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KOKO DOKO 41

寺町通の丸太町から二条間を歩く

「寺町のぶらぶら歩きは楽しい」とよく聞く。とくに丸太町から二条間は歩道もあって安心。
銘菓、古美術、古書籍、和紙、新旧ギャラリーなどなど、1軒ずつのぞいて歩く京都的エリア。
文・写真 = 内藤靖正
PENTAXKー01 smcPENTAX DA17ー70mmF4 AL [IF] SDM(17mm域)絞り優先AE 分割測光(F11 1/100秒)ISO200 WBオート カスタムイメージ風景 RAW
1魅力的なショップ、ギャラリーが軒を連ねる寺町通。両側の歩道を北へ、南へ、歩こう。
※画像をクリックすると拡大表示します。

●ランチ1,700円、2,500円、3,500円。ディナー3,800円、4,500円、6,500円、8,000円。
075-231-1211
URL:別ウインドウで表示http://www.kyoto-shin.jp

●午前11時~午後7時30分(9月21日~3月20日は午後6時30分)/無休
●モロッコのグラス400円~、アフリカの布地2,520円、ケニアのバスケット3,990円など多彩。
075-253-1341

嘉木

●午前11時~午後5時30分/無休
●抹茶839円、1,103円(濃茶)、玉露515円、735円、1,838円(天下一)、煎茶504円、662円(嘉木)など。いずれも和菓子つき。
075-211-3421
URL:別ウインドウで表示http://ippodo-tea.co.jp

※掲載内容は2012年4月時のものです。すでに変更されている場合がありますので、ご利用の際には必ずご確認ください。

2疫病流行や天変地異は怨霊と考えられて、それを鎮めるために御霊が祭られた下御霊神社。
 
3人びとの信仰を受け、町堂として栄えた革堂の行願寺は天台宗の古寺。霊場巡りも盛んだ。
   
 
4町家をシンプルモダンに改装した信。テーブルにはナイフ、フォークと箸(はし)も用意して。
 
5広い店内にあらゆる輸入雑貨があふれる椋。自分好みを探すと時間の経過を忘れてしまう。
   
 
6観光客らが次々に訪れるお茶の一保堂。喫茶の嘉木では煎茶などで気軽にいっぷくできる。
 

下御霊神社の名水は明和7年(1770)秋の干ばつの折、当時の神主が夢のお告げによって境内の一角を掘ると水が湧き出し、感応水(かんのうすい)と名づけたと由緒に記されている。

ここは相良親王ら8神を祭る古社。天正18年(1590)には豊臣秀吉の命によってこの地に移転。本殿は仮皇居の内侍所を、表門は旧建礼門を移したと伝えられている。

すぐ南には革堂(こうどう)の名で知られ、西国33所観音霊場の第19番札所・行願寺がある。寛弘元年(1004)に行円上人によって創建。のちにこの地に移された。現在の本堂は文化12年(1815)に建てられ、行円上人作と伝える本尊千手観音像が安置されている。

革堂の向かい南寄りに、おしゃれな町家のレストラン信(しん)がある。ここでは園部の農家の朝採り無農薬野菜のほか、シェフこだわりの食材を使ったフレンチがクチコミで評判になっている。7月18日からはじまる開店1周年記念の夜の特別メニューも楽しみだ。

そのすぐ南では輸入雑貨の椋(むく)がカラフルな品ぞろえで目立っている。この季節、ケニアの手作りの大小バスケットなどもおすすめだが、中国やベトナムの食器、インドの衣料やアフリカの布地、インドネシアの手作りアクセサリーなど、楽しい商品は見飽きることがない。

江戸中期創業という日本茶の老舗・一保堂茶舖の店内に併設した喫茶室の嘉木(かぼく)では、抹茶や玉露、煎茶などから好みの茶葉を選び、スタッフの手ほどきを受けて自分でお茶を淹(い)れて楽しむスタイルが好評。落ち着いた和の空間でゆとりの時間を過ごせる。

※クリックすると拡大表示します。
 
KOKO DOKO 42

いつも楽しい三条通商店街

長い長い京都三条会商店街。日差しを遮るアーケードの下を歩いて、歩いて。
ここはスーパーと専門店が共存する庶民の買い物のまちである。
文・写真 = 内藤靖正
PENTAXK-01 smcPENTAX DA17-70mmF4 AL [IF] SDM(21mm域) 絞り優先AE 分割測光(F8 1/80秒)プラス0.3EV補正ISO1600 WBオート カスタムイメージ鮮やか RAW
1日差しを遮り、雨の日もゆっくり買い物を楽しめるアーケード街の三条会商店街。

