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連載コラム 写真三昧 SHASHIN ZANMAI
プロフィール

 

池永 一夫
いけなが かずお

 

東京写真大学卒(現・東京工芸大学)、写真大好き人間。一日一写、写真俳句を日々の楽しみにしている。リコーイメージング株式会社リコーイメージングスクエア銀座所長。武蔵野美術大学の非常勤講師を勤めるなど、カメラ、写真の講師としても活躍中。一滴会同人。

リンク ペンタックスファミリー 光と色の反射率 by Dr.M

花火を写す(4)

花火の撮影テクニック3 - 望遠レンズで写す

*ist DL+smc PENTAX-DA 50-200mm F4-5.6ED。焦点距離:200mm、F値:16、シャッタースピード:3.5秒
*ist DL+smc PENTAX-DA 50-200mm F4-5.6ED。焦点距離:200mm、F値:16、シャッタースピード:2.6秒

花火の撮影は標準ズームがあれば事足りのですが、200mmくらいの望遠レンズがあると、花火の一部を切り取ることができ、さらに面白いです。

これは、花火の一般的なイメージからかけ離れ、写真独特の表現になります。すなわち遠近感の圧縮によって平面的な表現になりますが、花火のボリュームを表現することができます。こういう切り口も、花火の魅力を再発見することでしょう。

花火の撮影テクニック4 - アートに写す

K10D+smc PENTAX-DA 50-200mm F4-5.6ED。焦点距離:200mm、F値:16、シャッタースピード:1秒

撮影に余裕ができたら、今度はとことん遊んでみましょう。花火が夜空に描く芸術であれば、それをカメラで芸術的に撮影してみましょう。

たとえば、最初はシャープにピントを合わせておき、シャッターを切った後に、ピントリングをさっと廻して近景にもってきます。撮影中にピントを移動させ、シャッターが開いている間、途中からてピンぼけ写真になっているのがこの写真です。花火の写真とも思えないような不思議な光景になっていると思います。

花火の撮影テクニック5 - 撮影場所選び

花火の撮影でもっとも重要なのが撮影場所です。花火大会の会場は人が多くて三脚を立てる場所がありません。見物客から少し離れた場所が理想です。ある程度、花火からの距離を取ることによって、花火全体を画面に納めることもできるようになります。いずれにしても、撮影場所のロケハンはしておいた方が良いでしょう。加えて、風向きも読まなくてはいけません。風下に立つと花火の煙で撮影ができなくなってしまうからです。花火の撮影は一に場所、二に場所、三四がなくて五に場所というくらい撮影場所が重要です。

以上、今回の花火に関するお話しはこのくらいにしておきます。