ファミリークラブ

入賞者発表

総評　米　美知子
　5年ぶりの審査でしたが、楽しく審査いたしました。前回審査した2013年の講評を読み返すと、4000万画素時代に驚いている私がいました。そして2018年になり、5年前から画素数は思ったほど増えていなくて、ちょっと安心している自分がいます。それでもやはりデジタルの大波は引くことなく、フィルム作品がもう数えるほどしか応募されてこなくなったのは寂しい感じがしました。
　全体的なレベルとしてはスナップ系が強く、風景系がちょっと弱かった感じがします。これは2013年の時も書いているのでこのコンテストの応募傾向なのでしょう。スナップ系はバラエティーに富んでいて、作者のアイデアを感じる作風も多く寄せられました。その反面、風景系はいわゆる有名な撮影ポイントや定番の取り方が多く、残念ですがちょっと期待外れでした。
　押せば写るデジタルカメラの時代になったからこそ、自分の経験や勘、事前のリサーチなどで、オリジナリティある作品づくりを目指してほしいと思います。またプリントの質は評価につながりますので、あまり古いプリントや汚れているプリントは出してもまず入選しません。写真は新鮮さも大切ですので、どんどん撮って新作を応募してください。また次回審査させていただく時を楽しみにしております。