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連載コラム 写真三昧 SHASHIN ZANMAI
プロフィール

 

池永 一夫
いけなが かずお

 

東京写真大学卒(現・東京工芸大学)、写真大好き人間。一日一写、写真俳句を日々の楽しみにしている。リコーイメージング株式会社リコーイメージングスクエア銀座所長。武蔵野美術大学の非常勤講師を勤めるなど、カメラ、写真の講師としても活躍中。一滴会同人。

リンク ペンタックスファミリー 光と色の反射率 by Dr.M

俳句と写真のコラボレーション(1)

6月1日からいよいよスタートする会員制の写真クラブのフォーカル。写真を楽しむためのさまざまなプログラムが用意されています。カメラの使い方や写真家の先生方が指導するゼミなど多彩なのですが、そのなかでちょっとユニークなゼミをご紹介いたします。

タイトルは「美写一句」。「美写一句」とは、写真と俳句のコラボレーションによる新しい表現ジャンルです。

写真と文章の関係はお互いに補い、より表現を深めるもの。そのなかでも俳句は17文字と最も短い洗練された文章です。この両者をあわせることで何か新しいものを生み出そうというのが原点です。

たとえば、「田楽や串ごと違う味噌の味」としたときにその映像があれば、より具体性を帯びるわけです。ボリュームたっぷりの串だったり、そのネタはなんなのか。一気に身近なものとなります。

そんな「美写一句」を楽しむにあたり、写真の撮り方や俳句の作り方のコツがあります。このコツは写真表現上に関わるもので、言い換えれば写真上達の近道とも言えるでしょう。

カメラの使い方もその基本を習得する意味で重要です。しかし、究極の目的は写真表現を身に付けることです。写真は心を写すもの。ある著名作家は写真を「写心」とも言います。俳句もまた写真表現に似たところがあり、表現手段として近い関係と言えます。そんな近い関係同士をコラボレーションするにもテクニックがあります。ですが、そのテクニックは決して難しいことではありません。

句づくりなどしたことが無い。

「俳句」というと、「とても、とても」と最初は皆さん身構えてしまいます。私も俳句を始めたときは、「とても無理…」といって辞退をしていたものです。それでも、初めて参加した句会ですっかりハマってしまいました。江戸時代には俳諧といって庶民の楽しみとして流行りました。まさに、皆さんでワイワイやりながら楽しむ。俳句は座の芸術です。

「美写一句」はまったくの初心者を対象にしています。写真も俳句も初めての方なら、なお大歓迎です。写真上達の近道としても、ぜひ始めてみませんか?ブログを楽しむ要領でOKです。ブログも文章なしでは成り立ちませんが、短く洗練された文章は魅力的です。

さらに、カメラはなんでもOK。デジタルのコンパクトカメラがあれば。写真家の中谷吉隆氏による親切丁寧な指導が受けられます。

最後に、最近の「美写一句」を。

禅寺や花酔い癒す石の庭

今年の春に醍醐寺へ行き、すっかり桜に酔ってしまいました。その後、桜の木がまったくない大徳寺の石の庭に佇みました。その石の庭を切り取る。空間を切り取る醍醐味が写真の楽しみです。