Caplio GX100には光学ファインダーがありません。多くのコンパクトデジタルカメラ同様、液晶モニターを見ながら撮るのが基本で、その分スリムでコンパクトです。
でもアイピースを覗きながら撮りたいこともあります。そのため、着脱式の液晶ビューファインダーが同梱されています。アクセサリシューに差し込むだけの簡単装着なのでぜひ使ってみましょう。
液晶ビューファインダーをアクセサリシューに装着すると中央部が飛び出た形になる。これはこれで昔のカメラっぽくてよい。液晶ビューファインダーはどんなときに使うといいのか。大きくわけて二つある。
ひとつは液晶モニターを見るときに比べて、撮影に集中できることだ。片目を閉じてアイピースを覗けば視界は構図だけになるので撮影に集中でき、いい写真を撮りやすい。また液晶モニターが見づらくなるような明るい場所でもしっかりと見える。
ふたつめは構えたときにカメラが安定すること。液晶モニターだとどうしてもカメラが身体から離れるためいくらかブレやすくなるが、アイピースだとカメラをおでこにしっかりつけ、脇をしっかり締めて構えられるため、ブレにくい。よって、気軽にさっとスナップを撮りたいときは液晶モニターで、しっかり構えて集中して撮りたいときは液晶ビューファインダーでと使い分けるのが一番だ。
アイピースを覗いて使うビューファインダーや光学ファインダーの欠点は、目の高さで撮らねばならないということ。腰の高さで撮りたいときは自分が腰を落とし、ローアングルで撮りたいときはしゃがんだり、時には寝ころぶ必要がある。低い位置から見上げた構図で撮りたいときはなかなか苦労する。
その点、GX100の液晶ビューファインダーは秀逸。ファインダー部を上に90度まで回転させることで、上から覗き込んだ撮影が可能になるのだ。これにより、立った状態で背中を丸めて覗き込めば胸の高さで撮れるし、レンズを斜め上に向ければ簡単にローアングル撮影ができる。しゃがめば地面スレスレから見上げたアングルでも大丈夫だ。
これは他のコンパクトデジタルカメラにはないメリット。しかも、アイピースを直接覗くので撮影に集中できる。ローアングル撮影時にシャッターボタンを押しにくいと感じたら、右手を持ち替えて、親指でシャッターを切るといいだろう。