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第4回 お散歩カメラPENTAX Qで野良猫さんに急接近

■PENTAX Qで野良猫撮影に挑戦!

大きなカメラを持っていると初対面の猫さんはたいていカメラ自体を怖がっているなぁと感じることが多い、人馴れしていない野良猫さんは見ただけで逃げ出しちゃうこともある。

もしかして、PENTAX Qのようにデジタル一眼世界最小のボディだったら猫に警戒されないんじゃないかなぁ?
さてさて思い立ったら~ということで、PENTAX Qを携えてお散歩しながら野良猫さんを撮影してみることにしました。

■野良猫撮影の心得は3つ

  • 高めの声でやさしく呼びかけながら、目を合わさずに低姿勢で近づく。
  • コンビニのビニール袋をもってシャカシャカさせてこっちを見てもらう。
  • 逃げそうだったら追いかけないで、一定の間合いを保つ。

■実際に撮影してみよう

とは言っても、まずはどこに行けばいいものか…今回はざっくりと自分の中にテーマを決め、坂のある町、名前に坂がつく町に行ってみることにしました。道玄坂、夕焼けだんだん、横浜の山手、乃木坂それぞれの町で出会った猫さんたちを紹介します。
渋谷の道玄坂でお会いした猫さん。

写真1
1/160秒、F1.9、ISO125

カメラの事は気にならない様子で注目してくれました。軽くスマイルしてもらえた気がしました。

雨の夜に乃木坂で出会った猫さん

写真2
1/10秒、F1.9、ISO500、BC

通り過ぎる車のヘッドライトが猫さんに当たるタイミングにでシャッターを切りました。イガイガとした質感になりやすい草や葉っぱやビビットすぎる道路標識がボケコントロールでやわらかな印象に仕上がっています。

近づいてボケコントロールで撮影

写真3
1/4秒、F1.9、ISO500、BC

雨の空気感が出ているかな?

日暮里駅近くの夕焼けだんだんに来てみたら、この通り猫さんがうろうろ。

写真4
1/100秒、F1.9、ISO400

夕方の柔らかい逆光を受けると被毛や髭の輪郭がキラキラときれいに撮れます。

写真5
1/160秒、F1.9、ISO400

迫力のあるお顔。お寿司屋さんの看板の光がアイキャッチになりました。

写真6
1/40秒、F1.9、ISO400

夕焼けをバックにサビ猫さん。顔の黒い毛が多い猫さんは黒く潰れないように露出オーバー気味にするのがポイントです。

写真7
1/40秒、F1.9、ISO400

夕焼けだんだん。本来風景を撮るにはF値を上げるべきですが、手前の黒猫さんがメインなのでF1.9の開放値で撮影してみました。

写真8
1/80秒、F1.9、 ISO400

横浜の山の手にも行ってみました。

外人墓地近くで会ったどっしり系猫さん

写真9
1/80秒、F3.5、ISO200

低い姿勢で近づいてみました。

写真10
1/100秒、F3.5、ISO200

なぜか横になる猫さん

写真11
1/160秒、F1.9、ISO200

のびをしながら登場の猫さん

写真12
1/125秒、F1.9、ISO200

近づいてみるととてもかわいこちゃん

写真13
1/125秒、F1.9、ISO200

帰り道に出会った猫さん

写真14
1/125秒、F1.9、ISO200

ごはんをもらっているおうちの前で誰かを待っていたみたいで、とってもフレンドリーな猫さんでした。

こうして、PENTAX Qで野良猫さんに挑んだ結果、猫さんの目の前にカメラを突き出しても他の一眼カメラの時のように威圧感がないせいかぐいっと近づいて撮ることができました。

■今回用意したもの

さて、今回使ったのはこちらPENTAX Q、Eye-Fi Explore X2、NEC Aterm WM3500R(モバイルルータ)の3点セット。
Eye-Fiカードを使うと写真にジオタグがつけられので、あとでどこで撮った猫さんかもマップで確認できてしまいます。


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当コーナー筆者石原さくらさんのホームページ
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石原さくら
1級愛玩動物飼養管理士の資格を保有する猫写真家。東京工芸大学卒業後、フリーカメラマンとして主に女性ファッション誌の広告写真を撮影。2007年に野良猫を拾ってから猫狂いが再燃し、現在は猫写真家としての活動にシフトする。猫雑誌やテレビ、猫写真教室での講師など多方面で活躍中。
筆者より・・・
幼少の頃から私の傍らにはいつも猫がいました。私にとっての猫は意思を持った家族の一員です。しかし、私たち人間ほど長生きはできない彼らなのでお別れをする悲しみがありました。寂しいとき、辛いことがあったとき、かつて一緒に暮らした猫の写真がやさしい気持ちを与えてくれました。写真の力の素晴らしさ、撮ることの楽しさを最初に教えてくれた猫に敬意と愛情を込めて写真を撮りつづけます。