自然の隠れた魅力を森の中に探し求めた作者が、マクロレンズ一本で表現したカラー作品43点で構成。
“森のオーロラ”は、枝先のクモの糸を、光と風との戯れが作り出す一瞬の自然美を、“妖精・葉精”は、葉っぱ達を人の顔に見立てたユニークな視点で表現。独自の感性と観察眼で撮り貯めた自然のファンタジー2部作です。
リコーイメージングスクエア東京
「森のファンタジー ―マクロレンズの視点―」磯 重吉 (いそ しげよし)
作者 | 磯 重吉 (いそ しげよし) |
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作品名 | 「森のファンタジー ―マクロレンズの視点―」 |
会期 | 2016年9月28日(水)~10月10日(月) |
時間 | 10:30~18:30(最終日16:00終了) |
定休日 | 火曜日 |
入場 | 無料 |
会場 | リコーイメージングスクエア東京(ペンタックスフォーラム) ギャラリーI |
連絡先 | 〒163-0690 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階)MAP ℡03(3348)2941 担当:江上 |
作者コメント
30年の歳月をかけた「樹」を巡る3部作が完結する。
初演は1985年の「樹になるあいつ」、しばし時を経て2作目は2013年の「森の動物園」。
「樹」という被写体の自然の中の存在感や美しさを遠くに追い求めた視点と、近接して気づかされた樹々の造形性や個性より、興味は動物達のイメージにシンクロさせ前作を生んだ。
更に3年、“樹を巡る”テーマは、“枝葉末節”先端の岬へと辿り着いた。好奇心や想像力は、葉っぱ達にファンタジーというフィルターをかけさせ、レンズの中で踊る葉精達を連想ゲームの様に遊び、近作を登場させた。
“妖精・葉精”は、人の顔をして森に隠れ遊ぶ葉っぱ達。ユニークな顔達が自然と絡み、連想ゲームの如く個性を競いあいます。
マクロレンズは普段目にすることのない被写体の特性を深堀し、一味違う主役達との遭遇を可能にする。木々の枝先にもワンダーランドがある。クモの糸である。
“森のオーロラ”と名付けた小宇宙は、森に突き刺す光を受け輝き、風に揺られて交錯する光や線は、一瞬で刻んでいく。自然作の現代アートを描き出す。
自然を見続けて40余年、山登りで足もとの花達の美しさに魅了され、マクロレンズを手にしたのが始まりである。現在まで被写体や視点、カメラやレンズは様々に変化したが、また原点のマクロレンズに帰ってきた。
30年という歳月を掛け、「樹」という題材と向き合い、こだわり続けた先に“枝葉”があった。小さく細やかな脇役、でも樹の生命、源、美が彼等にはある。
先端の小さな美をどう表現するか?テーマはファンタジー性という楽しい演出を選んだ。“樹を巡る”カメラワークの旅の完結である。
磯 重吉
作家プロフィール
1946年 東京都生まれ
写歴は40余年。高山植物の花に魅せられ、マクロレンズを手にする。
その後、自然の美しさ、一瞬の世界に視点を移す。
そして今、FANTASY PHOTOGRAPHの世界へ。
写真展
1985年 「樹になるあいつ」ペンタックスフォーラム(現リコーイメージングスクエア東京)
1995年 「山路の貌」
1998年 「季節の風にふかれて」
2013年 「森の動物達」リコーイメージングスクエア東京
写真集
1994年 「山路の貌 幻想のキャンパス」
1997年 「季節の風にふかれて」
使用機材:PENTAX K-S2