主に札幌の中心街の雪のある風景と人々の写真です。札幌の撮影を始めた2007年から2017年までの間に撮影したカラーとモノクロ作品約50点で構成。
リコーイメージングスクエア東京
「195億円の雪・さっぽろ」 (195おくえんのゆき・さっぽろ)大坂 忠 (おおさか ただし)
作者 | 大坂 忠 (おおさか ただし) |
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作品名 | 「195億円の雪・さっぽろ」 (195おくえんのゆき・さっぽろ) |
会期 | 2018年1月24日(水)~2月5日(月) *2月4日(日)新宿センタービル休館日のため、臨時休業させていただきます。 |
時間 | 10:30~18:30(最終日16:00終了) |
定休日 | 火曜日 |
入場 | 無料 |
会場 | リコーイメージングスクエア東京 ギャラリーI |
連絡先 | 〒163-0690 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階)MAP ℡03(3348)2941 担当:狩野、和田、江上 |
作品コメント
雪は街の様々な日常の様子を真っ白に純化します。
僕が春夏秋冬で一番たくさんの写真を撮るのは間違いなく冬です。雪は余分な街の雑念や怨念を省略し、純化してくれる天才だからです。
札幌市の人口は195万人です。そして、雪の値段は195億円(平成28年度の雪対策予算)にもなります。雪は4月の終わりころになると除雪対策予算と共に消えます。雪国の人々は「ああ、雪さえなければこの予算をもっと有効に使えるのに!」と嘆きます。
高名な写真家である濱谷浩氏の写真集『裏日本』に「人間が / 人間を / 理解するために / 日本人が / 日本人を / 理解するために」と書かれています。僕は氏の1950年代の裏日本の雪国の写真に、ある種の哀しみを感じ、共感を覚えます。
幸い、現代の札幌の人々はひと冬の雪の高額な値段にめげることなく、雪を味方にして楽しんでさえいるように思えます。
大坂 忠
作家プロフィール
1945年青森生れ。
1971年から札幌在住。
2007年に札幌の撮影を始める。
写真展
2009年 「玉撞き屋の千代さん」キヤノンギャラリー梅田 など
2009年 「下北半島にて 1964年~65年」ペンタックスフォーラム(現リコーイメージングスクエア東京) など
2011年 「自主夜間中学 札幌遠友塾」キヤノンギャラリー銀座 など
2011年 「NY/マンハッタンの主たち」ペンタックスフォーラム(現リコーイメージングスクエア東京) など
2015年 「幕あい パリのメトロ」リコーイメージングスクエア東京 など
使用機材:PENTAX K-70、K-S1、K-5、ほか