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KOKO DOKO 43

昔まち島原と花屋町通の商店街

京都水族館を訪れる多くの人たちの「回遊」を期待している周辺の商店街。
ここ花屋町通の嶋原商店街から昔の花街・島原へ回り道してみないか。
文・写真 = 内藤靖正
PENTAX K-01 smcPENTAX DA18-135mmF3.5-5.6ED AL [IF] DC WR(31mm域) 絞り優先AE 分割測光(F11 1/40秒)ISO400 WBオート カスタムイメージ鮮やか RAW
1正しい地名は「西新屋敷」の島原。僅かに残る立派な建物が往時の名残をとどめている。
※画像をクリックすると拡大表示します。

トマトさん

●午前11時30分~午後3時、午後5時~8時30分ラストオーダー/不定休
●とりのてりやき、えびふらい弁当は各880円、和牛100パーセントビーフハンバーグ弁当980円、極上和牛ミニステーキ1,980円など。
075-351-4341

京都島原・華屋

●午前10時~午後8時/日曜休み
075-344-1087

三昇堂小倉

●午前10時~午後6時/水曜休み
●茶だんご525円~、生麩あんみつ399円、都こてまり、わらびもち各630円~など多彩。
0120-374-054
URL:別ウインドウで表示http://www.sanshodo-ogura.co.jp/

Hygge

●午前11時~午後10時/水曜と第3火曜休み
●コーヒー350円、ケーキ500円、エンペラーなどの紅茶600円~、カレー、パスタ各800円など。
075-708-7956
URL:別ウインドウで表示http://www.hyggehygge.com/

※掲載内容は2012年8月時のものです。すでに変更されている場合がありますので、ご利用の際には必ずご確認ください。

2近隣も、遠方からも客が訪れる町家のトマトさん。おいしい洋食が元気づけてくれる。
 
3仏花をひとつ頼んでも、生き生きした花を束ねてくれる華屋。その気持ちが喜ばれる。
   
 
4古くは茶だんごで知られていたが、新しい京菓子が次々に評判を生む島原の三昇堂小倉。
 
5いろんな紅茶とケーキやクッキー。ビール、ワインとチーズなどが楽しめるHygge。
   
 
6慶応3(1867)年に建てられた島原大門。その向こうは華やかな花街だった。
 

京都水族館でにぎわう七条大宮のひとつ北のバス停、島原口で降りると、花屋町通が東西に延びている。ここから西へ、島原大門まで続くのが古くからの嶋原(しまばら)商店街だ。さすがにここも昔のような活気は見られなくなったが、それでも庶民を味方に、さまざまな業種の商店がお客を大切に迎えてくれる。

白地に真っ赤なトマトの大胆なのれんが目立つのは、人気の洋食屋トマトさん。とりのてりやき、100%ビーフハンバーグ弁当などのほか、極上和牛ビフカツもおすすめだ。「基本に忠実」をモットーに、ボリュームたっぷりの各種洋食が喜ばれている。

緑とカラフルな色があふれる京都島原・華屋は、商店街や島原の旅館、料理屋などの「御用達」を務めるほか、さまざまな注文にも対応する地域密着型の花屋さん。これからの季節、リンドウやコスモス、ワレモコウなどが店頭に出るという。

商店街の西端には京菓子の三昇堂小倉がある。ここは茶だんごでも知られる名店だが、4年前の全国菓子大博覧会で受賞した京生麩餅、京ブランドに認定された都こてまり、日経紙でベストテンに選ばれた生麩あんみつなどのほか、人気の京菓子がずらり。京土産にもうってつけだ。

島原大門は昔の花街の入り口。ここは遊宴のまちだった。その大門から西2筋目に、築150年の町家で営むカフェHygge(ヒュッゲ)がある。ここではデンマークの王室御用達のACパークスの紅茶、台湾やベトナムのお茶など、こだわりの多彩な紅茶類が評判を呼んでいる。散策のお昼に、パスタや自家製のカレーも楽しめる。

