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「そこ一里」嶋田篤人

作者がルーティーンとして撮影している房総半島は生まれ故郷であり、親しみ深い存在となっています。レンズを通して向き合うその土地は、毎度新たな発見があり、一貫して撮り続けてきた対象です。本展は黒白フィルムで撮影した新作のうちから作者自身によるゼラチンシルバープリント34点で構成。併せて展示作品の販売を行います。

ONLINE写真展

作者 嶋田篤人
作品名 「そこ一里」 (ソコイチリ)
会期 2021年3月18日(木)~4月5日(月)
時間 10:30~18:30(最終日16:00終了)
定休日 火曜日・水曜日
入場 無料
会場 リコーイメージングスクエア東京 ギャラリーA
連絡先 〒163-0690 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階)MAP
℡0570‐006371

内藤明氏推薦理由

私が今回ご紹介する嶋田さんに注目したのは、2011年の「塩竈フォトフェスティバルポートフォリオレビュー」特別賞受賞であったように記憶しています。その後、個展やグループ展などをコンスタントに、そして精力的に活動をされており、私は嶋田さんの動向には常に気を付けるようにしています。
嶋田さんの作品は現在でも大部分房総半島で撮影されていますが、そのことは、写真家田淵行男の言葉「一山百楽」、「(同じ山であっても)何か必ず新しい未知との出会いがあった」、というあり方と少し似ているのかもしれません。
また、嶋田さんは当初から自身で処理する黒白フィルムと印画紙という、ゼラチンシルバープリントでの表現を継続されていることも興味深いところです。確かな技術に裏打ちされた黒白バライタ印画紙特有の、豊かな諧調によって再現された房総の風景をぜひ会場でご高覧頂ければと思います。

作品コメント

私は房総半島で写真を撮ることが好きだ。ここは私の生まれ故郷である。
海に囲まれた終わりある道、だだっ広い九十九里平野、低い山並みは雪化粧もしない。
風土を象徴するにはどこか足りない風景が、私にとって親しみ深い故郷の姿だ。

しかし、私がレンズを通して向き合う時、房総は何度訪れても新たな趣きを魅せる。この目の前の光景と、新しい認識や発見。一方、ファインダーを静視していると、それらは常に移ろい行き、何一つ留まっていないことに気がつく。房総でのそうした研ぎ澄まされた時間の中に身を置く時、私の内には色のないモノクロの世界が立ち現れ、そこがまるで辺境のように、まだ見知らぬ土地として広がり続ける。だからこそ、私の房総での撮影には終わりがない。

房総で道を尋ねて、「すぐそこ」と告げられ、歩くと実際は一里も遠く、なかなか辿り着けない様を、お国柄言葉で"上総のそこ一里"と言う。私はその言葉に自らの写真行為を重ね見る。「そこ一里」に騙されたように続く房総への道。そこは身近な土地であるのに、終わりなき路が続く。

さらに、私はそれをプリントとして留めたいと考える。
土地というモノに対して、質量のある黒白ゼラチンシルバープリントというモノを用いて対峙する。
直接的には関係の無いモノ同士が共鳴する張り詰めた緊張。
プリントによる光の緊張と趣きを、鑑賞者と共有したい。
嶋田篤人

作者プロフィール

1989年 千葉県生まれ
2011年 東京工芸大学芸術学部写真学科卒業
2011年 主に房総半島を撮影。ゼラチンシルバープリントを制作し作家活動を始める。
2011年 「塩竈フォトフェスティバルポートフォリオレビュー」特別賞
2013年 「ゼラチンシルバーセッションGSS フォトアワード」グランプリ
2015年 「東川国際写真フェスティバル赤レンガ公開ポートフォリオオーディション」準グランプリ
2017年 「CANON GINZA presents SHINES」 濱中敦史 選

写真展

[個展]
2016年 「堰を切らぬ廐」(PondGallery / 東京)
2016年 「思わぬ壺」(Alt_Medium / 東京)
2018年 「待つ」(Alt_Medium / 東京)
2019年 「知る由」(Alt_Medium / 東京)

[グループ展]
2015年 「The 8th Gelatin Silver Session」(AXIS ギャラリー / 東京)
2017年 「The 9th Gelatin Silver Session」(AXIS ギャラリー / 東京)
2017年 「Gelatin Silver Session GSS Photo Award受賞者展」(富士フイルムフォトサロン / 東京)
2019年 「The 10th Gelatin Silver Session」(AXIS ギャラリー / 東京)
2019年 「PGI Summer Show 2019 "monoとtone"」(PGI / 東京)
2020年 「ゼラチンシルバーセッション参加作家によるファインプリント展」(JCIIフォトサロン/東京)

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