NATURAL CYCLE

●午後0時~8時/水曜休み
075-811-7997

凛靴

●午前10時~午後8時/木曜と第2水曜休み
075-821-2605
URL:別ウインドウで表示http://kyoto-rinka.com/

らん布袋

●月曜~水曜と金曜=午前11時30分(土曜と日曜は午前11時)~午後8時(金曜は午後11時)/木曜休み
●本日のコーヒー450円、コーヒーと本日のケーキセット、抹茶と和菓子のセット各800円、抹茶パフェ900円、手作りカレーとライスのセット900円など。抹茶生石鹸150グラム3,675円。
075-801-0790
URL:別ウインドウで表示http://ranhotei.com

ちびから本舗

●午前11時~午後8時/不定休
●鶏のから揚げ(しょうゆ味、スパイシー味など)1個96円、ちびちび丼420円、ネギ塩丼460円など。
075-822-2012

サラサ3

●午前11時30分~午後2時30分(ランチ)、午後2時30分~6時(ブランチ)、午後6時~11時(夜のメニュー)/水曜休み
●コーヒー、チャイ、柚子茶は各500円、本日のパスタランチ850円~、週替わりランチ850円、ブランチメニューも多彩。
075-811-0221
URL:別ウインドウで表示http://cafe-sarasa.com

※掲載内容は2012年4月時のものです。すでに変更されている場合がありますので、ご利用の際には必ずご確認ください。

※画像をクリックすると拡大表示します。
2おしゃれで乗りやすい自転車を提供したいというNATURAL CYCLE。
 
3どんな靴の修理にも対応する凛靴。いい靴を長く履くお手伝いをしたいという。
     
 
4町家のカフェらん布袋。テーブル席と、緑の坪庭に面した奥のお座敷も人気だ。
 
5鶏のから揚げのちびから本舗は、丼物もおいしいと評判。この看板が目じるし。
     
   
6パスタ、ピザのほか、ケーキやドリンクなどのメニューが多彩なサラサ3。
 

京都三条会商店街は、三条通の西は千本から東は堀川まで約800メートルに、240軒ほどの商店が軒を連ねる市内最長の商店街。老舗に混じって若者が営むニューショップも定着。新旧の商店と買い物客のほどよいコミュニケーションが、日常の暮らしに溶け込んでいる。

商店街のなかほどにあるNATURAL CYCLE(ナチュラルサイクル)は、乗る人の体形や一日の走行距離、乗る目的などに合わせ、乗り心地やスピード感を生み出す組み合わせを考えてくれる自転車屋さん。ハンドルやサドルの形、タイヤなどで、らくらく乗れる個性的な1台が完成する。

斜め向かいの凛靴(りんか)はあらゆる靴の修理屋さん。本格的な機器を備えて「靴の病院」の趣。ここでは修理方法の提案もしてくれるし、いい靴は長く履いてほしいとの思いから、シューケア用品も充実している。靴は普段の手入れがすべてだとか。

向かいのらん布袋(ほてい)は町家のカフェ。京田辺の茶農家と共同で開発した最高の抹茶を使うスイーツやパフェのほか、抹茶と和菓子のセット、時間をかけて煮込んだカレーが人気を呼ぶ。この春、泡立ち抜群の洗顔用抹茶生石鹸(せっけん)を発売した。

から揚げのカラフルなディスプレーが目立つのは、鶏のから揚げ専門のちびから本舗。しょうゆ味、スパイシー味など10種類ほどのから揚げが評判のほか、大根おろしと梅干し、から揚げのちびちび丼などのご飯物も喜ばれている。

立派な町家で営むカフェのサラサ3。コーヒーやチャイなど飲み物のほか、皮つき果肉ごとの柚子(ゆず)茶も人気だ。パスタがおいしい本日のランチ、週替わりランチはボリュームたっぷり。自家製の各種ピザも見逃せない。

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ないとう・やすまさ
1933年、京都市生まれ。広告代理店勤務の折に趣味ではじめた小冊子が京福電鉄のPR誌になったことなどにより1972年に独立。京福電鉄や東映太秦映画村の広告制作を担当する傍らフリーペーパー「Kyo!」発行。京都ピイアールセンター代表取締役。