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金田正人の自然かんさつのススメ
3. 自然観察と道具 (2)
「観る」道具、「聴く」道具
写真・文:金田正人

手が届かないことろは双眼鏡で

Papilio(パピリオ)
最短ピント合わせ50cmを達成するなど、近距離の観察に適したコンパクトな双眼鏡です。もちろん遠くも良く見えますので、野外観察などにも最適。6.5倍と8.5倍の2タイプがあります

ルーペを持って散策していると、もう少し遠くのものを見たくなってくることがあります。そういうときに便利なのが双眼鏡です。

手に届くものを大きく見るにはルーペ、遠くにあるものを大きく見るには双眼鏡ですね。双眼鏡は、ルーペよりも少々値段は高くなりますが、ルーペよりもグっと自然観察している気分になれると思います。

初めて使うのであれば8倍くらいのなるべく明るくて視野の広いものがオススメです。自然観察はどこででもできることを考えれば、どこに持って歩くにも億劫にならないコンパクトな全天候型のものが使い勝手がいいですね。

ちょっと聴診器をあててみるだけで、いろんな音が聞こえてきます

道具を使って聴く

「観る」のに虫眼鏡と双眼鏡があるように、「聴く」ことに助けになる道具は聴診器と集音器です。

聴診器はお医者さん専用の道具のように思われますが、今では雑貨店、ホビーショップなどでも入手可能です。林の中の倒木等に聴診器を当ててみると、木の中のカミキリムシの幼虫が枯木を食べている音が聞こえてきたりします。思わず色々な場所に当てて音を聞いてみたくなること間違いなしの自然観察の必携アイテムです。

聴診器を耳の虫眼鏡だとするならば、耳の双眼鏡が集音器です。パラボラアンテナのようなマイクと録音機を組み合わせたものが一般的で、以前は音響関係の専用品であったためになかなか手が届きませんでしたが、最近では自然観察専用の安価なものも販売されています。

金田正人氏について

かねだまさと

財団法人日本自然保護協会
自然観察指導員

神奈川県横浜市生まれ。日本大学藝術学部写真学科卒。学生時代から東京を中心に自然観察会を開催。卒業後は、主な活動場所を三浦半島に移し、環境教育や自然保護活動を展開。1991年自然観察指導員講習会を受講。1994年から2005年同講習会講師。1995年に神奈川農環境自主保全協力グループ「こさく」を、1996年に三浦半島自然誌研究会を仲間と設立。最近では外来生物問題(特にアライグマ)対策にも取り組んでいる。生物多様性JAPAN研究員、逗子市環境審査会委員。

財団法人日本自然保護協会
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