今回は魚眼レンズの特性である歪みを存分に楽しむべく、もっぱら広角側を使わせていただきました。
顔面どアップでシャッターを切ると、森田米雄先生の撮る「はなデカ」写真のような表現が楽しめます。ただし、可愛く見える角度を見極めるため至近距離でカメラをぐりぐり動かし、且つ、猫の鼻先ギリギリに寄り続けるのが難しい。ご機嫌を伺わずに突っ走ると5分で嫌われます(笑)。私は片手で猫じゃらしを振りまくりましたが、一人協力者がいるとかなり楽になるのではないかと思われます。
鼻どアップ以外でも、部屋の様子や窓からの風景をある程度入れるのも面白いと感じました。私が猫の写真を見るときに最も気になるのが、その猫が暮らしている環境なんですよね。どんな場所で暮らしている子なのかな~って。なので、猫を中心に大きめに配置しても背景が広く入ってくれるのが私好みでありました。ちなみに、「背景が広く入る」ということは「隅々まで片付けろーっ」ということ。このレンズには部屋をキレイにする効果も潜んでますよ…。
6回に渡り続けてきたこの企画も今回で終了となります。参考になるような写真や文章を提供できたかは甚だ疑問ではありますが、私個人としては、とっても楽しくレンズというものを学ぶことができました。このような機会を与えて下さったPENTAX様及び、今まで読んで下さった皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました!