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第5回 ISO感度を上げて「トビネコ」フォトに挑戦!

■トビネコ撮影に必要な3つの条件

とんだりはねたり、生き生きと遊び猫さんたちはとてもフォトジェニック。でも、そんな姿を撮るには少し工夫が必要です。

  • 出来る限り明るい時間帯、明るい場所で撮る。
  • 暗ければ、シャッタースピードを1/500秒以上にするためにISO感度を上げる。
  • 普段から猫さんとよく遊んであげる。

かわいい猫さんたちは本来は優秀なハンターですのでなかなかのジャンプ力を持ってます。
跳んでる猫、略して「トビネコ」さんの撮影は、遊びを通して猫さんが持て余している身体能力を発揮でき、おうちの中で暮らす猫さんにとっては運動不足の解消、遊び大好きの猫さんはストレスの発散にもなるのではないかと思います。
けれども突然、初めての遊びと撮影が始まっても猫さんは楽しめないかもしれません。
いつも楽しく遊ぶためには普段から一緒に遊ぶことの楽しさを教えてあげることも必要です。

■まずは自然光のみで撮影

まずは午前中の室内で左側からの自然光のみで撮影してみました。モデルは我が家の猫さんたちに協力してもらいました。猫さんのおもちゃを持ちながらカメラを片手に撮ろうと思ったら、想像以上のジャンプで猫さんはフレームアウトしてしまいます。

猫さんとの距離1メートルの場合。40mmで撮ると上半身しか撮れませんでした。

■今回用意したもの

さて、今回使ったのはこちらPENTAX K-01小型三脚防水リモコンの3点セット。

■いよいよ撮影本番です!

三脚に固定したPENTAX K-01で、猫さんがジャンプする高さを想定してフレーミングしておきます。猫さんにジャンプしてもらう場所を決めてそこにピントを合わせます。絞りが開放値だとピントの合う範囲が狭いので最低でもF3.5に設定したほうが良いです。
フレームインしないギリギリのところでおもちゃで猫さんと遊びながら、リモコンでシャッターを切りましょう。※レンズは、DA40mmF2.8XSを使用。

猫さんとの距離2.5メートル程で撮るとこのとおり、40mmでもフレームアウトせずに撮ることができます。

写真1
40mm、ISO800、1/640、F3.5

な~にゃ、着地した瞬間のカメラ目線がすてき♪

写真2
40mm、ISO800、1/640、F3.5

グローブを持たせたくなる体勢、このくらい動きが早いと1/640では少し被写体ブレしてます。

指がパァーッとなってます

写真3
40mm、ISO800、1/640、F3.5

写真4
40mm、ISO800、1/640、F3.5

ジョイくん、笛を吹いてるみたい♪

写真5
40mm、ISO800、1/640、F3.5

実は結構長いジョイくん、デボンレックスという種類なので毛はカールしてます。

写真6
40mm、ISO800、1/640、F3.5

華麗なダンス風(でも内股)

横フレーミングの写真をトリミングしてキリッとインパクトのある写真に!

写真7
40mm、ISO800、1/640、F3.5

■広角レンズで撮影

でもやっぱり、40mmではどうしてもフレームアウトしてしまう!という場合は広角のレンズがオススメです。こちらではDA 14mm F2.8EDレンズを使ってみました。フレームアウトの心配なしですね。
以下は夕方の室内で電球光と自然光のミックス光での撮影。先程よりも暗いのでISO感度を3200まで上げました。

カメラ片手でもこんなショットが撮れてしまいます。

写真8
ISO3200、1/500、F4.0
ダンクシュート風

「トビネコ」撮影の最後はおもちゃをゲットさせてあげてね!

写真9
ISO3200、1/500、F4.0

■画像処理ソフトを使ってみる

とはいえ、「トビネコ」撮影はなかなかの難易度、荒れ・ボケ写真を量産することもあります。せっかくかわいいポーズなのにっもったいない!ボツ写真を救済したい!という場合は画像処理ソフトなどを使って写真を切り抜いてコラージュしてみるのも面白いですよ!こちらは連続した動きが面白かったのですがピントが甘いのでボツにした写真をコラージュしてみました。

■みんなでトビネコ撮影に挑戦しましょう

石原さくら猫フォトレッスン#03
「トビネコを撮ろう!」
@ニャフェ・メランジェ~朝の巻~
を来る2012年6月24日(日)に開催いたします。

是非挑戦してみたいという方のご参加をお待ちしております。

当コーナー筆者石原さくらさんのホームページ
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恵比寿の猫カフェNyafe Melangeのブログ
別ウインドウで表示Ebis de nyafe
石原さくら
1級愛玩動物飼養管理士の資格を保有する猫写真家。東京工芸大学卒業後、フリーカメラマンとして主に女性ファッション誌の広告写真を撮影。2007年に野良猫を拾ってから猫狂いが再燃し、現在は猫写真家としての活動にシフトする。猫雑誌やテレビ、猫写真教室での講師など多方面で活躍中。
筆者より・・・
幼少の頃から私の傍らにはいつも猫がいました。私にとっての猫は意思を持った家族の一員です。しかし、私たち人間ほど長生きはできない彼らなのでお別れをする悲しみがありました。寂しいとき、辛いことがあったとき、かつて一緒に暮らした猫の写真がやさしい気持ちを与えてくれました。写真の力の素晴らしさ、撮ることの楽しさを最初に教えてくれた猫に敬意と愛情を込めて写真を撮りつづけます。