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KOKO DOKO 44

西院野々宮神社の周辺を歩く

野々宮と聞けば、あの嵯峨の竹林に囲まれた野宮神社を連想するが、
こちら西院の西四条も歴史ある野々宮の聖地だった。いまは住宅に囲まれた神社の辺り。
文・写真 = 内藤靖正
PENTAX K-01 smcPENTAX DA17-70mmF4 AL [IF] SDM(39mm域) 絞り優先AE 分割測光(F11 1/20秒)プラス0.3EV補正ISO400 WBオート カスタムイメージ鮮やか RAW
6若者が多い四条通西小路の辺り。パン、ケーキ、ラーメン、美容室などが目立っている。
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COUNTRY☆BUU西院店

●午後5時~翌日の午前2時/無休
●定番のお好み焼き630円~、豚シソのお好み焼き、餅チーズのお好み焼き各790円、博多風焼き麺850円など。
075-312-4560

ea cafe

●午前11時30分~午後11時(ランチ~午後3時、ディナー午後6時~)/不定休
●コーヒー390円、かぼちゃのタルト580円、黒ひげバーガー840円~、ランチ800円~、夜ごはん980円~など。
075-314-2575
URL:別ウインドウで表示http://ea-cafe.net/

caffellatte

●午後1時(土曜と日曜は午後0時)~9時(金曜と土曜は10時)/月曜休み
●各種ジェラートはシングル320円、ダブル480円、トリプル680円。アフォガット490円など。
075-322-2766
URL:別ウインドウで表示http://caffe-llatte.com/

※掲載内容は2012年8月時のものです。すでに変更されている場合がありますので、ご利用の際には必ずご確認ください。

1古式通りに黒木の鳥居、小柴垣と板垣に囲まれた社殿だったという西院野々宮神社。
 
210年目を迎えるCOUNTRY☆BUU西院店は、こだわりのお好み焼きと焼きそばの名店。
 
3ウッドデッキを備えたeacafeのメニューは多彩。昼、午後、夜と使い分けたい。
         
     
4イタリアのシェフが作るジェラートが評判のcaffellatte。コーヒーもおいしい。
 
5淳和院の鎮守社として天長10(833)年、奈良春日大社を勧請した西院春日神社。
 
ないとう・やすまさ
1933年、京都市生まれ。広告代理店勤務の折に趣味ではじめた小冊子が京福電鉄のPR誌になったことなどにより1972年に独立。京福電鉄や東映太秦映画村の広告制作を担当する傍らフリーペーパー「Kyo!」発行。京都ピイアールセンター代表取締役。

四条通を西大路から西へ行くと、西小路通を越えた辺りの左(南)向こうにこんもりとした森が見えるのは、昔、伊勢神宮に仕える皇女の斎宮が、赴任前に身を清める潔斎(みそぎ)をした野々宮の跡に造営された西四条斎宮・西院野々宮神社である。布勢内親王と倭姫命の2神を祭り、女人の守り神として崇敬を集め、江戸時代以降は西院春日神社の御旅所になっている。

西院野々宮神社の1筋東向かいの西小路通には、創作お好み焼きのCOUNTRY☆BUU(カントリーブー)西院店がある。ここでは豚、イカなどの定番以外に、とろり溶ける餅チーズや豚シソなど、オリジナルのお好み焼きがいろいろ。ちぢれ、平打ちなど4種の麺を用意した各種焼きそばも人気を集めている。

その2階のeacafe(エアカフェ)は特製ハンバーグと自家製デミグラソースの黒ひげバーガーでも知られる人気店。かぼちゃのタルトや気まぐれシフォンケーキなど、おいしいケーキと飲み物が楽しめるほか、ランチ、夜ごはんのメニューも多彩。太い木の柱や梁(はり)、ぜいたくな木造りの空間が心地よい。

四条通の北側でコーンカップのディスプレーが目につくのは、イタリアの本格的なジェラート専門のcaffellatte(カフェラッテ)。店内のショーケースに並ぶフルーツ系、ヨーグルト系などのさまざまなジェラートは、一度味わうとくせになりそう。好みを選んでダブルやトリプルに、おいしいコーヒーと一緒に楽しもう。

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