境下だけでなく、柔軟に使用することをお勧めします。

写真1 ホワイトバランスをプリセットの昼光色蛍光灯にセット。K20D+smcPENTAX-DA16-45mmF4ED AL、焦点距離:19mm、F値:5.6、シャッタースピード:2秒、ISO100、絞り優先自動露出、露出補正:-0.3EV、ホワイトバランス:昼光色蛍光灯、カスタムイメージ「鮮やか」、三脚+ケーブルスイッチCS-205使用

オートホワイトバランスを微調整

設定画面:オートホワイトバランスのままだと緑味が強い 設定画面:そこで、ホワイトバランスの詳細設定で、マゼンタを+6に設定しました

日もすっかり暮れ、撮影場所も前列に移動することができました。ホワイトバランスは昼光色蛍光灯からオートに変更、液晶モニターで確認しながらホワイトバランスの微調整をしました。

微調整は15×15の225通りのフィルターワークが可能です。結果的にM-G軸のM(マゼンタ)側を+6にして緑色を抑えました。ホワイトバランスを液晶モニターで確認しながら調整できるこの機能は大変に重宝します。デジタル写真の要は露出とホワイトバランス。カメラでホワイトバランスをどこまできちっと調整できるかがポイントです。ここでの撮影には、新レンズのsmc PENTAX-DA17-70mmF4AL[IF]SDMを使ってみました。隅々までシャープに写せる結像性能が魅力です。

写真2 オートホワイトバランス+微調整。K20D+smcPENTAX-DA17-70mmF4 AL[IF]SDM、焦点距離:23mm、F値:5.6、シャッタースピード:8秒、ISO100、絞り優先自動露出、ホワイトバランス:オート(微調整M:+6)、カスタムイメージ「鮮やか」、三脚+ケーブルスイッチCS-205使用

露光間ズームで光跡を写す

最後に、撮影中にズーミングして光跡を写すテクニックを紹介します。露光中にズーミングすることによって、光跡が放射状に写るテクニックです。撮影のベースとなるのは写真2です。手順は最初に写しこむ写真の焦点距離ですが、広角端の17mmにしてシャッターを切ります。今回の場合、シャッタースピードは8秒ですが、中間の4秒まで露出が進んだところで、ゆっくりとズームリングを望遠端の70mm側に回します。すると写真3のような光跡が写しこめます。

この方法はパターンがいろいろあって、ズーミング方向を望遠側から広角側に、写しこみのベースとなる写真を最初にするのではなく、ズーミング後にするなどがあります。いろいろお試しいただいて、お気に入りの方法を確立していくのも楽しいかと思います。

写真3 露光間ズームによる光の演出。K20D+smcPENTAX-DA17-70mmF4 AL[IF]SDM、焦点距離:17→70mm、F値:6.3、シャッタースピード:8秒、ISO100、絞り優先自動露出、ホワイトバランス:オート(微調整M;+6)、カスタムイメージ「鮮やか」、三脚+ケーブルスイッチCS-205使用